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What's 自治会規則like? 【自治会の法律ってどうなってるの?】

はじめに

この記事は「自治会の規則ってどうなってるの?」「誰が作ってるの?」などなどの疑問を解消するべく、自治会立法メンバーで座談会を行なった記録になっています!ぜひ、気になる部分だけでも読んでやってください🎶(SFC21 いがらし twitterID:@Hanyanya_A

参加メンバー紹介

ふるたち:SFC20の財務局長。最近何故か規則のデバッグばかりやっている。競馬とお酒が大好きで桜花賞で1700円負けた。最近自治会内でエヴァが流行って嬉しい。
いっちー:SFC20の定例会議長。ドイツ語の民。立法や規則作りは高校時代の生徒会時代を思い出して楽しい。
たけまつ:SFC19の元定例会議長で今は平社員。公務員試験の勉強をするべきなのに何故か規則のデバックをしている。「試験に落ちたら自治会のせい。」
りこ:SFC21の総務局長。規則のことはこの3人ほど詳しくない。興味がなくは無いけど難しくてよくわかっていない。この座談会の進行役。

本編

どんな人がいるの?

りこ:今回は前回に引き続き座談会なんですが、立法メンバーで座談会をしたいと思います!立法に絡めた自己紹介を軽くお願いします!
ふるたち:執行委員兼財務局長のふるたちです。出来上がった法律の穴を探して埋める作業をしています。
りこ:デバッグ作業を主に担当しているのが彼になりますね〜。ではいっちーさん!
いっちー:事務局定例会議長のいっちーです。私はたけまつさんが作りかけた規則を明文化したり、そもそも無いものを練り上げたり、はたまたデバッグをしたりとなんでも少しずつ齧っています。
りこ:ありがたいですね〜。では最後たけまつさん!
たけまつ:え〜と平社員です。憲法(※1)の起草をしたり、規則を作りかけて押し付けたりしました。
りこ:はい、押し付けられました、ありがとうございます〜。と、まあこんな感じで今回はこの三人で...。
ふるたち:地獄の予感...(笑)
りこ:本当ですね〜、地獄の座談会(笑)

座談会開催の理由

りこ:では最初の質問なんですけど、何でこういうことをやることになったんでしょうか?
ふるたち:
やはりどうしても専門性のある仕事が必要になってきて、例えばwebの実装だったり、デザインだったり、規則を作ったりだとか...。というようなことは、やったことない人ももちろん歓迎なんですが、ある程度知識がある人が入ってくれるとすごい嬉しいなという思いがありまして!今回はそういった人たちに向けて!真剣に立法をやっていることを伝えたいなと思っています!
りこ:なるほど、はいありがとうございます!これ読んで「法律興味あるな〜」って方はぜひ自治会に!

立法とは?何のため?

りこ:では次の質問ですね。これは誰かに答えてもらえればと思うんですけど、まずこれって何のために作っているんですか?立法ってどういうことなんでしょうか?
いっちー:まあ、人間はみんな権利を持っているじゃないですか。これは世の中の普遍的な話で、これをSFCに当てはめるとSFC生はみんなある程度の権利を持っているということになります。湘南自治会というのは、この権利を擁護していく、ということが前提としてあると思うんですけど、その権利の関係をどうやって調節していくのか、こういったことを執行委員が独断で決めてはまずいわけです。なので、勝手に執行委員がSFC生の権利を侵害しないように、みたいな主旨の憲章が存在して、その憲章が定めた統治の仕組みとかを実際に動かしていくために、具体的な規則が存在しているということになりますね。まあ、勝手に自治会の内規にしない理由は、そういったものはオープンにしているべきだし、「おかしい」と思ったらSFC生が「請願」(※2)とかで止められるような仕組みで実装されるべきだと考えております。
りこ:大事ですね〜。補足等はありますか?
たけまつ:「法律による行政」という単語を行政法で勉強しましょう。
りこ:は〜い、だそうで〜す。まあ、つまり自治会が権力を持って無茶苦茶しないためのアレということですね?では次の質問なんですけど、何が楽しくて...、違う違う(笑)こういう作業をしていて楽しいと思う瞬間とかってありますか?(笑)

楽しいと思うことは?

