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カロリーキロカロリー

食べ物とからだの関係に興味を持ちだしてから、食品の裏の含有物や成分表示を見るようになった(界隈ではマクロと呼ぶらしい)。そこにカロリー表示もあるのだが、あんまりわかってない人がいることに最近気がついてハッとした。
ラジオで美容に興味のあるパーソナリティがカロリーの話をするのだが、どうやら単位の接頭語を理解していないというか、認識できていないと思われる。
カロリーはカロリーで問題ない。1gの水の温度を1度上げる熱量のことだ。1calと表す。イチカロリーと読む。ところが、混乱を生んでいるのはここなのだが、食品や栄養の分野では1kcalを基本単位としているようなのだ。
小文字の”k”はキロと読み、ある数の1000倍を意味するSI接頭語だ。距離の1kmは1000mのということになる。重さの1kgも1000gだ。kが”000”でゼロ3つ分の役割をしてる。
ビッグマックの肉が2枚から倍の4枚になったメガマックのメガは大文字の”M”だ。ある数の1000000倍を意味する。だから、ビッグマックより何かが100万倍になっているはずだが、何のことはない2倍だ。消費者なめやがってと思っていたら、現在は反省したのか、それとも接頭語が分かる社員が指摘したのか、夜のメニューで”倍ビッグマック”として販売されているようだ。これでいい。
あとはスマホのストレージ容量でもよくみる”G”(ギガ)も仲間だ。最近は”T”(テラ)などの大容量のものも出てきた。こちらの方が馴染み深いかもしれない。ちなみにGは1000000000倍、Tは1000000000000倍のことだ。もはや直感的なたとえが見つからない。日常生活ではほぼ出会わない単位だ。
でも、よく考えたらそれで当然だ。そんなこと考えて生きてる人間の方が少ない。このあたりの感覚は最近身の回りのひとに教えてもらっていてとても助かっている。
だからラジオパーソナリティがおでんのしらたきのカロリーを10カロリーと言ってももうとがめたりはしまい。10キロカロリーだけどね。千倍も違うけどね。とは思うけど口には出すまい。
これが大人ってやつよ。
もうだいぶ言ってしまっているけども。
そこは許してねって。
これも大人ってやつよ。
へへ。

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