「わからない」・横(下書き)

製品のバグ修正とかをしていると、大体わからない。
自分がまだまだ未熟だからなのだが、お金をもらっている以上そこで話を終わらせるわけにはいかないわけで。どこかで上司だったりに相談しなきゃならない場面があった。でも、何がわからないんだ?とかこれは調べればいけるんじゃないか?とか、そもそも何を、どういう手順で調べればいいんだ?とか詮無いことであがき、昨年の大半を無駄にしてしまった。

そして、最近になってようやく自分なりに線引きができるようになった。
この記事は、その備忘録になる。

「わからない」に、タイプがある。

新卒研修の手伝いで質疑応答を行ったりする一方で、上司にプログラムの仕様や動き・はたまた要求されている修正方針について質問をする立場になって、強く思ったことだ。
入社してから今までわからなかったことについて振り返ってみたら、自分にとっての「わからない」は、「外的環境」と「内的環境」の軸で、「外」「内」「グレーゾーン」3つに大別できた気がした。

外に関しては、シンプルだ。「知らない」というよりは「判断がつかない」がとても大きいウェイトを占めているものになる。例えば、メールで「○○を△にしてほしい」という依頼が来たが、△の意味が「わからない」といったことである。そして基本的には、「わからない」に関わる人間が最低1人存在し、それが1人であれば「わからない」情報の内容は間違いなく文章の形をとっている。

内は外に対応するものであり、「知らない」ことがメインになっている。だいたいの場合が単純な知識に関することで、単語の形をしている。自分の場合は、簿記だったりプログラミングだったりや製品の機能名などの専門用語が主であり、結局知識不足が原因の「わからない」が多い。

そして当然、外と内がそれぞれ独立して存在していることなんてなく、大体の場合は混じってる。それが最後の「グレーゾーン」に当たるものであり、自分にとっては最も多くかち当たったもので、最も解決が面倒なものでもあった。

向き合い方

今のところ、「わからない」が現れたとき

「内」の有無について精査
「外」の有無について精査
「内」の調査
「外」の確認・必要であれば処理
「内」の調査、これまでに見つけた「外」の情報処理
時間チェック

という手順で取り組んでいる。

SAP は、自社の製品と業務の温室効果ガス (GHG) フットプリントをバリューチェーンに沿って把握し、最小限に抑えられるように、分析機能とトランザクション機能を SAP のエンタープライズアプリケーションに組み込みました。(https://www.sap.com/japan/products/sustainability.html)

これを例に挙げてみると、自分であればまず
・SAP
・CHGは何を略しているのか
・バリューチェーン
あたりをまず内側として定義する。基準は「あまり詳しくは知らない」かつ「検索(Wikiあたりで)調べられそうな概念」になる。
次に、

分析機能とトランザクション機能を SAP のエンタープライズアプリケーションに組み込みました

の部分を「外」とみなし、この場合であれば関係しているSAPの人間に問い合わせを行うだろう。もちろん、この機能の利用が前提とあるならば自分の会社のチームにも確認をとる必要がある。なぜなら、この文章だけだと内容が読めても、内実は見えてこないからだ。確かにソース元のHPにジャンプすればある程度の機能の情報は見れるが、それを実際にどうやって自分の会社に反映させるのか?そもそもそれだけの価値はあるのか?といった判断が必要だが、まあ自分にはできないためである。
ただし、まだここに手は付けれられない。文中のSAPとは何かを改めて確認する必要がある。

という訳で、一度「内」に戻って用語の検索を行う。単純な用語であれば検索も可能だが、例えば社内の用語だったり概念などの抽象的なものであれば、ある程度調べて見つからなかったらさっさと同僚や上司に聞くなどの判断は必要だろう。(自分が所属している会社でも似たものを扱っており、これが非常に難しいので調べるのにもかなり精神力と時間を要する。上司曰く「調べるボーダーは4時間」というレベルのものだ)

ここで用語の意味を把握できたら、「外」の要素を洗い出すといった感じでやっていくといった流れになる。「内」と違って、そこまで調査はしない。というよりは調査ができないものが「外」として分類しているので、適切な立場の人間に聞く、というものになる。ここまでくれば、「わからない」は自分の手から離れる。

どんなタイプのものでも、基本的にはこの手順で取り組んでいけば何がわからないのか、あるいはどう向かっていくかは見えていく。

おわりに

自分は何がわからなかったのかについてをタイプを作って大別し、どう取り組んでいったのかを掘り下げた備忘録だけど、思ったより当たり前のこと書いてるなぁ~ってなったので、ポンコツ向けのノウハウなのかもしれない。

あえて何かを追記するとすれば、個人的には社内の特別な専門用語などを除いては、「知ってる」「知らない」の二元論で済む内側の「わからない」は自分である程度決着をつけるべきもので、より調査に時間を割くべきことなのかなとは考えていたり、、、

大体自分は「わからない」ものを見たときに「何それ?」って思ったら「内」由来で「何言ってんの?笑」って思ったら「外」なのが多かったり。「外」だと基本自分の責任とかないのでまだ笑える。

横って入れてるのは個人の趣味嗜好の範囲で、次に気が向いたら縦を書きます。もしくは大幅な書き直しを。


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