たけまつ:楽しいわけねえだろ!!!!
一同:笑い
ふるたち:いや、やりがいを感じることとか...!
たけまつ:なんだろうなあ〜。あの〜、うちは発生したばかりで信頼がないわけですよ。なんなら学生自治会には良い印象を持つ人が少ないと思うので、いかに暴走をしないか、いかに信頼を得るかが重要なんですよね。その一つの手段としてルールを作って、それに従っていくぞという意気込みを表明するっていう観点から(法律は)絶対必要だと思ったし、そういう信念があったからやりましたね。だから楽しくはないです(笑)必要に駆られてやっただけです...。
ふるたち:楽しかったけどなあ。
りこ:お!楽しかった方!どうぞ!
ふるたち:俺は法律にプログラミング的な何かを感じていて、法律は最初は何もわからないんですよ。まず、湘南自治会だったら、「湘南自治会の会員とは」的な定義から始めたりとか、「SFC生とは」みたいに全部いちいち定義してあげないとその次に話が進まなくて。で、人間が読むと、勝手に「これは主語がはっきりないけどこうだろう」と補足してしまうところを、法律は最初から定義してあげないと分からなくて、「人間の言葉を法律語に直してあげる」みたいな作業は結構論理的に組み立てるところがプログラミングに似ていて楽しいな〜と。
りこ:おお〜。いいコメントでしたね。じゃあいっちーさん。
いっちー:作りかけられた規則を形にするのは面白いですよ。誰かが作りかけたものを成文化のしていくのが面白くて。その過程で過去の自分の経験であるとか、全塾協議会の規約とか他の物を参考にしながら規則を作るのは刺さる人には刺さると思います。ただし、刺さる人は1000人居て1人いるか居ないかレベルですね。


大変なことは?

りこ:では次の質問です。愚問だとおもうんですけど、何が大変ですか?
たけまつ:まずはバグと濫用を許容しないことだよね。一旦法律を作ると変えるのは大変なので...。というのと、自分の中にあるバイアスをどれだけ排除するというのもなかなか苦しいと思っていて、どれだけの効果が実際にあるかは別として、これは一応万人共通の法になっちゃうわけですよ。自分の作ったものが。だから自分の考えている思想そのものが法律になっちゃまずいわけで。だからいかにそこから自分のバイアスを除けるかというのが重要だと思うんですが、多分除き切れてはいない。法律による正義というものがどれだけの人に許容されるかも分からないので。
りこ・ふるたち:確かに
たけまつ:この辺は小熊先生に補っていただいて(笑)
りこ:いっちーさんは?
いっちー:う〜〜んやっぱり、法律を作った人間にはなんらかの意図があるわけすよ。「こういう目的があるからこういう法律を作った」と。で、それをどうやって伝えるかですよね。例えば、一個人が法律を練り上げて、でそれが頭の中にあるのなら、その頭の中のことをアウトプットするのは簡単ですけど、執行委員で何度も議論したものの、解釈とかをどう伝えるかっていうのは結構大変ですね。面白いところでもあるんですけど、それを正しく伝えないと後世の人間が誤解する可能性もあるので...。そのバックグラウンドですね。なんでこの規則が必要で、なんで改正が必要で、こういう目的のためにこういう条文を入れました、実際の運用はこういうものを想定しております、っていうのをちゃんと作るっていうところですかね。
りこ:それ私この間ちょうど思ったんですけど、処分規則かなあ。書類送検では退会処分に処されなくて、有罪になって初めて退会になる理由とか面白かったですふるたちくんはどうですか?
ふるたち:まずさっきたけまつさんがいってたバグの部分で、誤植とかはあってはいけないし、あとうちには憲章が一つと規則が四つくらいあるんですけど、その4つはひとつひとつ成り立っていれば良いのではなくて、全て合わせてひとつの法律になるので、「この規則の中でならこれは正しいけど、他のと照らし合わせるとこれは正しくないのではないか」ってところを結構考えなくてはいけなくて...。だから全ての規則を把握していないと、先に進むことができないというのが一つですね。あとは、どこまで特例を想定して法律を考えるのかっていうのが結構難しいですね。「絶対にないとは言えないけどありうる状況」をどこまで盛り込むのかっていうのはとっても難しいところだと思います。
りこ:そうですね〜。確かに、デバイスが何個もないと難しい作業だったりしますもんね。こっちで憲章を見て、こっちで規則を見て...。

