2021年、高まるNJPW STRONGの魅力

新日本プロレスの東京ドーム大会がいまいち来なかったため、いったんWORLDを退会してNHKオンデマンドに入会して昔の大河ドラマとか見まくろうかな~、と思っていた自分。

しかし先週土曜日に更新されたのストロングが面白かったため、退会を踏みとどまった。今回はそのストロングをより楽しむためにも自分の中で整理してお気持ちを表明したい。

そもそもNJPW STRONGとは

毎週土曜日の昼に更新される新日本プロレスのアメリカ支社が提供してる1時間のプロレス番組。NJPW WORLDで視聴できる。

目的としては『LA道場』の若手を成長、独自のストーリーを展開、コロナ禍で行き来が難しいアメリカ在住のレスラーの試合が見れる、新規レスラーとの関係作りなどなどあると思うが、何より日本で大会がやっていないときにも更新されるのは嬉しい。(逆に主要大会の真っ只中だと『strong更新されてるわ。まぁあとからでいいか』となってしまうのだが)

昨年の8月から開始し、先週の土曜日に公開されたのがエピソード22。7月に先駆けて公開されたコリジョン感の語源になった『Lion’s Break Collision』全4回、12月に公開されたSuper J cupもほぼstrongのようなものだからそれを合わせると昨年までに26話を終えて新年から27話が公開されたと考えていいだろう。

これは日本のテレビ番組で言うところの2クールが終わった段階であり、3クール目に突入したところだ。当初は本当にただただ試合を流していたような回もあったのだが、ここまで来ると目的に掲げていた『番組独自のストーリー展開』も出てきた。それを紹介したい。なお便宜上新年からの回を3クールと呼称する。

勢力図

LA道場

目的のひとつが彼らを成長させたり、アピールさせたいことなので出番が多い。本隊所属の外国人選手やROH所属、フリーのレスラーと時に協力、時に対立して切磋琢磨していく。

特に道場のリーダーであるクラーク・コナーズは番組の主役といってもいい。3クール目にはLA道場生のケビン・ナイトがデビューしたほか番組初期から出場してきたtheDKCが道場入り。メタ的なことを言うと3クールはsuperJcupの時期に収録したのでその時にLA道場を訪れていた成田蓮の出場もありそうだ。

BULLET CLUB

ニュージーランドのファレを除き、ジェイ・ホワイト、KENTA、タマ・トンガ、タンガ・ロア、チェーズ・オーエンズ、さらにヒクレオと勢揃いしていたので第2クールまでは番組の主力として大暴れしていた。3クール目はKENTA選手の髪型を見ると(笑)11月~12月の収録なのでKENTA、ヒクレオ、そしてエル・ファンタズモが出場する。

KENTA選手はNJPW STRONG開始時の目玉企画『ニュージャパンカップUSA』で優勝。手にいれたUSヘビー挑戦権利証はその後のジェフコブ、フィンレー、ブロディキングに狙われて、その争奪戦で番組を支えてきた。日本人のKENTA選手が出ていることで日本のプロレス感が出ていることもあり、日本語解説の柴田勝頼コーチと並び番組のMVPと言えるかもしれない。

チームフィルシー

2クールに結成されたstrongオリジナルのヒールユニット。リーダーのトム・ローラー選手とメイン格としてレギュラー参戦するフレッド・ロッサー選手の試合は番組のベストバウトと名高く、この2人の対決を中心に抗争している。中心選手でもあったラストテイラー選手がWWEに入団してどうなることやらと思っていたが、新選手の加入で今後さらに活躍していくだろう。

以上こうした分かりやすさが番組としての面白さにつながっている。

第3クールの展開、今後は?

正直振り返り番組のフィニッシュストロングも回を経るごとにショボくなっていたので、このままstrongは終わるのかなーと思っていたが、番組を立ち上げた大張氏がメイさんの後継になったこともありしばらくは楽しめるんではないだろうか。

勢力図でも触れたが第3クールの展開はLA道場に加わったケビンナイトやDKCの成長、super J cupで生まれた遺恨であるエル・ファンタズモ VS ACH ブレイククリスチャン リオラッシュ、新たな選手を加えたチームフィルシーの戦いあたりがメインになりそうだ。

今後さらに発展して、strong独自のベルトが出来たり(USヘビーは既にそうなりつつあるが)、日本人選手である程度滞在出来る選手が参戦したりすることもあるかもしれない。

またstrongだけでなく新日本プロレス全体の問題であるAEWというアメリカのプロレス団体とどう交流していくのかという問題もある。ただまぁ少なくともNJPW STRONGが続く間は私がWORLDを退会することはなさそうだ。

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