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生まれ変わってそっくりさん 【メダル オブ オナー (XBOX360)】

MEDAL OF HONOR REBORN!!!

元来第二次大戦を舞台にしてきたEAのFPSシリーズ「メダルオブオナー」
そこが突如2010年に発売したのは一転してなんと現代戦。タイトルもサブタイトルを無くし、心機一転この路線でやっていく感が強いぞ。
ちなみにキャンペーンのみのレビューです。

そんな9.11後のアフガニスタンでのアメリカと武装勢力タリバンとの戦いという、モダンな路線に舵を切った本作は、想像を遥か超えるくらいのコールオブデューティライクな一本道のリニア進行FPS
仲間との潜入シーンはCoD4のプライスとマクミランによる隠密シーンを彷彿せざる得ない、というかまんまだ。しかも多い。
他にも特殊部隊や陸軍レンジャー部隊など複数の主人公になって戦ってく方式や、建物や戦車に向かってのレーザー照射パート、ドアを爆破し突入するシーンはスローモーションになったりなどの演出面などCoDシリーズ特にCoD4MWをこれでもかと意識した内容だ。
ちなみにローカライズは個人的には嬉しい完全吹き替え。

しかしCoDのキャンペーンほど面白いかと言われると、アフガニスタンのみを舞台にしている為、山のアフガン、砂漠のアフガン、雪山のアフガン、夜のアフガン、空から見たアフガンとアフガニスタンをこれでもかと堪能出来る…が、代わり映えのしない風景が続くとも言えなくもない…。
ストーリーも極力リアルに寄せたい為なのか明確とした大きなストーリーが見せず、用意された作戦をこなして行く兵士達のお話になっている。なので明確なボスなどは登場はしない。いるのは現場を信じないクソ無能な将軍だけだ。
状況的にはAC-130やアパッチヘリの登場など非常に面白いシーンも所どころあるのだが、全体的を通して見たらやっぱりちょっと地味めである。でもアパッチヘリでの無双やラストの救出作戦はアツいぞ。
それとPS2の「メダルオブオナー 史上最大の作戦」の英雄的主人公ジミー・パターソンの孫ジム・パターソンが本作には登場している。キャプテンプライス的なファンには嬉しい要素だ。

そして本作の問題点はとにかく酔う。FPSではもう酔う事はないだろうと思っていたが、本作のCoDとはちょっと違うもったりした動作にこっぴどくやられた。おかげでハーフライフ2振りに酔い止めを飲みながらのプレイをする羽目になってしまった。
他にも進行不能になるバグが所々にあるのも残念(まぁチェックポイントからやり直せばいいだけなのだが)。
それとこの類いによくあるアイテムの収集要素などは皆無なのは進行テンポがいいけれどちょっと寂しい。
あと贅沢を言うならば爆風や銃声やらで台詞を聞き取れない事が多いので、やっぱり吹き替えでも字幕は付けて欲しかった…。

とまぁ細々と問題点もあり、特にコレといったオリジナリティのある操作やギミックもほぼ無い本当にCoDじゃないかと叫びたくなる内容だけど、逆にCoDのキャンペーンに飢えている人間にとってはちょっとした乾きを潤す事が出来るゲームにはなっているのではないだろうか。
まぁメダルオブオナーとは一体なんなのかと頭を抱えるゲームになってはいますが、サクっと6時間もかからずにクリア出来るのでFPS好きは遊んでみて損は無いですよ。


DATA

メダルオブオナー
発売:エレクトロニックアーツ
開発:Danger Close(キャンペーン)
対応ハード:Xbox360、PS3、PC
発売日:2010年
ジャンル:FPS



映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん