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#19 エスフーズの海外子会社 FREMONT BEEF COMPANY,INC.(FBC)

エスフーズは海外展開も積極的に行っており、4カ国7社の子会社があります。今回はアメリカにあるFremont Beef Company(FBC)について、現地で働く社員2名にインタビューしました。インタビュアーは長﨑が担当します!



FBC(Fremont Beef Company)で働くお二人について

インタビューを受けてくれたのは東さんと野田さんの2名。

一番左から東さん、FBCの営業Laun、エスフーズ村上社長、野田さん、一番右がFBCのMatt社長


2000年入社。開発課にて活躍後、輸入食肉事業部へ異動。2012年からFBCへ出向。営業として働いています。

野田
2012年入社。輸入食肉事業部原料課で活躍。2021年からFBCへ出向。同じく営業として働いています。


FBCってどこにあるの?何をしているの?

―― お二人ともご無沙汰しております。東さん(インタビュアー長﨑とは同期入社)は帰国した時に少し話した以来。もう10年近く前ですね。

東: あぁ、そうですね。もうそんなに経つのか。

―― 野田さんとは5、6年前に日本で一緒にゴルフ行った時以来ですね。

野田: 確かに、その時以来ですね。

―― 本日はお忙しいなか、ありがとうございます。現在、こちら日本は朝の8時ですが、そちらは何時ですか?

東: 日本の前日の17時頃ですね。

―― 結構時差がありますね。では早速ですが、FBCの会社概要と事業内容を教えてください。

東: Fremont Beef Companyはアメリカ中部のネブラスカ州に位置しています。歴史は古く1989年まで遡り、丸紅株式会社と合弁で設立しました。(2005年より完全子会社化)
主力商品は「牛タン」「豚タン」「GSP(グラウンド・シーズンド・ポーク)」です。牛タンは当時最先端の急速冷凍をすることで、非常に鮮度の良い製品として評判となり、「タンの相場はエスフーズが決める」なんて言われた時代もあります。GSPはひき肉状の商品で、寒い時期になるとコンビニエンスストアで売られる「肉まん」の具に使われています。

ネブラスカ州にあるFremont Beef Company

―― お二人が海外勤務となった経緯を教えていただきたいのですが、まず東さんは私と同期入社で、元々開発として入社しましたよね?

東: そうですね、入社時は希望通り開発室に配属されたのですが、入社後すぐに日本でBSE問題(BSEプリオンという病原体が牛に感染し問題となった)が発生しました。「こてっちゃん」はアメリカ産の牛小腸を原料としていて、その原料を輸入することができないという事態になったわけです。そこでアメリカ産の牛小腸に代わる原料を開発しようという話になり、私が原料を調達する輸入食肉事業部に異動しました。そこから実際にアメリカのみならず他の国にも現地視察に行くようになり、FBCで日本人従業員が欲しいというときに私が候補になったのです。

―― 当時は突然の異動って聞いて、驚きました。しかも国内ではなくてFBCに行くことになったと聞いてさらにビックリしましたね。国内異動はまだしも、海外勤務と聞くとハードルが高いように思われますが、即答したのですか?

東: 一応、妻にも話をしましたが、あっさりとOKになりましたね。

―― そうだったんですね。野田さんは大学が外語大学だったかと思うのですが、そのあたりも海外勤務に影響しているんですかね?

野田: そうですね。入社当初は海外勤務することを具体的には考えていませんでしたが、上司から指名されたときに特に嫌という感情はなく、すんなりと受け入れましたね。

―― お二人とも結構あっさりしてますね。やはり海外勤務といえば、英語力が気になるところなのですが、元々英会話のスキルはどれぐらいだったのですか?

東: 日本にいるときは英語の授業は結構好きだったし、街中で話しかけられてもそれなりに答えられてたので、「いけるやろ!」って思ってたのですが、まぁ、痛い目を見ましたね(笑)さっぱりわからない。当然仕事にならないので苦労しましたね。仕事上困らなくなったな、英語でやりとりすることにストレスを感じなくなったな、と自分で思うまでに3年かかりました。

―― 東さんは同期の中でもコミュニケーション能力が高い方だったから、そつなくこなしていると思ってましたが、結構かかったんですね。野田さんはどうですか?

野田: 実は私も外語大学に通っていたこともあり、一般的な日本人よりは話せるだろうと思っていましたが、甘かったですね。日本で働いていた時でも海外の方と英語で仕事の話はしていましたが、日本人に合わせて分かりやすく話をしてもらっていた、ということに改めて気づきました。だから、こちらに来て現地工場で現地の方と話をしたときは聞き取れなかったですね。今でも「ストレスなく」とはなっていないです。

―― 以前、海外勤務をされている方に聞いたことがあるのですが、仕事に限って言えば使う単語が限られるので、私生活よりも楽だと。そういうものですか?

