G1climax、最注目はBULLET CLUB総帥

この三連休はいよいよ迫る夏の繁忙期前に疲れをとる休みであった。とかいって結局職場に行ってエアコンのフィルターの掃除をしちゃったり、2時間ほど仕事関係の考え事をカフェでしちゃったりしたが。

その中で新日本プロレスのG1が始まった。最も注目を集めるのはIWGP王者と令和闘魂三銃士、NOAHの清宮を擁するAブロックである。
しかし、個人的な興味はBブロックとCブロックだ。
もっと細かく言うと自分がプロレスを見るきっかけになったKENTAであり、BULLET CLUBの新総帥であるデヴィット・フィンレーである。


デヴィッド・フィンレーの立ち位置

同い年であり、先に驚異的なスピードで出世したジェイ・ホワイトを攻撃したフィンレー。
BULLET CLUBの総帥としてKENTA、外道、石森らと結託してエル・ファンタズモを追放した。その後にはコナーズらLA道場勢を加入させ、WAR DOGとして手駒としている。
フィンレーは現在はAEWで活動するジェイやかつてのパートナーであるジュースについて語ることはない。(コナーズらは偽者呼ばわりしていたが)
シングルマッチの続くG1は他のレスラーとの関係性を改めて知れる場でもあり、また発展させる場でもある。

フィンレーはその中で「自分が最も優れたレスラーである」「逆らうものは痛めつける」といったキャラクターは一貫しているが、BULLET CLUBが将来どうするといった姿にはあまりこだわらないと言った印象を受ける。
 これが前リーダーのジェイ・ホワイトならばまずクラブについて壮大な計画があることを語り、他レスラーを馬鹿にした上で、俺はラストロックンローラーであり、1人でマディソン・スクエア・ガーデンを完売にして、スイッチブレードの時代だ!とまくしたてていただろう。

他の外国人レスラーに対するリスペクトもG1直前のインタビューからは感じ、本隊にいた頃と変わらない彼のスタンスというか、「自分のやりたいようにやるだけ」「ユニットのTシャツを売ることが目的ではない」といったものを感じる。

EVILとの一戦はハウスオブトーチャーの処遇にも注目

とすると、ある意味でG1でも他のレスラーと大してストーリーを深めることはないのでは?と思わなくもない。誰かに負けてNEVERベルトの防衛相手が決まるくらいで。
BULLET CLUBであるハウスオブトーチャーのEVILくらいではないか。フィンレーのBULLET CLUBはこれまでのCLUBよりEVILと共通するものもあり、共闘は不思議ではないし、逆にコミカルなヒーローショーの悪役に過ぎない今の彼らを追放してもおかしくはない。

フィンレーの価値を高めるために

レスラーの彼としての新日本プロレスでの目標はBULLET CLUBのリーダーを経て、自分の価値をさらに高めて、WWEもしくはAEWにステップアップすることだろう。

そのために恐らくどこかではAEWでBULLET CLUBを名乗るかつての旧友達とはぶつかるに違いない。
あるいはG1での戦いを通じてユナイテッドエンパイアとBULLET CLUBの全面対決に持っていき、昨年USヘビーのベルトをかけて敗れた世界最高のレスラーであるウィルオスプレイと戦うのか。

BULLET CLUBの総帥として、オカダカズチカと死闘を繰り広げてほしい思いもある。

実は昨年がG1初出場であり、タッグを主戦場にしてきたこともあり、まだまだシングルマッチがどう噛み合うのか楽しみなレスラーということを再認識して、今後に期待したい。

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