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自分の欠点や弱さを愛するには、祭りを起こせ。


タイトルについての質問を大好きな読者さんから貰って、この2、3日ずっと考えてた。そりゃあこの数年、常に自分の弱さを突きつけられて、弱さってなんでこんなに鋭く自分を抉ってくるんだって嘆きもしたけれど、見ないふりをしても、なかったことにしても、どこかにこっそり隠してみても、気づけばまた自分の目の前にいる。捨てても捨てても戻ってくる。メリーさんかよ。(メリーさんだって徐々に近づいてくるし立つのは背後で、まだ遠慮ってもんがあるのに!)


まずは武器を捨てろ、平伏宣言だ。


「魅力的な自分になるためには、今ある魅力を捨てること」

尊敬する由理さんが昔教えてくれたことの一つ。もう少し解像度を上げると、「自分が自分の魅力だと思っていることに縋るのをやめて、魅力だと思えないものを今度は携えて歩き出せ」ということになる。

魅力、と言えば聞こえはいいけど、これには自分がアイデンティティだと思ってるもの、自分を許す事のできる免罪符も含まれる。「これが出来るから、愛されてもいいよね、私」って必死に掴んで離せないままでいるもの。頑張っているもの。

かつての私で言えば、遅刻をしないだとか、ちゃんと先生とか上の人の言う事を聞くだとか。あんまり共感していないことへのとりあえずの相槌、義務感からのコメントの返信とかがこれにあたる。怒涛のスケジュール、秒速で溢れかえっていた人との出会い、稼げていた自分なんかもそうだ。うん、うつ病で全部飛んだけどね!笑

(この記事、題名の鋭さと内容の優しさのコントラストが好き)

由理さんが断捨離についても「捨ててスッキリすることが目的じゃなくて、残ったものが自然に活躍し始めることですぐに人生の幸福度が上がることが片付けの効用だって気づいた…!」って最近書いてて、多分これ、物も自分も一緒なんだろうなって思う。ときめくもの、無理のないもの、自然でいられるものだけを残していく。


多面体になってゆくのが人生だなって思う。


けど、自分って1人じゃないじゃん? ありとあらゆる場面の自分がいる。会社での自分、恋人の前での自分、海外旅行に行った時の自分、家でだらっだらしてる時の自分。どれも自分で、その中に自分の思う強さや弱さがたくさん詰め込まれてる。初めましての自分を日々更新しつつ、いろんな自分を多角的に見て、そして自分らしさは磨かれていく。残っていった物で自分が形作られてゆく。

うつになって逃げ込んだのは、かつて大好きだった二次元の世界だった。頑張ることを一切しない、休憩のための場所。性の相談を受けることもビジネスプランを練ることも全部お休みして、「元気になるまでここで羽休めをしよう」としていた場所。つまり私にとって、その自分はあくまでサブ的な物だったんだよね。その自分にどのタイミングでさよならしようか、とよく考えていたんだ。

でもお陰で、いわゆる「弱い自分で居られる場所」を得たことで、「弱いまま愛される」ことを知れた。私としてはその自分が嫌いだったのだけれど、ところがどっこい、人はそのまんまの私を知って尚、隣にいてくれる。受け入れるのにすごく時間がかかった。「なんでこの人たち、こんなに魅力のない私のところにいてくれるの…? 馬鹿なの…?」
もちろん、いつまでも認められないままでいた、馬鹿なのは私だったのだけれども。

そうやって少しずつ、新しい自分に混乱しながら、統合していく。何度も何度も愛されることを丁寧に確認して、恐る恐るその自分を認めてゆく。そうやって人は多面体になって、人間になってゆくのだと思う。


ぶっちゃけ最強なのは、お祭り!


話は一瞬逸れるけど、私がちょーーー大好きな友人石原舞とちょーー久々に電話をした。話すと毎回「やべーな!」って思ってめっちゃ笑うんだけど、今回も彼女の周りのやばいエピソードをいくつか。

「なんかさ、カオスなの。その私の友達はママで子どもが何人もいるんだけど、1人は今の旦那さんとの子で他は前の旦那さんとの子どもなのね。で、その旦那さんも再婚で、前の奥さんはレズビアンになったから今のパートナーは女性なのね。それから奥さんの前の旦那さんの方も結婚してて、だから子どもたちは2週間ごとにお互いの家族を行ったり来たりしてるの。そのママは日本人で、今のパパはオーストラリア人で、前の旦那さんはマレーシア人だから三カ国語飛び交ってるしさ、ちょーカオス。もうここまで来ると、なんか最高じゃない? 2人の時間も家族の時間もとれちゃうし」

「最近私のお母さんが学内食堂でバイトを始めたみたいなんだよね、音楽が好きだから音楽の学校の食堂。“お母さん音楽が好きだから始めちゃった⭐︎”って、食堂音楽と関係ないじゃん!ってなったんだけど笑。で、お母さんもう60なのにさ、学生のバイトの子とすっごい仲良くなっちゃって、帰り一緒に帰ってたら立ち話でちょー盛り上がっちゃったんだって。あまりに盛り上がり過ぎて、近くのマンションの人にうるさいって怒られちゃったんだって! 私でもそれ中学で卒業したよ!?って。若過ぎるよね!笑」

「お母さんエピソード続くけど、ゴルフにこの間行ったんだって。でもね、ゴルフに必要な物ぜーんぶ家に置いて来ちゃったんだって。仕方ないから私服のままレンタルした物でプレイするじゃない? まさかの優勝しちゃったの!」

「そんな石原母はさ、5年前に再婚して、海外行ってクルーズするとかそこそこいい暮らしもしてたのにさ、また離婚するって連絡来て。その理由がさ、”あのね、結婚する時私可愛い子ぶっちゃったの。だから離婚する!”だって笑 60なのに!笑」


なんていうの、この型破りっていうか、ここまで行っちゃうともう笑えちゃうしお茶目だし人間らしいその性分に愛おしさまで感じちゃう感じあるじゃない? とっ散らかったままでGO!って感じ。これだと思うんだよね。できない自分にくよくよして悲壮感漂わせちゃうくらいならもう、それを面白さに全振りする感じ。

その時、弱さが圧倒的な強みになる。弱さで勝っちゃう、それが自分の魅力になっちゃったらもう無敵。


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何一つ各項目に具体的に答えなかったのはさ、「問題を解決しよう」ってしたら深刻になっちゃうから。欠点を含めて愛したいなら尚更、「これを乗り越えよう」ってしたら逆効果になっちゃうから。どうしようもないものはどうしようもないじゃん? 背が低いんだったらもう背の高い人に頼りまくって、背の高い人に「いいことしたなぁ」って幸せになってもらいまくるとか、高いところに登るのをクライミングと称してそのスリルごと楽しんじゃうとか、そっちに吹っ切ろ。問題は解決するんじゃなくて、問題をそもそも問題と思わなくしちゃうのが一個世界の広がる解決。少なくともその方がめっちゃ楽しいしハッピーだと思う!


質問もらえると、私が私のことを改めて深められるし、こうして文字にすることで「なるほど、弱い自分を統合してってるのか私!」ってなること毎回なので、めっちゃ嬉しいです。Aさんありがとう!そしてまた気軽に送ってくださいー!


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