東: あぁ、そういうのはありますね。病院とか車を買うときとか携帯電話を契約するときとか、専門用語で初めて聞く単語だらけ。分からなくて聞いても全て英語だし。

野田: そうですね、病院や契約関係は難しいですね。そもそも日本とはルールというか仕組みが違うこともあるので。スーパーも最初は緊張しましたけど、今はそんなに苦労せず会話できてますね。

―― ボディランゲージをフル活用する私からするとお二人とも凄いですね。

営業会議中の風景


ビジネス上の違いは?

―― 仕事をするうえで、日本と海外の違いを感じることってあると思うのですが、お二人が実際に感じた違いってありますか?

東: 日本では工場でのミスは絶対に許されないという考えがあるかと思います。リスクをゼロにすることにお金や時間を割く傾向が強いと感じますね。アメリカではもちろんミスをして良いなんてことはないですが、「やってみないとわからんこともあるやん。一回やってみよう」という感じが多いと思いますね。95%うまくいく、だったらGOと考えるアメリカ。残り5%をゼロにしよう、と考える日本。そんな違いがあると思います。

―― なるほど、それは面白いですね。もちろん部署や内容によっても変わってくる違いかとは思いますが。

野田: 仕事の商流として川上川下とよく言いますが、日本では川下の影響が強い。アメリカの場合、どちらかというと川上の方が強いと感じますね。だから食品も電化製品なども値上がりするし、値下げもする。アメリカではそれがフェアだ、という考え方ですね。どうしても日本の場合、消費者が安いものを求めている。だから値上げができない。そういう考えが日本の物価や給料がなかなか上がらない要因なのかな?とも思います。

東: 消費者物価指数を比べてみると、昨年末なんかはアメリカでは9%ぐらいまで上がりましたが、日本ではせいぜい4%程度。日本も最近は各企業が値上げするようになって、給料も上げるなんてニュースで見るようになったので、これから変わっていくのかな?と思います。

―― 営業の進め方についてですが、新規顧客はどのようにして獲得しているんですか?

東: 村上社長の人脈で紹介してもらうことや、既存の取引先に紹介してもらうこともありますね。あと、ネブラスカ州の公式サイトに私の名前やメールアドレスを置いてもらってて、色々な国からアクセスできるようにしてますね。

―― 「ネブラスカの会社はこちら」みたいに紹介されているんですね。

東 そうそう。だからタイ、エジプト、アフリカとかいろんな国からメールが来ますよ。

ネブラスカ州の公式サイトに掲載されている画像

これからのFBC

―― 今後の展望について伺いたいのですが、FBCとして力を入れようとしていることがあれば教えてください。

東: 会社としては、エスフーズの子会社ということもあり、日本向けの商売がメインなんですけど、ご存じの通り為替が円安の状況では、日本向け商売は収益面で厳しい。なので、他の国をターゲットに考えてますね。具体的にはアメリカ国内向け、日本以外のアジア圏向けですね。売上高については、現在はアメリカチームとしてFBCとAPC(イリノイ州にあるエスフーズの子会社AURORA PACKING COMPANY)で頑張っていますが、今はエスフーズグループの連結売上高に占める割合が約17%です。将来的には現在の約2倍の30%を目指していますので、新規事業にも積極的にチャレンジしようと思っています。

―― では最後にこれから海外勤務を希望している、興味がある人に向けてメッセージをお願いします。

野田: 私がアメリカに来たときにいた日本人は4名でした。色々と不安や苦労もありましたけど、みんなサポートしてくれましたので、そんなに心配しなくても良いと思います。あと、文化の違いを理解するために日本のことを知る、ということも非常に大切なことだと思います。

東: 海外で働くということはやはり文化が違いますので、苦労することも多いです。英語力はあるに越したことはないですが、少なくとも語学に対して向上心があることが必須だと思います。でも、文化や言語の壁を乗り越えると世界が広がり視野も広がる、と良いことがたくさん待ってます。また、エスフーズUSチームは、今年からグループ企業最年少社長も誕生し、これから若い力を更に活用してビジネス拡大を目指して行きます。興味がある方はぜひFBCにお越しください!

FBCのMatt社長とエスフーズ採用チームの面々

―― 今エスフーズでは米国短期実習を計画しています。コロナ前にも研修はありましたが、より一層海外事業の重要性が増していますので、将来の海外赴任を視野にいれた内容にする予定です。海外勤務の方には多大なるご協力が必要になると思いますが、これからもよろしくお願いします。本日はお忙しい中ありがとうございました。


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