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音楽関係

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ビートルズ、ストーンズなど。たまに邦楽も。
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#音楽レビュー

ビートルズ無き世界を悲しむな。僕らにはThe Lemon Twigsがいるじゃないか!

 突然だが、「刷り込み」という生物学用語を知っているだろうか?  いわゆる「生まれたての雛が、初めて見た生き物を親と思う」っていう絵本によくある習性のことだ。これはどうやら実際に存在する現象らしい。  そしてこれは音楽にも当てはまるだろう。僕はビートルズとマイケル・ジャクソンという「親鳥」に出会った時から、彼らの作品を神のように崇め奉ってきた。彼らのエッセンスが刷り込まれてきたのだ。  そんなリスナーなので黙っていても「ビートルズっぽい」「マイケルっぽい」みたいなサウン

全てを捨てた彼らは、なぜ今「真実の愛」を指し示すのか?/The1975、待望の新作『BFIAFL』レビュー

1.はじめに  僕が心から愛してやまないバンド、The1975が今日(10月14日)2年ぶりに待望の新アルバムである『Being Funny In a Foreign Language(邦題:外国語での言葉遊び)』をリリースした。  最初に言っておくが、「このアルバムは「愛」をテーマにしている」とか、「恒例の1曲目の『The 1975』が今回はなんと歌モノなのだ!」とか、それを世紀の大発見かのようにまき散らすつもりはないし、「『About You』がマイブラの『Lovele

【駄愛倶楽部】ローリング・ストーンズ/『サタニック・マジェスティーズ』

 さぁ、はじまりました。  おなじみ、「駄愛倶楽部」の日ですよ!!  え、知らないって??だって今日が初回ですもの。  「駄愛倶楽部」とは、「駄作を愛そう倶楽部」の略。音楽でも映画でも「駄作」と称されているものがあるじゃないですか。それは世間一般からの場合もあれば、ファンからの場合もあれば、製作者自身の場合もある。  駄作と呼ばれるくらいだから、中身が酷いんだろうと、外部の人は思いがちである。見ようと思っていた映画が「それ駄作だよ!」なんて言われていた暁には、見たくな

【決定版】個人的、2021年音楽ベスト

 こんにちは!ついに、2021年も終わりが近づいてきましたね~  2021年はどうでしたでしょうか?2020年よりもいい1年でしたか?それとも悪い1年でしたか?僕ですか?最低でした!!  今回の記事はですね、2021年に発表された音楽の中で、特に好きだったもの何度も繰り返し聴いたものを、合計で10個選んだので、それを発表したいと思うぜ。ではいくぜ。  ちなみにランキングではなく順不同なのでよろしく!! 1.aespa - "Savage"  僕ね、今年が僕の中でのK-

David Bowie / Changes (2021Mix)を聴きながら思ったこと。

 昨日(2021年12月17日)は、イギリスのアーティスト、デヴィッド・ボウイ(1947-2016)の4枚目のアルバム、『ハンキー・ドリー』が発売されてからちょうど50年だった。  それに伴って、このアルバムのリード曲である、『チェンジズ(Changes)』の2021年バージョンの新ミックスが公開された。  この新ミックスは、ドラムスの音がよりクリアになっていたり、ベースの音がかなり強調されていた(ていうか、この曲のベース、突拍子もないことやっててすごい面白いな)。あと、

新しい音楽を聴くのって、なにかと体力が必要【最近ハマってるバンド】

 音楽とか映画とかが好きな、僕みたいな暇な人なら共感してくれる人もいるのかもしれないけど、新しいものを取り入れるのが億劫になることがある。  この前までの僕がそうで、かなり長い期間、昔から好きな音楽ばっかり聴いていた。  映画は、一度見たら一定期間見なくてもいいんだけど、音楽は一度ハマると一日中聴いていたくなってしまう。  僕の場合は、60年~90年代ロックがそうで、ビートルズ、ストーンズ、キンクス、ポール・バターフィールド、オアシス、クラッシュ、フー、ジミヘン、スミス