新日本プロレス、オカダVS裕二郎がエモいと話題に

プロレスをせいぜい今年から追いかけ出した私であるが、現在展開されているオカダカズチカ選手と高橋裕二郎選手の因縁ストーリーがあまりに自分好みの展開過ぎたのでお気持ちを表明したい。

裕二郎選手のコメント

「オカダ、お前は超人なんかじゃねーよ。ただの人間だよ?人間だったらよ、ちゃんと言い訳してみろよ。なんでお前は、言い訳しないんだ?昨日のEVILとの試合の介入。そして、6年前のAJ(スタイルズ)とのタイトルマッチ、その時のオレの介入。お前はよ、どっちも俺の介入に対して言い訳しなかったよな。そういうとこがよ、俺はよ、お前のことが大っ嫌いなんだよ。わかるか、オイ?お前はよ、俺の位置までよ、引きずり落としてやるよ。これ、マジ」

「知ってるか。オレとオカダは2004年にデビューした同期だよ。ただ、アイツがニュージャパンに来たときから、オレはアイツの眼中になかったんだろうな。アイツが海外から帰ってきてベルトを巻いて、オレのことをザコ扱いしやがって。絶対に忘れないからな」「名古屋でアイツを引きずり下ろしてやるよ。一緒によ、同じ景色見ようぜ、オカダ」


これに対してオカダカズチカ選手のコメント
「まぁ……気合い入ってんじゃないの、裕二郎さん。まぁね、俺はどんだけアナタに乱入されようが、言い訳はしませんよ。乱入されても勝つこともあるし、アナタが乱入して勝てなかった、それだけ。ただね裕二郎さん、アナタ、『乱入屋』で終わっていいの? 俺を、アナタのところまで引きずり下ろす? 上がって来いよ! アナタが上がってきてくれたら、もっと新日本プロレス、盛り上がるよ! まぁこんなこと、あんまり言いたくないけども、僕も裕二郎さんも、2004年デビューですね。飯伏さんも、鷹木信悟もそうですよ。裕二郎さん、アナタ、僕たちと同じレベルになってますか? なってないよね。でも、なれるだけのもの、持ってますよね? 俺は、横に女の子つけてヘラヘラしてる高橋裕二郎なんて見たくないんだ。堂々と、バチバチやり合う高橋裕二郎……BULLET CLUBで好き放題反則やればいいよ。ただ、強くて、ワクワクさせてくれる高橋裕二郎、名古屋でお会いしましょう」


これを格下の相手から挑まれたトップレスラーの余裕綽々のコメントとしていたスポーツニュースもあったが、それではこの戦いを楽しめない。

自分好みの物語

最大手の業界で自分より8歳も若い同期がスター街道をかけ上がる中で自分は怪我もあり上手く結果を残せない、なんとか生き残る術を追い求めてもがき苦しみながら戦ってきた。

そしてコロナウィルスという災害で訪れたチャンスでその同期のスターに「自分は上手くいかなかった」「お前は俺なんて雑魚、眼中になかったんだろ」「お前には決して敵わない、でもせめてお前を俺の所までひきずり落としてやる」と恨みつらみをぶつける。

しかしその相手は「あなたはそれでいいのか」「あなたが上がってくればもっと盛り上がり面白くなる」「あなたはそれだけの力を持っているでしょ」と励まし、焚き付けるように話す。眼中にないなんてことはない、デビューから16年経って残っている貴重な同期、力があるのに脇役や道化に甘んじてもったいないと思っていたのだ。

ヤバイ、なんて自分好みの展開。なおオカダ選手が完全無欠のヒロイン、裕二郎選手が脇役の男というのが好みのシチュエーションである。

この物語は果たしてどんな結末を迎えるのか。

オカダ選手との死闘の中で裕二郎選手が自信をつけ、格上げされるハッピーエンド。

実力を認めるオカダ選手に卑劣な手ばかりをとり、哀しみの眼で見られながら裕二郎選手は最後まで恨み言を言いながら倒されるというバットエンドも切なくなる。

つまりどうあっても美味しいのだ。7月25日今週の土曜日、どんなドラマが待っているのだろう。

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