愛を断ち切り、最後の戦いに臨む巨人・原監督

日本ハムファイターズの中田翔選手がチームメイトへの暴行で試合に一軍二軍の試合に参加出来ず、今後謹慎などしていくということがニュースに流れた。

このニュースが私の先週感じた違和感とつながったのだ。そのニュースは函館で行われた日本ハムファイターズとの練習試合で原監督が大田泰示選手に「頑張らないといけないだろ」と激励をしたというものである。

大田選手と原監督の絆というのは今さら言うまでもあるまい。大田選手は原監督から野球教室で指導を受けたから広島から原監督の母校である東海大相模高校への進学を決め、ドラフト1位で原監督が引き当てた。原監督から高橋由伸監督へと移った2016年オフ、大田選手は日本ハムファイターズへとトレードされる。前政権のことを悪くいうことは珍しい原監督ではあるが、大田選手のトレードに関しては激怒しており、「自分がいたら止めさせた」と述べている。

そうした話を知っている私は、原監督が第三次政権で復帰する際に「どこかで大田選手を再度トレードに動くんだろうな」と思っていた。特に三年契約の最終年である今年は大田選手も日本ハムファイターズも絶不調。原監督を慕う栗山監督も最終年(後任は稲葉監督という噂が多い)ということもあり、恐らく最後の半年は愛弟子ともいえる大田泰示を巨人復帰させて心中するんではないか・・・というわけである。

しかし練習試合での口ぶりからするとどうもそれもなさそうであった。そこで今日の中田翔選手の事件の発覚である。

日本ハムは北広島への新球場オープンに向けて、中田翔選手を宮西選手らと並んで日本ハムを代表する選手として残すと思っていたが、それがこの事件(あるいは今年の中田選手の態度からもっと前に)大田選手に変わったのではないか、ということだ。

となればさすがの原監督も大田選手を獲得することはならず、愛を断ちきり、契約最終年、最後の戦いに臨むのである。後半戦に向けた巨人の戦力考察については次回。


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