乾燥と老化
20代と60代ではどちらが乾燥肌のイメージがありますか?
なぜ、年齢を重ねると肌が乾燥傾向にいくのか?
肌の水分量
肌の潤いは肌に蓄えられている水分量
生まれて間もない赤ちゃんの時を100とすると30代で65%、40代では半分に減少。
コラーゲン
肌の弾力を与えます。
例えば臓器や骨、などもコラーゲンが関係しています。
体内のコラーゲンの量は25歳をピークに40歳ごろにはピークの半分になる
エラスチン
エラスチンはコラーゲンとともに肌のハリや弾力を保つ成分。
コラーゲンの繊維を束ねて支える役割をしている。
エラスチンの量がピークを迎えるのは20代後半でゆるやかに減少し、40歳を過ぎると急激に少なくなります
ヒアルロン酸
たくさん水分を蓄える性質があり、みずみずしい肌をつくるのに欠かせない成分。
肌の細胞を守るクッションのような役割がある。
ヒアルロン酸が最も多いのは赤ちゃんの頃。30代を過ぎると減少し40代で約半分、60代で4分の1になる。
セラミド
肌の一番外側に水分と油分を閉じ込める働きがあり、肌の保水力や肌を保護するバリア機能も関わっている。外からの刺激から肌を守ったり、肌の内部の水分が蒸発したりするのを防いでくれます。50代になると20代の約半分になる。
皮脂
天然の保湿クリームと呼ばれていて、肌の表面を覆い、水分の蒸発を防ぐ働きがあります。皮脂の分泌は20代が最も多いといわれ、加齢とともに減少していきます。
特に40代以降は大きく減少し乾燥肌になることが多くあります。
加齢による肌の乾燥は女性ホルモンも関係している。
エストロゲン
美肌ホルモンと言われていて、月経後〜排卵までの間に多く分泌され、肌に弾力を与えたり、髪のツヤを生み出したりします。
エストロゲンは月経が始まる思春期の頃から分泌が始まり、急激にその量が増えます。
20代〜40代にかけては最も多く分泌され、妊娠や出産に適した状態になる。
ですので、40歳ごろまではコラーゲンやエラスチンなど保湿成分の多い状態が保たれますが、閉経の時期からエストロゲンの減少により、保湿成分も減少していきます。
年代別
20代
肌に水分が多い状態ですので、そこまで乾燥に悩むことはなくどちらかといえば皮脂の分泌が多い事でのトラブルが多くなる。
後半からはコラーゲンやエラスチンの量が徐々に減少し始めるので乾燥によるシワが出てくることもありますので乾燥対策で化粧水や乳液、クリームを使うと良いです。
セラミド配合など良いです。
30代
バリア機能に重視を
皮脂の分泌減少により、肌のバリア機能が低下して外的刺激に対して弱くなる。油分を20代より重視し、水分が逃げないように蓋をすることをイメージして化粧品を選びましょう。
ビタミンcやコエンザイムQ10、αリボ酸など、抗酸化力のある栄養を摂るのも効果的です
40代
栄養分を補う
エストロゲンに減少し、ホルモンバランスが乱れてくる40代
肌の保湿ケアは怠らないようにしながらインナーケアに注力!
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸はピークの半分になるのでサプリメントやドリンクなどで補うことも大切
50代
シミやくすみケア
閉経しエストロゲンが一気に少なくなります。
イソフラボンを含む大豆製品の摂取でエストロゲンカバーをしましょう。
肌のターンオーバーも乱れ肌の乾燥傾向が強まります。シミやシワの原因にもなりますので、ターンオーバーを正常にするために保湿をこれまで以上にこだわること。
60代
肌のたるみケア
女性ホルモンの影響を受けにくくなるため、肌の状態はある意味安定しますが、皮脂量の減少やハリがなくなり、乾燥性の皮膚炎による肌の痒みなどの症状も出てきます。
保湿は引き続きしっかり行なっていきます。
たるみは肌の乾燥のほか頭蓋骨の老化も関係していると言われている。
頭蓋骨全体が萎縮することによって皮膚全体がたるみ、まぶたが垂れたり。口元のシワやほうれい線が深くなる。
ビタミンDやカルシウムを積極的に摂取したり、運動したりして骨を丈夫にする取り組みも必要ですし、骨粗鬆症の予防にも繋がります。
ダイエットは危険
ダイエットにより、月経が不順になったりするとエストロゲンが分泌されないため、骨が弱くなり、将来骨粗鬆症になることもありますので注意。
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