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日本版スチュワードシップ・コード

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
 「スチュワードシップ・コード」、お聞きになったことありますでしょうか?
金融庁が設置した「スチュワードシップ・コードに関する有識者検討会」が策定・公表した『「責任ある機関投資家」の諸原則 ≪日本版スチュワードシップ・コード≫ ~投資と対話を通じて企業の持続的成長を促すために~』を<日本版スチュワードシップ・コード>と言います。
その<スチュワード(steward)>とは、英語で執事、財産管理人の意味のようです。英国では、金融機関などによる投資先の経営監視などの<コーポレートガバナンス(企業統治)>への取り組みが不十分だったことが、リーマン・ショックによる金融危機を深刻化させたとの反省から、2010年に金融機関などが機関投資家のあるべき姿を規定したガイダンスを作成しました。それが「スチュワードシップ・コード」です。
日本では2014年に先ほどの「スチュワードシップ・コードに関する有識者検討会」が<日本版スチュワードシップ・コード>を策定・公表しています。主旨は『機関投資家が、顧客・受益者と投資先企業の双方に対し、「責任ある投資者」として「スチュワードシップ責任」を果たすことが重要であり、その諸原則を定めた』ものとされています。また、2020年には改訂が実施されています。
<日本版スチュワードシップ・コード>の諸原則の1番目には「1. 機関投資家は、スチュワードシップ責任を果たすための明確な方針を策定し、これを公表すべきである。」とあります。よって、この<日本版スチュワードシップ・コード>を受け入れた機関投資家は、スチュワードシップ責任を果たすための明確な方針を策定・公表すべきとされています。現在までに、327の機関投資家が「受入れ表明」をしています。
具体的には、信託銀行や投信・投資顧問といった資産運用会社、さらに生命保険・損害保険といった資産オーナー、年金基金も80基金が受入れを表明されています。
受入れ表明すればOKではなく、具体的にどのように責任を果たすかという事が大切ですね。例えば、投資する企業に対して二酸化炭素の排出量を抑えるための対策を促すことで、企業価値が向上すれば、それが顧客・受益者の利益に繋がる事になりますから。下記のURLから<日本版スチュワードシップ・コード>や「受入れ表明」した機関投資家が確認できます。ご自身が保有している投資信託の運用会社や年金基金の「スチュワードシップ責任を果たすための明確な方針」を確認してみてはいかがでしょうか。
日本版スチュワードシップ・コード : https://www.fsa.go.jp/news/r1/singi/20200324/01.pdf
受入れを表明した機関投資家のリスト: https://www.fsa.go.jp/singi/stewardship/list/20171225.html
 
さて、今日の1曲は、AKB48の「365日の紙飛行機」です。この曲のセンターポジションは、山本彩さんでした。
NHK連続テレビ小説『あさが来た』の主題歌としてもお馴染みかも知れません。特に歌詞の内容が、人生を紙飛行機に例えていて、<遠くまで飛ぶことではなく、何処を飛んだのか>という、結果よりも過程が大切というメッセージでした。ある意味で、共感したオジサン達の反響が大きかったかも知れません。カラオケで歌うオジサンも多かったですね。
 
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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