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高専カンファレンスin沖縄2024のテーマ設定について

まえがき

高専カンファレンスin沖縄2024で代表を務めております、瀬長と申します。
2024年9月14日、那覇市内にて、
高専カンファレンス167 in 沖縄2024
高専人こうせんちゅぬ宝 ~南の島で郷土愛を叫ぶ~」
を開催します。

なぜこのテーマ設定なのか、なぜ沖縄で郷土愛の話をするのか、
今自分が持つ表現力で言語化出来る部分だけでもコンセプトをお伝えできればと考え、この記事を書かせていただきました。

テーマ設定の経緯

今回のカンファでは、主軸を"郷土愛"にフォーカスしています。
一言に郷土愛といっても多種多様ですが、その中には地元そのものを愛する地元愛、自分が通ってる学校に対する愛校心なども含まれてきます。

自分の中に秘めている、確固たる郷土愛がある学生には思う存分それをさらけ出していただける良い機会になるのではないかと考えています。
また、自分の中の郷土愛がわからない、見つけられていない学生も少なくないとは思われますが、沖縄カンファの各種登壇を聞いたうえで、自分なりの答えを導き出して頂ければ、とも考えています。

高専と地域の繋がり

ところで近年、地元密着型のプロジェクトを推進している高専も多く見受けられます。
特にDCONの題材などで見受けられますが、
私が通う沖縄高専では、弊学所在地である名護市の農家と提携し、「各種農作物の生育管理にIT技術を活用する」といったテーマや、「伝統文化の継承にAIなどを用いる」といったテーマなど、多岐にわたって地元に密着したプロジェクトが行われています。

そもそも、高専という教育機関自体、戦後日本の急速な工業化に適応すべく、各地域の工業需要に見合った学生を育成する目的で設置されたという経緯があります。
高専設立から60年以上経った現在、本来の高専が持つ目的は薄れつつありますが、手を変え品を変え、地域に貢献するといった目的での高専という姿は深く根付いているものだと個人的に感じています。

高専カンファレンス×郷土愛

"新たな形の高専の在り方"が確立しつつある現在、高専の学生には各々のアイデンティティを再認識していただきたいと感じています。

もちろんそれは工学分野に限った話ではなく、各学生が目指す夢そのものを叶えていく過程において、高専生として持つ"強み"や、高専だからこそできることをもう一度振り返る機会になればと思います。

先述した通り、愛校心も一種の郷土愛にあたります。
高専がある地元の良さにも目を向けつつ、同時に自分たちが通う高専の良さにも目を向けながら参加にしてほしいのです。

高専カンファレンスという場で郷土愛について語り合うことによって、今まで持ち得なかった視点や、今まで気づかなかった地元の良さなど、多くの知見を広められる場を提供できるのではないかと考え、沖縄カンファは郷土愛をコンセプトに進めてまいります。

沖縄である理由

これに関しては理由は多岐にわたるのですが、
沖縄はそのコミュニティの強さと狭さの関係上、郷土に対する愛着心が特に強い土地であると認識しています。
そういった土地に五感全て突っ込んで体感して頂くことで、より解像度の高い郷土愛の形が見えてくるきっかけにもなるのかとは思います。

加えて、夏の沖縄。旅行気分でテンションが上がった状態でカンファに参加していただくことで、普段以上に活発な交流を引き出せるかと思われます。

以上のような理由を基に、郷土愛カンファとして、高専生が持つモチベーションを最大限高められる場を提供したいと考えております。

高専人こうせんちゅぬ宝

今回のメインテーマになっている高専人ぬ宝。
カンファ翌日の9/15に高専人会交流会があるから、というのはそうなのですが、他にも元ネタがあります。

沖縄出身のアーティスト、BEGINの「島人ぬ宝」です。

聴いていただくのが一番早いのですが、この島(沖縄)に対する愛、郷土に対する感情などを歌っている歌詞が魅力的です。

僕が生まれたこの島の空を
僕はどれくらい知ってるんだろう
輝く星も 流れる雲も
名前を聞かれてもわからない

でも誰より 誰よりも知っている
悲しい時も 嬉しい時も
何度も見上げていたこの空を

教科書に書いてある 事だけじゃわからない
大切な物がきっと ここにあるはずさ
それが島人しまんちゅぬ宝

島人ぬ宝/BEGIN

まさに郷土愛そのものを表す曲なのですが、
自分が暮らすこの島のことは何もわからない。分からないけど、それ以上に大切な物を感じていて、確かな愛を持っている—

といった解釈で私はこの曲を聴いてます。
沖縄高専祭の後夜祭の最後に、学生みんなでこの曲を斉唱したりなど、沖縄県民みんなに愛される曲なのかなといった印象です。

で、この感情というのは高専にも当てはまるのではないかと考えています。
Twitterなんかで高専の悪口を日々呟く高専生ですが、なんだかんだみんな高専のことが大好きで、部外者に高専の悪口を言われて怒る姿もしばしば見かけます。
高専で学んだこと全てはわからない、なんならテスト期間になると赤点回避スレスレだのなんだのハラハラするような生活を送ってる高専生も度々見受けられますが、でも高専に対する確かな愛は持ってるんじゃないかと思います。

今はその感情に気付けない、理解できないかもしれませんが、高専生の皆さんを取り巻く教員、友人、先輩や後輩などの環境は、あなた方にとっての郷土とも言えるようなものではないでしょうか。

そういう高専ならではの環境こそが、まさしく高専人ぬ宝だと思うのです。

おわりに

さて、ここまで思いのままに長ったらしく書きなぐったお見苦しい文章を読ませてしまい失礼致しました。
最後に一つだけ、

あなたにとっての"郷土"とはなんでしょうか。
その答えを、夏の沖縄にてお待ちしております。

自分なりに答えがある方は是非沖縄で叫んでいただいて、
答えが出せない方も沖縄で色々な話を聞いて、自分なりの答えを導き出していただければと思います。

では、9/14に沖縄でお会いしましょう。


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