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サステナブルファイナンス

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
最近、「サステナブル」と言う言葉は、一般化しているかと思います。

改めて「サステナブル」(Sustainable)とは、「持続可能な」と訳されることが多いかと思います。

ちなみに、Sustainableは、sustain(持続する)とable(〜できる)からなる言葉となっています。
※SDGs=Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標
 
では、「サステナブルファイナンス」とは?
主に、環境・社会・ガバナンス(ESG)の要素を考慮した融資や投資などとされています。
※ESG=Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)

ここで言う「ファイナンス」は、融資や投資といった金融活動(行為)を指しています。
よって、「サステナブルファイナンス」とは“持続可能性を考慮した金融活動”と言えると思います。
 
金融庁でも、新たな産業・社会構造への転換を促し、持続可能な社会を実現するための金融(サステナブルファイナンス)の推進が不可欠として、2020年12月にサステナブルファイナンス有識者会議を設置し、サステナブルファイナンスを「持続可能な経済社会システムを支えるインフラ」として位置づけ、サステナブルファイナンスの推進に向けた諸施策として、企業開示の充実、市場機能の発揮、金融機関の機能発揮等の施策を進めています。
 
個人投資家にとっても、遠い話ではなく、気候変動や二酸化炭素の排出への対応を考慮した企業かどうか。
さらには、事業活動に関わる人権への対応、特にグローバル企業においては、自社のみならず取引先においてもジェンダー、強制労働や低年齢就業を考慮しているかどうかと言ったことも念頭に置いて投資をすることが重要となります。

これは、証券取引市場を通じた個別の取引だけではなく、投資信託、預金(サステナブル預金)、債券などへの投資にあたっても、サステナブルを考慮した商品かどうかを吟味する必要があります。
 
ただ、サステナブルを考慮した投資と言っても難しい面がたくさんあります。

例えば、紛争の継続・拡大につながるような武器製造企業への投資はノーだとする考えは多くの賛同があると思いますが、これは、サステナブルを考慮した場合には、投資をしないという選択になります。

また、二酸化炭素の排出が多い企業はダメとすると、鉄鋼業(製鉄など)は二酸化炭素の排出が大きいと思います。
といっても世界から鉄が消えてしまうと困りますので、いわゆるカーボンニュートラルに向けた取り組みを推進しているサステナブルを考慮した企業を選択して投資するという事になります。

ここでもうひとつ、個人の資産形成にあたって最大の難問があります。

資産形成におけるサステナブルを考慮した投資に何を期待するか?

・価値観に合った企業のみへの投資による精神的な満足度の向上(価値観の合わない企業へ投資しないことも含む)
・投資したことによるサステナブルへの貢献(二酸化炭素の排出量削減など)
・市場平均以上の高い投資リターン

基本的には、この3つが主なものではないかと思います。

果たして、サステナブルファイナンスが、特に個人投資家の身近にある投資信託を始めとした金融商品で、3つを同時に実現することは可能なのでしょうか?

これからは、商品を組成する者、販売する者の説明や、さらには開示と言ったこともさらに重要になると思います。

ワタシも資産運用に関わる者として、改めて見つめ直すことが必要だと感じています。
 
本日の1曲は、MONGOL800の「想うた~親を想う~」です。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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