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アクティビストとエンゲージメント

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
「アクティビスト」と言う言葉をきいた事があるかと思います。
別名なのか、「モノ言う株主」と称されるときもあります。

単純な意味合いでは、アクティビスト=活動家となりますが、金融、特に株式を中心とする市場界隈では、<株主としての権利行使を積極的に行うことで、企業に対して影響力を強める投資家>と言えるかも知れません。
 
これは、一定数以上の株式を保有することで投資先企業のトップなどに経営戦略などを提案し、さらにその企業価値を高めることで、最終的には利益を得る事を目的としていることが多いと思います。
その具体的な手法ですが、増配・自社株買いといった株主還元策、事業売却・分割、さらには経営陣刷新などを要求することで、また、株主提案権の行使や会社提案議案の否決に向けた委任状勧誘等をおこなうことで企業経営に大きな影響を与えるものもあります。
 
さて、金融にはもう一つ、「責任ある機関投資家」の諸原則 ≪日本版スチュワードシップ・コード≫ ~投資と対話を通じて企業の持続的成長を促すために~」と言うものが、“スチュワードシップ・コードに関する有識者検討会”によって2014年に策定(2020年再々改訂)され、金融庁から公表されています。
スチュワードシップ・コードは、「投資先企業の企業価値を向上し、受益者のリターンを最大化する」ことを目的として、機関投資家に対し、7つの原則を受け入れるか否かを公表することを求めています。ただし、これは法的拘束のあるものではありません。

さて、この7つの原則では、機関投資家が投資先企業や、投資を検討している企業に対して、中長期的な視点から経営の改善に働きかけることで、企業の持続的な成長と企業価値向上を促すことを目指し、「建設的な目的を持った対話」を行うことが必要とされています。
この「建設的な目的を持った対話」をエンゲージメントと言います。
 
さぁ、この機関投資家によるエンゲージメントとアクティビスト、両社とも、主に行うことは投資家として、企業に対して、企業価値向上を求めるための対話となります。
その手法の違いはあれ、いずれも受益者に対する利益配分であることに違いはありません。
 
本日の1曲は、「STAY」です。ザ・キッド・ラロイ(The Kid LAROI)とジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)の曲です。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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