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【ハンドメイド情報】「家庭用編み機」について

こんにちは!ソーイングスクエア管理人です。

今日は「編み機」についてご紹介したいと思います。

そもそも「編み機」ってご存じでしょうか?
私は恥ずかしながら、編み物は苦手でして、「編み機」を使用したことがないのですが、聞くところによると、
ひと昔前までは、ミシンと同じく一家に一台編み機を持っている家庭が多かったとか。

今日はそんな「編み機」とはどんなものなのか?
また最近の編み機のおすすめなどもご紹介できればと思います。

【編み機とは?】

それではまずは、「編み機」ってなに?というところからまいりましょう♪

「編み機」とは、その名の通り、毛糸を使って編み物を編み上げる機械のことで、一般的には手編みの棒針編みと同じような編み方が出来る機械です。

私のような不器用で手編みだと、編み目が全く均等に揃わないような人でも、編み機を使って編むと、手で編むよりもより数段早く、均等な編み目で美しいニットが仕上がります。


【編み機の歴史】

では、その「編み機」がいつ頃から使われるようになったかというと・・・

戦後の日本においては、まだ洋服は買うより作る方が安く、家庭で作られることが多かった時代です。

1950年代の家庭洋裁全盛時には、家庭用ミシンの普及とともに、編み機も普及していきました。
当時は編み機を買って、編み物教室に通うのが流行りだったようですね。
また当時、外で働く機会がまだ少なかった女性の内職としても注目されていました。


編物学校で家庭用編機の使い方を教える様子(1960年)出典:Wikipedia
1952年のロケット編機の広告。女性の内職として編み物が普及した。出典:Wikipedia

当時は多くの会社が編み機を製造・販売していました。
その中には、今現在もミシンの4大メーカーとして有名なbrotherもありました。
brotherは、1954年に家庭用編み機の製造・販売に参入し、ピーク時の1970年頃にはbrotherの編み物教室は、国内に2万教室もあったということです。
brotherは、パンチカードというカードを使ってさまざまな模様編みができる編み機やコンピューターが入った編み機など、さまざまな編み機も生み出しました。

しかし、時代とともに既製品のニットウエアが手ごろな価格で、販売されるようになり、家庭用編み機の需要は減っていきます。
1990年代には、brotherは編み機の事業から撤退してしまいました。
現在では、家庭に編み機をもっている人は、あまり見かけなくなってしまいましたが、今でも編み機の生産・販売はされていますよ。

こちらは、brotherミュージアムで展示されている初期の家庭用編み機です。

家庭用編機 KH1-B3 (1955年)

実際に動かしている動画もあります→


【現在の編み機】


現在、家庭用の編み機を販売している中で主流なのは、
ドレスインの編み機です。

編み機を使ってマフラーや手袋、靴下など、手編みよりも簡単に作れるようですよ~

ドレスイン(DLLES IN) カンタン編み機 「あみむめも」 GK-370



ドレスイン いとぼうちえ KI-150

DLLES IN ドレスイン / おしゃれニット工房 いとぼうちえ 家庭用編み機 編機 / KI-150


ドレスイン カンタン280 SK280


ネットなどでは、他にも安価な編み機もたくさん販売されているようです。
子供でも使えるようなものもあるので、親子でニットソーイングなども楽しいですよね。

是非これを機に、編み物にもチャレンジしてみてくださいね!
私も編み機だったら、マフラーが最後まで縫い終わるかも。。。😅


ソーイングスクエアでは、ハンドメイドに関するさまざまな情報を発信していきます。
皆様のハンドメイドの少しでも参考にして頂けるとうれしいです。
それではまた次回もお楽しみに~♪

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