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流されてはいけない

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
先日、日本経済新聞に『NISA対象投信に1.3兆円流入 1月、対象外ファンドと明暗』との見出しがありました。

記事の内容は、「新NISA制度が始まった2024年1月の公募株式投資信託全体の流入額が1兆4200億円となり、そのうち約1兆3700億円(全体の96%)が新NISA制度対象の公募株式投資信託へ流入し、新NISA制度対象外の投資信託への流入額が500億円程度にとどまり、明暗が分かれた」と言うものです。

記事の中では、「三菱UFJアセットマネジメントが運用する<eMAXIS Slim>シリーズ、特に世界株に投資する<eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)>の資金流入額は3400億円、シリーズ全体の純流入額は過去最大となる6045億円に上り、信託報酬の低さなどから個人投資家の人気を集めている」としています。

ただ、記事には「新NISA制度対象外のファンドでは運用益を分配金として毎月払い出す毎月分配型投信の<インベスコ 世界厳選株式オープン〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)>が引き続き人気で510億円が流入し、新NISA制度では長期投資に適さないとして制度対象外とされたが、定期的なフロー収入を求める高齢者からの需要は根強い」とのことです。

政府は、資産運用立国を掲げ(1)資産運用業の改革、(2)アセットオーナーシップの改革、(3)成長資金の供給と運用対象の多様化、(4)スチュワードシップ活動の実質化、(5)対外情報発信・コミュニケーションの強化などを柱とする「資産運用立国実現プラン」を公表しています。

これについては、資産運用会社に関わる者として色々な想いはありますが笑

さらに、家計に向けて「NISA制度の拡充・恒久化」による投資促進と資産形成への後押しをしています。
 
新NISA制度のスタートにあたり、金融機関だけではなく、書籍、メディアもこぞって新制度を利用するメリットを喧伝しています。
 
ただ記事にもある様に、それぞれの事情や、考え方によって、必ずしも新NISA制度を利用する必要はないと言う事かと思います。

初めて投資を考えるなら、まずは少額でスタートするべきでしょうし、更には、新NISA制度を利用する金融機関を早急に決める必要もないと思います。

仮に、30年間投資を継続するのであれば、このスタートでの出遅れが大きな致命傷になることはないと思います。

投資の基本は、時間と資産の分散、そして継続だと思いますので、投資できる期間が長いのであれば、まずはじっくりと自身に投資スタイルを、インデックス型の投資信託だけではなく、アクティブ型の投資信託、さらには個別の株式等にも目を向けてみた方が、良いのではないでしょうか。
 
少なくとも、時流に流されてはいけないと言う事だと思います。

ESG投信についても、資金流出が続いていますが、これもある意味で投資に対する本質を見ていないと言う事かも知れません。

本日の1曲は、SMAPの「らいおんハート」です。
この曲は、2000年8月にリリースされています。

ちなみに、ライオンハートとは「勇敢な心」という意味があるそうです。

投資には、株式市場を始めとする、市場の上下に一喜一憂することなく、投資を継続する「勇敢な心」が必要かも知れません。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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