思い出に残っている規則は?

りこ:では次の質問なんですけど、思い出に残っている規則とかはありますか?「この規則が特に大変だった」とか...。
ふるたち:どう考えても情報管理規則だよね(笑)
たけまつ:(笑)
りこ:それはどうしてですか?(笑)
ふるたち:網羅しないといけない事が多かった..し、あと場合によっては自治会員でない人の情報を扱う場合も考えられたので、それについても情報管理規則で定義しなくちゃいけなかったので、うちだけではないという責任と、それをどこまで書くのかっていうのが難しかったですね。とても時間がかかりました。とってもとっても時間がかかりました。
りこ:他のお二人は何かありますか?
たけまつ:私は自明に憲章じゃない?明治20年の伊藤博文ごっこをしたわけだよ。
ふるたち:そうなりますねえ(笑)
たけまつ:統治機構の仕組みを考えるのは大変だった。どうやったらここのパワーの不均衡を直せるか、とか...。その結果、請願が生まれたりするんだが。ていうことを色々考えるのが大変だったかな。まあ面白いんだけどね。実際の政府のことも考えないといけなかったし。例えば、請願は韓国大統領府の仕組みを参考にしている。
りこ:へ〜。
たけまつ:あれは10万人以上の署名が集まると、韓国大統領府が必ず声明を持って回答しないといけない。っていう感じでね、いろんなところの統治機構の仕組みを参考にしてね...地獄だな(笑)まあまあ、楽しかったです。
りこ:そういう話ももっと聞いてみたいですね。いっちーさんは?
いっちー:どうですかねえ、個別の記憶はそこまでなくて...。まあシンプルにいろんなパターンがあったよなあという感想ですかね。一番面白いのは作りかけの規則を再生成することなので、その色が一番濃かったのは...やっぱり情報管理かな(笑)
たけまつ:権利保障系も話してやれよ(笑)あれ結構大事なんだから。
りこ:せっかく生やしましたもんね。
いっちー:権利保障規則は会員規則に強引に付けたそうと思っていたけどやめたみたいな変な経緯があるんですよね。
たけまつ:あれなんで独立させたの?
いっちー:会員規則にするにはあまりに内容がアンマッチ過ぎたんですね。あと構成員の定義をしたくて、それのためには本来の会員規則の定義のところとぶつかるので分けたって感じですね。 そもそも権利保障系は今後憲章に溶けてなくなるかもしれないので...。まあ私はリビルド系が好きなんですね。これは高校時代から好きですね。

