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自己成長の観点から捉えたSEXの可能性

人生のウェルビーイングに「性」は大切なテーマ。 体と心の繋がりを取り戻し、自身の感性の素晴らしさを体感する機会を設けることで、自己受容感・肯定感をはじめとしたセクシャル・ウェルネスを高めるサポートをしています。

自分の体を感じる、気持ちいいという感覚を味わう、愛を持って触れられることを実感し、自分という存在を愛してもいいんだ、慈しんでもいいんだ、女性としての私を生きることの美しさを感じられることを、スローセックスを通じてお届けしています。

セクシャル・ウェルネスのコミュニティを運営し、「性」というテーマをタブーにせず大切にしているのは、大きな可能性をこのテーマに感じているからです。
「性」であったり「性教育」は、リスク管理であったり、コミュニケーションであったり、病気であったり、なんだか一般論のような保守的なものが多かったような気がします。(個人的な感覚ですが)

私がこのテーマを「解放」と捉えています。自己解放、自己変容などといった可能性がこのセクシャル・ウェルネスにはあると実感しています。

例えばそれを具体的に実感するのが、スローセックスを体感した女性が、体の感覚の体験だけでなく、心の面でも大きな変化が生じており、メンタルブロックが溶けていったり、「私は〇〇だ」という自分に対する認識が変わっていくのを何人も見てきたからです。
それによって表情が変わったり、人との接し方が変わったり、肌が綺麗になったり、その人固有のエッセンシャルな魅力が滲み出るようになっていきます。

そんな可能性に満ちたセクシャル・ウェルネスについて、今回は「成長」という視点で捉えていきたいと思います。

自己成長のメタモデル

皆さんは、「自己成長」というとどんなことを思い浮かべますか?

読書をすること、学ぶこと、何かに取り組むこと、内省すること、鍛えること・・・等などいろんなことが思い浮かぶと思います。

例えばスポーツの世界では、成長し続けることは極めて重要な要素となります。そしてスポーツで大事なのが、一つ例に上げると「心・技・体」があります。
この心・技・体のうち、どれか一つを徹底的にやっていたとしても、他の2つが疎かになっているようでは、スポーツで成長することは難しいです。

私自身も、この数年は心理学や理論を探求し続けてきて、主に心の領域が、それに伴うコーチングや組織開発も実践し続けてきたので技の領域に多くの時間を割いていました。
しかし、オンライン中心になったため、体はどんどん衰えていき、その結果活力が上がらなくなって、モチベーションや行動量が下がっていきました。つまり体が置き去りになっていたわけです。

皆さんが取り組んでいる自己成長も、何かの部分に偏ってしまっていませんでしょうか?

この「自己成長」を網羅的に整理された一冊の書籍が2021年に出版されました。

インテグラル・ライフ・プラクティスとは、人間や世界を理解するためのフレームワークであり、真に成長してくために効果的な実践です。
世の中にありとあらゆる知恵を、俯瞰、統合し、それらを渡り歩いていくための地図のようなものです。

  • インテグラル(integral)→総合的、バランスのとれた、包括的

  • ライフ(life)→人生、生活

  • プラクティス(practice)→実践

インテグラル・ライフ・プラクティス(ILP)は、あなたの成長と発達を支援し、自らの能力を最大限に開発することを可能とします。この世界における-人間関係・仕事・霊性・趣味、そして、人生そのものにおいて-最高の自由と最大の充足に至ることを可能にするのです。

『INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル』ケン・ウィルバー他 著 p27

自己成長が何かに偏ることなく、バランスのとれたものとして取り組み、それが人生の自由と充足に結びつくために、インテグラル・ライフ・プラクティスでは4つの領域での実践を提案しています。

ボディ:人間の体。グロスボディ・サトルボディ・コーザルボディの3つに分かれる
マインド:人間の意識。象限・段階・ライン・状態・タイプに分かれる
スピリット:聖なるもの。宇宙。大いなるもの。全体性
シャドー:人間の心の暗部。抑圧された無意識のこと

インテグラル・ライフ・プラクティスはこの4つのコアに加えて、付属モジュールとそれぞれの具体的な実践例を示しています。

インテグラル・ライフ・プラクティス マトリックス 出典:『INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル』p82

これら実践すべてをやらなくてはならないというわけではありませんが、何かに偏るのではなく、4つのコアモジュールをできるだけバランスよく実践していくことによって、部分的な問題解決だけではなく、全体性としての「あなた」が真に卓越した段階へと成長していきます。

インテグラル・ライフ・プラクティスに取り組む本質について、本のなかではつぎのようなことが紹介されています。

全ての方向と次元向けて目醒めるということ
真剣に完全に生きること
深い慈愛に基づいて生きること
危機、痛み、苦悩を受容し解決すること
自己に対する執着を克服すること
創造性を高めること
人生の究極的な目的を発見・実現すること
他者をより愛し、労いたわること
世界に対して最大の貢献をすること

『INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル』p47~49より、一部抜粋

この変化が、ウェルビーイングに寄与することは言うまでもありません。
繰り返しになりますが、自己成長についてボディ・マインド・スピリット・シャドーの4つのコアモジュールのどこかに偏るのではなく、バランスの良い実践が大切になるわけです。

SEXと自己成長

いよいよ、本記事のテーマであるSEXと自己成長に入っていきたいと思います。

それはシンプルに、さきほど紹介したインテグラル・ライフ・プラクティスの4つのコアモジュールである「ボディ・マインド・スピリット・シャドー」全てにSEXは関わることに大きな可能性を感じています。

例えばボディ領域ではシンプルに、触れ合う感覚であったり、「気持ちよさ」という自分の感覚。オーガズムといった自分の体に起きる感覚を味わえる機会になります。

マインドの領域では、心が満たされり、愛する・愛されることを実感したり、またこうした深いSEXをすることによって、「私は私でいいんだ」「私が私を味わうことの素晴らしさ」を実感することにより、表情や心境の変化が生じていきます。
(性癖を実践していくことによって自己解放が生じたり)

スピリットの領域では、SEXは慈愛・慈悲の交流とも言えますし、性エネルギーのワークとも言えます。タオイズムなどの実践はスピリットの領域の実践と言えるでしょうし、オーガズムの究極のクンダリーニは宇宙とも繋がるような感覚を得られるとも言われています。

そしてシャドーの領域では、SEXは互いに様々な面を開示することになりますので、自分のなかで押し止めていたものに気づいたり、また深い体験をすることによって癒やしや統合が起きることもあります。

スローセックスの体験は、シャドーワークにも通じる感想をいただくことも多いです。

<体験談>

SEXをする目的は様々でしょう。
でも、SEXも偏った視点で捉えるのではなく、ボディ・マインド・スピリット・シャドーから見ていくと、また新しい可能性にも巡りあえるかなと思っています。

私自身、スローセックスを通じて、この4領域に繋がっていることを実感しましたし、さらに深めるためにタオイズムを探求・実践していこうと思っています。
つい最近は、ポリネシアン・セックスを始めて知り、こちらも実践してみようと思うので、実践したら体験談をシェアしますね。

いかがでしたか?
セクシャル・ウェルネスの実践の一つであるSEXについて、今後も様々な可能性に触れていきたいと思います。

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