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東方的悪魔城【 Touhou Luna Nights 】(XBOX ONE)

東方のメトロイドヴァニア!

ゲームパスでこのゲームもついにラインナップから外れる。サブスクあるあるの駆け込み鑑賞ならぬ駆け込みプレイでなんとかクリア出来た。この類はいつか遊ぼうと思う時がいつだって今やるべきと言うことを思い知らされる。

にしてもMicrosoftのゲームパスでまさか東方projectのゲームが出来るとは驚きだった。けれど視野を広げればYouTubeではゆっくり解説が席巻し、ソシャゲが複数登場し、コナミの音ゲーでアレンジ楽曲がプレイ出来て、Spotifyでは原曲が配信され、SwitchやPS4ではゲームが遊べるのだ。このシリーズの根強すぎる人気を感じざる得ない。
そんな訳で本作はそんな東方projectをモチーフにした二次創作のメトロイドヴァニアなアクションゲーム。というか二次創作ゲームがコンシューマーで出せるなんて時代は変わったよね。ZUN氏の懐の広さは凄い。

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と言う事でDIO並に時を止めてナイフを投げまくるメイドの十六夜咲夜(いざよいさくや)を操作して、レミリアお嬢様が戯れで作った悪魔城…ならぬ紅魔館を攻略しよう。基本は完全に悪魔城ドラキュラスタイルの探索型アクションで、近年の悪魔城を一度でも遊んだ事があるならすぐに飲み込める作りだ。
ちなみに東方的には本作で登場する主要キャラクターはほとんどWindows版一作目の「東方紅魔郷」に登場するのでゲームを遊んでいなくても、ネットに触れてればニコニコ動画やなにかで馴染みのあるキャラクターばかりだろう。BGMもどこかで聞いたことある往年の名曲アレンジばかりなのも嬉しい。これはサントラが欲しいぞ。

気持ちよすぎるかすりアクション

もちろん本作にはオリジナルの要素もある。一つは「時間停止」文字通り少しの間、時の止まった世界を動ける非常に心強い能力。そしてもう一つは時間の流れを遅くする「スネイル」だ。この紅魔館にはこれらの能力を工夫して乗り越える仕掛けがたくさん用意されているのでそれらの謎解きも楽しい。
「でも時間停止があるなら遅くするなんて必要ないじゃないか」と思われるかもしれないが、ここが本作のよく出来ているポイント。
本作の敵キャラの攻撃は悪魔城に比べるとかなり速い。撃ってくる弾もかなり速い。しかも東方シューティングのように激しい弾幕で撃ってくるので時を止めても時が動き出した瞬間、高速の弾に当たってしまうし、ダメージはかなり痛い。自然とスネイルを使う事で上手く回避する事が要求されるのだ。

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そしてここでもう一つの要素「グレイズ」が出てくる。本作は自機を敵弾や敵キャラにギリギリでかすらせることでHPやMPを回復する事が出来るのだ。これを上手に使えば、回復アイテムなしでも敵の弾幕をかすらせて大量に回復しながら戦う事が出来るのだ。こいつのおかげでボス戦では敵に弾を撃たせスネイルして大量の弾をかすらせながら回復しながら戦うと言う、馴れると本作でしか味わえない気持ちよさが味わえるぞ。見た目も無数の弾を回避しながら戦う派手でイカすプレイが出来てしまうので最高だ。

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でも本作は本家悪魔城のような度を超えた収集要素やクエストなどは無いので、本編は2日もあればクリア出来てしまう。でもこの間の時間の満足度は間違いないはずだ。
ボス戦も一瞬無理ではと思う難易度のようで、繰り返し挑む事で次第に試行錯誤が効いて倒せていく絶妙な難易度が楽しい。
そんな訳で本作は結構な難易度の手応えと独特の気持ち良さが体感できる素晴らしいゲームだ。本作はXboxの他にもSwitch、PS4、Steamなどで配信中。東方シリーズを知らなくても遊んで損無しメトロイドヴァニアの逸品だぞ。


DATA

Touhou Luna Nights
発売:Phoenixx
開発:Team Ladybug
対応ハード:Switch、PS4、Xbox ONE、Steam
発売日:2020年12月17日
ジャンル:2D探索型アクション(メトロイドヴァニア)



映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん