ハバロフスク号での出会いの思い出

この写真の人形は，「姫ダルマ」です．
40年前のこと，ナホトカへ向かうハバロフスク号の船上でのことです．
乗り合いの日本人の上品なご婦人からこのプレゼントをいただきました．きっと，ソ連の旅行先へのお土産として持参されていたものなのでしょうが，突然決まった私たちの船上結婚式（この詳細は，文末にリンクを置いた「船上での結婚式」の記事を参照ください）に，これをプレゼントしてくださいました．私たちにとっては，船上で初めて出会った乗り合いの人たちばかりでした．シベリアを横断しヨーロッパを目指す人，日本と決別した人，さまざまな背景や人生目標を持っ人たちを知り感動しました．船長ゾルキンはじめ通訳の大学生セルゲイ，食堂のお姉さんターニャなどロシアの乗組員皆さん，たまたま乗り合わせた皆さんの善意に浸り愉快で楽しい船旅になりました．
この「姫ダルマ」はその時の感動の思い出として大事にしているのですが，だいぶ顔が傷んでいます．そこで，7年前に，一寸補修してみました．その時の写真です．現在もそっと大事に保存しています．過去のそのとき偶々乗り合わせて出会い，知り合いになり別れ，皆それぞれの道を進みました．時が流れ，お会いするすべもありませんが，懐かしい皆さんがお幸せであることを「姫ダルマ」さんに祈っています．

思い出の「姫ダルマ」

船上での結婚式のことは，以下の記事に掲載しています．こちらもお読みください：