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気がつかないこと

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
 知っている様で知らないことってありますね。
例えば“下水道”、下水道にも使用料金がかかります。水道料金として自治体に支払っているのは、いわゆる水道と下水道の使用料金となります。ちなみに水道料金の請求は2ヶ月毎となっていますが、「検針票」をみると「水道」の基本料金と従量料金プラス消費税、さらに「下水道」の基本料金と従量料金プラス消費税と2本立てで記載されています。何となく水道料金と言うので、お風呂、シャワー、トイレなどの“お水”の使用料だけのイメージですが、実は下水道の使用料も支払っているという事ですね。
 国際線の航空券には、ファーストとかエコノミーなどのクラスがあるのはご存知かと思います。
例えばANA(全日本空輸株式会社)の予約サイトを覗いて見たところ、ファーストクラス · ビジネスクラス · プレミアムエコノミー · エコノミークラスの4種類がありました。
これ、料金はどれくらい違うのでしょうか?
予約サイトで往復の航空券を購入する前提で、東京~ニューヨーク間の料金を調査してみました。
エコノミークラス※:280,240-
プレミアムエコノミー:329,940-
ビジネス:766,340-
ファースト:1,271,740-
※エコノミーは予約変更等に手数料が必要なBasicクラス
エコノミークラスとファーストクラスでは、3倍の料金差があります。ニューヨークまでの飛行時間が約13時間程度ですので、そりゃまぁゆったりとした席で長距離移動したいところですが、ワタシは頑張っても頑張らなくてもエコノミークラスですね笑
まぁ感情的には、ファーストクラスに座る方々をチラ見して“おうおう!偉そうに座ってぇ~”くらいの気持ちになりますが、ひょいと先ほどの料金を想い出すと、“まぁ3倍の料金を払ってるもんねぇ”とも思うのですが、経済的に考えてみるとこの料金格差は、まわりまわってエコノミークラスに返ってくることになります。
例としてBoeing777の国際線の座席数はファーストクラス8席、ビジネス36席、プレミアムエコノミー47席、エコノミー81席でトータル172席となり、先ほどの料金を掛け合わせると単純な運賃収入が“75,968,780-”になります。これは机上の計算で、早い予約の場合など、割り引かれるのでもっと収入は少ないのかも知れません。
ちなみにファーストクラス8席での運賃収入が”10,173,920-“で、エコノミークラス81席での収入が“22,699,440-”です。ファーストクラス8人で、エコノミークラス40席程度の運賃収入が得られるという事ですね。
仮に全座席をエコノミークラスにしてしまうとして、ファーストクラスなどの全ての座席を小さくすることで、どの程度の乗客数が増えるか、Boeing777の座席表をみながらシミュレーションしてみましたが、現状の172席が200席程度にしか増えないことが判りました。
よって全座席エコノミークラスで先ほどの料金を掛け合わせると、“43,717,440-”の運賃収入になり、もし仮にいまの運賃収入(75百万円)の60%くらいの45百万円が採算ラインだとすれば、全席エコノミークラスの場合の運賃収入では採算が取れない事になります。採算を取ろうとするとエコノミークラスの運賃が値上がりする事になります。
なので結論として、このファーストクラスの乗客する方々が、ワタシのようなエコノミークラスに乗る乗客の運賃を低く抑えてくれている。たいへんに有難い方々だという事だと思います。なので“おうおう!偉そうに座ってぇ~”とは思わずに、ワタシが安い運賃で乗れる様に多く払ってもらって“あざぁ~す”くらいの心持でいたいなぁと思います。
ちなみにこのお話は、以前に拝見したクリエイター西野亮廣さんの公演のお話しを基にワタシが脚色しております。
 
 今日の1曲ですが、「ミスター・ロンリー」(Mr. Lonely)。遠い昔に「ジェットストリーム」というJAL提供のFM番組のオープニングで流れていました。『遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休めるとき、はるか雲海の上を 音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。満点の星をいただく果てしない光の海を、ゆたかに流れゆく風に こころを開けば、きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂(しじま)のなんと饒舌なことでしょうか。光と影の境に消えていった はるかな地平線も、瞼に浮かんでまいります。』と語ったのは昔、城達也さんでしたが、最後は福山雅治さんも担当していたかも知れません。
 
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。
 
 

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