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セックスレスがつらいなら、セックスを夢にしてもいいと思う。


「……だってさ、好きな人に求められないのって、やっぱりすごく悲しいと思うし、自分の中の深いところがすごく傷つくと思うよ」

そう伝えたら泣き出してしまった友達がいたから、久々に記事を書いてみる。セックスレスに悩んでいる人に向けて。



セックス、性欲って不思議な位置付けだと思う。三大欲求とか言われてるくせに、無くても死にはしない。でも、食べることと寝ることは自分を生かす行為だけれど、セックスは命を生み出す側面も持っている。

そう、セックスしなくても死にはしないのだ。これがまたややこしい。寝れない、食べられない、これは ( 断食を楽しんでいる最中、とかでない限り ) 誰しもがその苦しさをある程度共通して描けると思う。それが続けば絶対に死んでしまう、それほどまでの苦しみ。

でも、セックスがないことを死ぬほどに苦しいと思う人がいる一方で、なくてもちっとも困らない、むしろない方がいいよという人もいる。三大欲求に入っているけれど、セックスのないことの苦痛は、十人十色。本能に根ざしてはいるけれど、単純に三大欲求として捉えない方がいい気がしている。( 自分が生きるのではなく、何かを育むという一面を持っていることも含めて )


三大欲求以外にも、人にはたくさんの欲求がある。死ぬまでに成し遂げたい、日々感じていたい、そういう人生の幸せに繋がる欲求を、どれだけ小さくても夢と呼びたい。

それは、海外に移り住むことかもしれないし、愛する人と子どもを育むことかもしれない。著者になったり、宇宙飛行士になることかもしれないし、貧しい人達を助けるボランティアをすることかも。お気に入りの服を身につけることや、定期的に海を眺めることだったりするかもしれない。


ここにさ、セックスが入ってもちっともおかしくないと思うよ。人生でやりたいことリスト100の割と最初の方に、「最高のセックスがしたい」とか、"毎日家族におかえり・ただいまを言う生活"みたいに、「週に数回はセックスをする生活」が入ってもいいと思う。

食やファッションに幸福を見出す人とそうでない人がいるように、セックスもそれに幸せが根ざしている人とそうでない人がいる。そしてそれを幸せだと感じるのなら、もっとそれを夢にしていいと思う。


例えどんなに小さなことだったり、人からあんまり理解されない夢だとしても。自分の中の小さな夢が日々叶っていたら、それはどうしたって幸せな人生なんだ。それは人からは決して測れない部分だ。


死ぬ時に多くの人が"もっと冒険をすればよかった"、と言うらしいけれど、その"冒険"は、海外に行くとか大富豪になるとかそんな大きなことじゃなくて、もっと自分の中にある夢を大事に叶えてあげる生き方、という意味なんじゃないかと思う。誰かの目や世間の価値観なんか放っておいて、「やっぱりこれは私の人生で大切にしたいものです」と心から言えるものを、大事に抱き締めて生きるってことだと思う。


No music, no life. と言うように。No sex, no life. ともっと軽々掲げていいんだよ。音楽が好きな人だって、音楽であればなんでもいいってわけでもないんだろうし。不協和音だったり、好きでないジャンルには耳を傾けないように、セックスだってそれを掲げたからイコールビッチってわけじゃない。

自分がいつか死ぬ時にこのままじゃ後悔するって思うなら、そこへと飛び込んでゆかなくちゃ。罪悪感や他人の目、世間の価値観なんて、何一つ自分を幸せにはしてくれないから。



涙が出てしまうのは、そこに本当の夢があるからなんだと思うよ。





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