立法を通じてみる世界

りこ:じゃあ次の質問です。立法を初めて何か変わりましたか?立法を通じて見る世界等何かありますか?
ふるたち:変わりましたね!(食い気味)あの...色々ゆがめられました。
一同:笑い
ふるたち:今期は、全然取る気もなかった立法技術論を取ってしまいました。情報管理規則を作っていたので情報と倫理も取ってしまいましたし...、なんか歪められましたね。あとこの前LINE PAYの登録をするときにみんな普段読み飛ばしているであろうLINEの規則、「同意しました」ってボタンを押すだけの...つらつら書いてあるやつも中身を眺めて「お〜ん」って思いながら読んだりしました。なんかちょっとあの、完全に歪められましたね(笑)
りこ:立法、罪だな〜。いっちーさんは何かありますか?
いっちー:まあ、私の立法の始まりこそは高校時代に遡るんですが、まあやっぱり世の中に存在している規則に非常に敏感になると思います。普通に高校の授業とか、法学系を除いて大学の授業を受けていたら憲法以外のもので知っている法律ってあんまりないじゃないですか。まあでもいろんな法律があるなってわかるし、実際のところだと条例とかそんなところに非常に関心が向くようになると思います。で、あとは自分が普段書く文章に若干法律くさいところが出てくる...。
ふるたち:わかる〜〜〜〜!!!!!!
いっちー:えっと...正しく使えばとても読みやすいですが、間違えるとドチャクソ読みにくいので、気をつけましょう。主語述語が明確な文章はわかりやすいですからね、なんでも一文につぎ込もうとすると読みにくくなりますね。
りこ:じゃあ法律語を生成してしまうたけまつさんはどうですか?
たけまつ:法律作れる機会を持てたっていうのは...こんな機会はそうないので。実際に、役所でもだいぶ上級な方に属していないとそんな経験はできないので...。ということをなんで今の段階でできているんでしょうね(笑)っていう。まあシンプルに面白いよ。自分の妄想した仕組みが実際に実装されるようになったら。実働させていくからわかるバグとか、だるいポイントとか、ここもっとこうしたら良かった、とかやってみないとわからないことが多くありましたね。

立法にかける思い、立法と自治会

りこ:ありがとうございます。そしたら最後の質問なんですけど、立法にかける思いとか...、立法と自治会の話とかをしてくださると嬉しいです。今後、どうしたい、とか...。
いっちー:規則とか法律って普段表に出てくるものではないと思うんですが、一方で確実に自治会の、あるいはSFCの縁の下の力持ちとして機能するものだと思っています。そういう意味で後世のSFC生を規律することになるので、我々が作ったシステムとかが良いか悪いかわかりませんが、何らかの影響を将来も及ぼすことになるので、そういったことを念頭においてある程度の時間は耐えるものであってほしいですね。あとこれは将来の自治会の人間への言葉なんですが、「先輩が作った規則あってるんじゃね?」と考えるのではなくって「なんでこういう規則を作ったんだろうね」「今のこれであってるのかな」とその意図を疑って、考えてほしいです。規則は書いた人だけで成り立つものではないので、周りの人や将来の人に繋がっていけばいいなと思います。
りこ:素晴らしい〜。良いコメントですね。他の皆さんはどうですか?
ふるたち:法律で縛るということは、ある程度その人たちを守る事につながるはずなので、ガバは多少あるかもしれないけど少なくとも書いてある内容については有効に働いてくれるはずだと信じています。その土台に関われたのはいい経験でしたね。ガバは将来の子達がまた直してくれるとして...。
りこ:今年もまた多少ガバは直さないとですけどねえ。最後にたけまつさんどうぞ!
たけまつ:う〜〜〜ん。人間より仕組みの方が信用できると思うんですよ。
法律は生き物で規則的な動きはするんだけど、確実に動き方は変容するんだよね。条文一つとってもその状況によって使われ方が違ったりするので法律は生き物だと思うんですけど。人間は法律にうまいこと扱われる側なんですよ。なので、人間より信用できない法律を作ってはいけなくて。で、うまいことそうなっているといいなあと思います。
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注釈
※1 憲章:湘南自治会において憲法の役割を果たすもの。(https://drive.google.com/file/d/1IPTKy6z6BFUPTFf2C5JL3_T2IqyxviCb/view)
※2 請願:請願とは、SFC生が持つ権利です。困ったことがある際や、自治会の力を借りて何かしたい時などに自治会公式HPから請願をすることが可能です。(https://union.sfc.keio.ac.jp/wordpress/join/)

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新歓情報

湘南自治会では「5月リスタート新歓」と称し、引き続き新歓を行います!

22_リスタート新歓_広報

その第一弾として、5月4日(水)21:00~にはゲーム会を行います!ぜひお越しください!

ゲーム会

ゲーム_アートボード 1-02

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