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わくわくガラガラポンポン抽選会開催決定!(予定)

ガラポンというものに触れ合う機会が急激に増えた。これまで指一本触れたことがなかった。いや、あるかもしれない。どうだろうか。今時どうでもいいところに限ってバリアフリーがすすんだりしているから、ガラポンも手をかざすだけで動き出したりすることもあるかもしれない。実はもう知らないところでは指一本触れずにガラポンが楽しめるように、そういう話をしているのではなかった。どうやらガラポンは賑やかし要素でしかなく、その本質は「抽選会」にあることがわかってきた。ただ抽選するだけではあまりに露骨というか味気ないので、わざわざもりもりに玉の入った箱をくるくる回してガラガラ音がするようにしてわくわくを演出しているわけだ。この中に、いままさに、その手の音を立てながら乱舞している玉のひとつが幸せをもたらしてくれるかもしれないという期待が、箱を一回転させる間にちょうどいい具合に高まっていく。このちょうどいい具合というのが絶妙で、最高潮というほどでもなく全く関心がない様相を呈するのはやや困難といった感じになる。「え?なにこれ。あ、へーそうなんですね。700円以上買い物?しました。はい。レシート?これです。」みたいな、別にどうしてもこれをやりたくて買い物したわけじゃないしそんなに興味もないけどできるというならやりましょうかみたいな人でも、玉がでるぞという瞬間にはチラッとその行く末を見ずにはいられないくらいには高まったりする。やっていることはすこぶる単純なのでハズレでもキズは浅いし、アタリなら儲けものだ。世にもめずらしい「ノーリスクハイリターン」の一例がガラポン抽選会なのである。あとは「汗をかいた服を着替える」くらいしか例が思いつかない。そして今日、日を跨いで深夜、1日限定のガラポン抽選会が近所のコンビニで開催される。ふーんみたいな感じで大して興味はなかったのだが偶然用事ができてコンビニまで行くことになったら「あ、そうか今日からか」と思い、いつのまにかから置かれ始めた背の低い棚に並べられたちょっとしたお野菜コーナーの今すぐにいるわけでもない芋(3本入)と今晩飲む気のないハイネケンと今晩は食べないぞと心に誓ったはずのアイス(箱入り)まで買ってしまった。どれもこれもガラポン抽選会の権利を得るための値段までモノを買うためだ。すると外国人の店員さんがレジ対応してくれた。水道料金も一緒に払った。レジが終わった。それだというのにガラポンが始まる気配がない。あーなるほどわかったぞ。あれだ。まだ慣れてない店員さんなのか。それか引き継ぎうまくいってないやつだ。やらなきゃいけないのはちゃんと分かってるけど、やりかた分かんないから中途半端に出さないで、知らんふりしてしらばっくれようってやつね。フゥ。と痺れを切らして「これ引けないんですか?」とチラシを指差して、やれやれ仕方ねぇな感ができるだけ出ないようにしているのがむしろやれやれ仕方ねぇな感を助長している状態で返事を待っていると「これは明日からです。」というので、いやいやもう日跨いで今日ですよね、「はいそうでした!今日の9時からです。」あ、へーそうなんですか。なぁんだ引けないのかそかそか9時からかふーんまあいいけどねあほんとだここに書いてあるや9時からかぁ”9時から(予定)”て(予定)て笑
すいませんでした。
こういうところは今後、良くしていきたいです。


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