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月面着陸 無人探査機SLIM BY JAXAの度重なる復活劇を目にして感じる事

2024年4月19日作成

REV9

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。

表題の件、何度か投稿させていただいていますので、ご存じの方もおられるお思います。

そこで、今回は考察ではありませんが、何故、可能なのかを考えてみたいと思います。

元々、仕様では月面の昼夜の温度差(約400度)を超えられないといわれていたともコメントさせていただいていたと思います。

ここで言うところの、仕様というのは、所謂、要求品質の事であり、実際の製品である、SLIMの品質と同じかどうかは?な点です。

何故なら、要求品質通りなら、月面の昼夜温度差を超えられない仕様という事であり、当然、実施の製品であるSLIMの品質は以下の通り要求品質より高いと推測できます。

SLIMの実際の品質 > SLIMの要求品質

要するに、一言で言ってしまえば、過剰品質な状態なのだと思います。

過剰な品質だからこそ、要求されていない状況にも耐えて継続動作しうるという事なのではないかと考えられます。

ここで、勘違いして頂きたくないのは、過剰品質と過剰仕様との違いです。

過剰仕様というには、その名の通り、ほとんど使わない様な機能を、あれもこれもてんこ盛りされた製品であり。使いにくいなと感じてしまうような状態の製品です。

逆に、過剰品質な製品というのは、機能とは異なり、外からは一見して過剰化判断できないため、顧客からは見えないものになります。

敢えて言うなら、過剰品質な製品は壊れにくい製品と言えるかもしれません。(従って生産・販売している会社からすれば、壊れにくい製品というのは、あまり好ましくないのかもしれません)

かくいう、講師も現役時代は所謂メーカに勤めていましたので、製品品質が、どの様に作られているかを内部で見ていましたので、良く知っている方だと思います。

講師の記憶が正しければ、元々、日本の会社の製品つくりというのは、品質を作り込むと言う様な考え方があり、品質が過剰だと言われてきていたと思います。

ただ、そういった継続的な製品作成・販売が行われてきたが故に、海外のユーザからは日本製品は品質が良いというイメージを持って頂いているのではないかと感じています。

残念ながら、最近の製造現場では確率論を気品にしたバースト設計などがもてはやされており、講師は、内心、それでいいのかなと感じていました。

何故かと言えば、確立論は、あくまで確率論なので、0%か100%では無いのです。

即ち、継続して使用し続ければ、必ず発生する不具合を、確率が低いからと言って無視して製品出荷しているに過ぎないのです。

今回のSLIMの再三の月面昼夜越え装置稼働を耳にしていると、未だ、日本の会社のものづくりは過剰品質な点が残っているのかな?と少しうれしい気持ちになりました。

果たして、SLIMの再びの起動があり得るのか、推移を継続的に監視していきたいと感じています。

春ですが、これから先二週間位?は暑い日が続くとの天気予報ですが、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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