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ボード(Board)3.0

ずいぶんと前から、ナンタラ2.0や3.0と言うのを聞いた事があるかと思います。

身近なところでは、Web3.0、USB3.0、ETC2.0などでしょうか。

そもそも、パソコンやそのソフトなどでVer管理として使われていて、スタートが1.0で、改良されると1.2や1.3などとVerが上がり、さらに大きな改良が実施されるなどの場合には、Verが1から2.0と言う様に呼称が変更になるかと思います。
 
ボード3.0と言う言葉を聞いたことがありますか?
まず、ボード(Board)とは“板”さらに、それが“テーブル”と言う様な意味があり、企業では大きなテーブルを囲む“取締役会”という意味合いを持ちます。

取締役会は、株式会社における業務執行の意思決定を行う会議体となります。

さて、ボード3.0です。
 
少し調べてみると、ボード1.0では、「アドバイザリー・ボード」とも呼ばれ、社外取締役は顧問弁護士や取引先銀行などの企業に関係する専門家で構成され、CEO(最高経営責任者)への助言が主な役割だったと言えます。
 
それがボード2.0では、「モニタリング・ボード」とも呼ばれ、独立した非常勤の社外取締役が企業経営を第三者視点で監督することに重点を置いていると言えます。
現状、コーポレートガバナンスなどを担っているのが、独立の社外取締役によるガバナンスの向上や、仕組みとしての取締役の指名・報酬や監査委員会の整備なのかと思います。
 
さらに、ボード3.0では、従来の社外取締役のなかに長期投資家をはじめプロの投資家を加えて、企業の経営戦略を策定する取締役会モデルと言われています。

ボード3.0は今後の取締役会のあり方として、米国で提案されているもので、取締役会の構成メンバーに投資のプロを加え、戦略と事業実績の評価・予測・監督を専門的に担当し、また取締役会の関係組織として「戦略検証委員会」と「戦略分析室」を設置するほか、長期株式報酬等のインセンティブを設定する形などが考えられています。
 
現在のボード2.0も同様ですが、このような取締役会を実現するためには、社外取締役に対して、企業によるソースの提供に関する協力が不可欠であると考えられます。
 
ただでさえ、人手不足の状況を考慮するとなかなか難しい課題だと思います。
それは、社外取締役を受入れる企業も、さらにボード3.0の様に社外取締役を派遣する運用会社においても、人材不足は顕著となっています。
 
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。
 

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