巨人2020ドラフト1位は近大佐藤?

プロ野球の巨人がドラフトに向けた編成会議を開き、「1位は即戦力の外野手、万が一くじが外れた場合には即戦力の投手。支配下選手で高校生はいないかな」と編成面で原監督をサポートする大塚副代表が話したことが話題になっています。

このニュースが流れた際にコメントとしては「投手が1位じゃないのか」「巨人ってドラフト1位使ってまで左打者必要?」これに対して今回はご意見表明したいと思います。

「投手が1位じゃないのか」

たしかに現在の先発投手ローテーションはほぼ半壊しています。一敗もしていないエース菅野、2年目にして菅野に次ぐ成績を出す戸郷、第三の男はいません。なんせ8月はこの2人以外の先発に勝ちはついていません。(田口さんが8月1日に1勝してたみたいです)菅野戸郷と中継ぎで勝ち、裏ローテで全敗するのが今月の巨人でした。

この裏ローテで首位をキープしてるのも凄いですが、ただしこれには事情もあります。

昨年の先発ローテーションを担った投手ではエース格の山口がFA入団時の密約でメジャー挑戦 、左腕エースのメルセデスは現在離脱中、昨年飛躍した桜井投手は不調、新人ながらローテーションを守った高橋優投手はオープン戦のあたりで離脱し、ようやく実践復帰したところです。

開幕の貯金を作ったのは菅野サンチェス田口メルセデス戸郷桜井というローテーションです。ここから半分が抜けてなお8月は勝ち越しですから、ここからサンチェス、高橋優、メルセデスが復帰してくれば十分でしょう。

また菅野が今年オフのメジャー挑戦も噂されています。その代わりになる投手をとるべきだ、なんて声もあるかもしれませんが

菅野の代わりになれる投手なんていません。

阿部慎之助がキャッチャーを守れなくなった時、そして遠くない未来に起きる坂本勇人がショートを守れなくなる時のように「巨人の野球」を1からまた作り直すだけでしょう。

「NO.1投手」は毎年いるわけですし、今年は即戦力になれる投手が不作と言われた昨年と異なり多めにいる年と言われてますのでそれなりの投手なら外れ1位ないし2位3位で獲得できると踏んで、ここは野手にいくという決断となったのでしょう。

「巨人ってドラフト1位使ってまで左打者必要?」

現在の一軍の野手を右打ち左打ちで分けてみます。

右打者

坂本、岡本、ウィーラー、中島、北村、炭谷、岸田、モタ、増田大

左打者

丸、亀井、大城、吉川尚、松原、重信

あと若林選手が両打ち登録になってます。こう見ると右打者が多いですね。ただ原監督はスタメンには左右半々くらいが並ぶようにしていますし、極端に左打者が足りないようには思いません。今回の佐藤くんのように長打の打てる・外野の左打者となると変わってくるのでしょうか。

今度は一軍二軍関係なく外野登録の選手を並べます。

右打者

モタ、石川、陽、村上

左打者

丸、亀井、重信、松原、立岡、パーラ、山下、加藤脩、伊藤

あれ、左打ちの外野手の方が多いですね。まぁ亀井選手は今年で38歳、丸選手も31とこれなら下り坂に入る年齢なので今後岡本選手と並べられる選手が欲しいのでしょうか。

年齢的にはどうでしょう。支配下野手を年代で分けてみました。

24 岡本 岸田 ←今年の大卒社会人ドラフト

23 なし

22 加藤脩←今年の大卒ドラフト

21 湯浅

20 増田陸 松井 山下

19 菊田 山瀬 伊藤

うーん、

左打ちの外野手が欲しいというより、競合クラスの主役になれる野手を岡本選手の下の世代に欲しい

ということなのかもしれません。

表にもいる山下くんは戸郷くんに次ぐプロスペクトでしたが、現在は相次ぐ怪我で離脱しています。彼が今後一軍に上がるならばまたドラフト方針は変わるかもしれませんね。

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