巨人の大学年代(19~22歳)の若手を考える。

いよいよキャンプ開始まで残り2週間。

この時期になるとやれ新人だの、期待の若手だのの夢ばかり膨らむ。しかし多くの選手を抱える巨人はどんな選手が在籍しているのか分かりにくい面がある。

自分はプロ野球を13年近く見ていて優勝を左右するのは1つに外国人選手、そしてもう1つは世代だと思っている。どの世代の選手を集めるかでその球団の未来が分かる。

今回はキャンプ前に19~22のいわゆる大学生と同じ年代の選手は何人所属しているのか。期待値はどのくらいあるのかを考えてお気持ちを表明したい。

巨人大学

2021年のシーズンにおいて以下で分ける
S:一軍のレギュラー
A:一軍出場あり
B:二軍のレギュラー(130打席以上、100人以上に投球)
C:二軍出場あり
D:二軍出場なし

4年 8名 投手6名 野手2名
戸郷翔征 S
戸田懐生 A
山田龍聖 ―
直江大輔 A
△横川凱 A
△沼田翔平 A
△増田陸 B
△黒田響生 D
今年が終わると大学に進んだ同級生が加入してくるこの世代。2年続けて9勝の戸郷翔征は2つ上の山本由伸、1つ下の奥川による日本シリーズの投げ合いを見て、感じたものがあったようだ。若手エースではなく、巨人のエース、そしてゆくゆくは球界を代表する投手へなれるか?
ドラフト2位新人の山田龍聖は有望左腕。
戸田と直江は二軍のローテを守るよりも一軍に常駐したい。
横川は昨年はフォームのことで少しあったようだが育成契約となったことで気持ちを新たに望む。今の巨人育成には長身左腕が多くいるが、横川は彼ら後輩たちに格の違いを見せられるのだろうか?一軍で勝ち星をつかみかけていただけに、今年まずは早々に支配下に戻りたいところだ。
イケメンで話題になった沼田はサイドに転向。
1年目に坂本と比較された黒田、坂本の恩師が育てた増田陸は崖っぷちだが、奮闘を期待したい。

3年 5人 投手2名 野手3名
菊田拡和 B
山瀬慎之助 B
△堀田賢慎 D
△井上温大 B
△伊藤海斗 C

いわゆる佐々木奥川世代。5人しかいない中でさらに育成契約が増え、支配下は2人となった。期待の右の大砲菊田は有鉤骨骨折が発表された。トミージョン手術から復活した2019ドラフト1位堀田賢慎にはエース菅野らの期待の声が集まるが、まずは試合で投げてみてどうなるか。

2年 8人 投手4名 野手4名
秋広優人 A
中山礼都 B
△岡本大翔 C
△笠島尚樹 C
△木下幹也 C
△坂本勇人 C
△阿部剣友 D
△高田竜星 -

去年ルーキー年を過ごし、今年は2年目となる世代。やはり気になるのは秋広中山の2人の支配下野手。育成選手達も勝負の3年目である来年に向けて、今年は三軍で力をつけつつ二軍で爪痕を残したい1年となる。育成選手の中では木下幹也は二軍で先発勝利をしており、原監督からも好評を得ている注目株だ。

1年 8人(投手6名 野手2名)
石田隼都
代木大和
花田侑樹
△笹原操希
△鴨打瑛二
△京本眞
△川嵜陽仁
△大津綾也

今年のルーキー。

以上29名で投手18名野手11名。野球チームは作れそうだ。うち育成契約は18名である。

本来支配下にとどまってもいい選手も今年の方針では育成契約になっており、ちょっとこれで未来がどうこうは言えないが、支配下選手は決して多くない。特に4年生にあたる 2019ドラフトで高校生で入団した現戸郷世代を抜かすとさらに層が薄くなる。ルーキーはともかく、人数が多い今年2年にあたる秋広の世代に大いに成長してもらいたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?