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米国の数学月間

■米国の数学月間は,1986年にMathematics Awareness Week数学(啓発)週間として始まり,1999 年以降はMath Awareness Month数学(啓発)月間になった.2017 年には統計が組み込まれてMathematics and Statistics Awareness Month数学と統計(啓発)月間となり今日に至る.
毎年4月は,米国の数学月間Mathematics and Statistics Awareness Monthの実施月で,カレッジ,大学,学校,および関連団体は,国家的なイベントととして,これを企画主催することが要請されている.米国で始まった数学月間は,時局の数学を,色々なレベルで学習できる親切なウエブサイトに集積され,これまで実施した数学内容をそのウエブサイトで見るのはとても興味深い.



■オンライン教育コース:
数学に関する無料の学習コースとして,例えば,Khan AcademyやCourseraなどのウェブサイトがあります.もちろん,有料で本格的に学ぶコースもあります.これまでにも啓蒙的な数学のウエブサイトのいくつかは注目して来ましたが,Khan AcademyやCourseraのようなオンライン学習のプラットホームを知ったのは最近のことです.chatGPTなどに見るようにAIの進歩が,このようなオンライン学習を可能にしたのです.
数学月間活動の初期(2005年頃)に,数学教育を目的とした色々な個人のウエブサイトのリンク集を作り始めましたが,途中で立ち消えになってしまいました.20年経過した今日,調べてみるとさらに色々なウエブサイトができています.これらは,数学月間活動の趣旨と一致するものなので,各国(米,英,露)のオンライン教育コースの特徴を比較したいと思います.

オンライン教育コースは,経済,地理,文化,人種,政治などのあらゆる格差を乗り越えて,誰もが学習できる環境を作ることを可能にします.

■Khan Academy(カーンアカデミー)本部:米国

2008年に教育者のサルマン・カーンによって設立された非営利組織です.当時サルマン・カーン氏は,遠隔地に住むいとこに勉強を教えるため,算数のレベルチェックができるウェブソフトを作成したり,YouTubeへの動画投稿を行っていました.Khan Academy(カーンアカデミー)は2010年にビルゲイツやgoogleからの出資を受けて設立されました.(wikiより
対象は,小中学生の数学教育です.

■Cousera(コーセラ)本部:米国

Courseraは2012年に,スタンフォード大学の教授2名によって創設されたオンライン講座のプラットフォームです.2020年7月現在の講座数は4,500ほど,提携している大学は160校,GoogleやIBMなど企業の講座も人気です.無料の講座と有料の講座があります.
数学と論理には,線形代数,微分方程式などの70コースあり,興味深い内容(随時内容の紹介をする予定)です.機械学習,データサイエンス,ベイジアン統計,情報科学,コンピュータサイエンスなど専門的な学習もあります.

大学レベルの色々な分野の講義を聴講することができ,数学に関しても多岐にわたり,ITや応用分野に結びついた実学ができる特徴があります.
以下のくぼみさんのnote記事が参考になります.

■YouTubeチャンネル
3Blue1Brown などの優れた動画教材を提供するサイトもあります.


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