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「第2回SGDメンバーミーティングin神戸」#3 ネイチャースタジオ・東遊園地・メンバーミーティング レポート 2023年11月29日(水)
ネイチャースタジオ・東遊園地・メンバーミーティング 視察レポート
「公共空間のみどりについて考える」
このたび、SOCIAL GREEN DESIGN(以下SGD) メンバーの皆さんを対象とする、第2回メンバーミーティングを神戸市を舞台に1泊2日で行いました。今回の視察ツアーの内容を全3投稿に分けて振り返ります。
本投稿は2日目の後半の活動の様子となります。
神戸市でのSGDメンバーミーティング、2日目(2023/11/29)後半は ネイチャースタジオ・東遊園地を巡ってまいりました。
1箇所目は、ネイチャースタジオへ伺いました。かつて、区域の中心として利用されていた湊山小学校の歴史や地域とのつながりを引き継ぎながら、新たな複合施設として運営されているネイチャースタジオ。
植物を身近にするというテーマのもと子どもたちの興味や発見を促す仕組みづくりがたくさんありました。
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2015年に廃校となった湊山小学校の跡地にできたNATURE STUDIO(ネイチャースタジオ)。
自然とともに暮らしつながりの可能性を楽しむためのハブとなるコミュニティ型の複合施設です。
施設の運営と、ハーブ専門店をはじめとする全体の緑の提案をしているリバーワークスの藤田毅さんに施設内を案内していただきました。
屋外の植栽はこの施設と地域を結びつけるため、様々な有用植物が植えられています。季節ごとの実りを楽しんだり、ハーブを楽しんだりと、植物が生活に馴染むような工夫がなされていました。
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施設内のハーブ専門店では、身近な植物を使ってアロマオイルやハーブソルト作りのワークショップを開催しているそうです。体験を通して植物をより深く学び、共に暮らすヒントを得られます。
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ランチタイムは、ネイチャースタジオのフードホールにてカレーやタコスをいただきました。
大人気のプロレスラー「スペル・シーサー」特製のメキシカンタコスはこだわりの手作りトルティーヤがソフトな食感でとても美味しかったです。
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神戸発祥のマンドリルは、スパイスの香りと、具材の優しい味わいがマッチした味わい深いクラフトカレーでした。
マンドリル代表の深澤さんは湊山小学校の卒業生だそうで、ここでもまた地域とネイチャースタジオとの強いつながりを感じれれました。
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ネイチャースタジオ施設内にあるビール醸造所「open air」のビールもいただきました。とてもおいしかったです!
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2箇所目は、東遊園地に伺いました。
2015年から4年にわたる社会実験を経て、日常から使える公園を目指し、今年4月にリニューアルオープンしました。
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東遊園地は、神戸の中心部に位置する2.7ヘクタールの都市公園です。
1868年に神戸居留地の外国人が使う日本初の西洋式運動公園『外国人居留遊園』として歴史が始まりました。居留地に隣接したこの公園では、サッカー、野球、ラグビーなどのスポーツが外国人によって楽しまれ、西洋のスポーツが日本に広まる起点となりました。また、神戸倶楽部などが拠点を置く、外国人の社交の場でもありました。
1995年の阪神淡路大震災以降はルミナリエや1.17希望の灯など追悼行事の会場となり震災の記憶と結びつくようになりました。
地理的にも歴史的にも神戸の中心であり続けた東遊園地は、いま市民のライフスタイルの中心として新しい輝きを放とうとしています。
東遊園地内にP-PFIスキームで建設された施設の管理・運営に携わる稲葉滉星さん、緑の運営を担当する藤田毅さんに今年4月にリニューアルをしたこだわりの園内を案内していただきました。
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メインエントランスに入り、一番最初に目に飛び込んでくるガーデンが東遊園地を華やかに彩ります。
多くの人が目にする場所なので、1年を通して花や紅葉などの彩りがあることや、遠くから見ても一つの風景となるような計画がなされているそうです。
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メタセコイヤの並木の足元には、この4月から市民参加型のボランティアガーデンが誕生しました。
エリアごとにそれぞれコンエプトを持った植栽が植えられ、エディブルな植物から、実験的な珍しい植物まで、地域の参加者と共に学びながら植栽を育てていく場となっています。
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園内で過ごす人の様子を見ていると、それぞれが自分たちなりの楽しみ方を見つけ、自由に楽しんでいる姿が見られました。
大きな禁止看板ではなく、人々の活動を許容するような表示を中心にして標識が設置されており、公園の用途を狭めてしまわない工夫がされていました。
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公園内は、芝生エリアやカフェ、イベントスペース、アウトドアライブラリーや貸しスペースなど、様々な用途で使われています。
公園での過ごし方の幅が広がると、日常で公園と関わる機会が増え、利用者ももっと多目的に、積極的に公園を利用したくなるのではないかと思いました。こんな素敵な公園が身近にあったら、毎日でも行きたくなると感じました。
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園内散策後、東遊園地の施設を保有し、代表事業者である「村上工務店」の代表を務め、東遊園地の運営管理・プレイスメイキングを担う「リバーワークス」の代表でもいらっしゃる村上豪英さんのお話を伺いました。
芝生やカフェと公園滞在者の関係に注目し、2015年に社会実験を始められたそうです。次第に神戸市役所の理解も得られるようになり、4年間の社会実験によって様々な角度から人々と公園との関係性を検証してきました。
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公園のあり方を考えるにあたり、たくさんの検証実験を行ったことで、マネジメントやデザインのみの目線ではなく、実際に公園と関わる人々のあらゆる活動を考慮に入れた提案がなされていると感じました。
メンバーミーティングの最後は神戸市中央区役所の会議室をお借りして、ディスカッションを行いました。
この濃厚な2日間の振り返りと、今後のメンバーミーティングのあり方や、改善点などを話しあい、SGDのこれからについて想像を膨らませました。
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今回の視察では多くの成功事例を見ることができましたが、今後は試行錯誤中のプロジェクトや、さまざまな規模の地域での事例も見てみたいといった声が上がりました。また、視察に参加するメンバー同士の普段の活動を知ることで、お互いの視点を理解しながら意見交換ができるのではないか、などの意見を皆さんからいただき、次回につながる充実したディスカッションとなりました。
参加者それぞれが視察を通して学び感じた事を持ち帰り、また新たな挑戦へ繋がっていくのがとても楽しみです!
今回を以て神戸市でのSGDメンバーミーティングレポートは以上となります。
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テキスト:中田朱音(株式会社フォルク)
写真:上野山波粋(株式会社フォルク)
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