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光臨

タイトル写真の右側に見える山は、富士山です。
朝霧高原のメインルート国道139号線(=富士宮道路)ではなく、もう一本富士山側に入り込んだ森林の中をひた走る道路が有るのですが、その道路の終点間際の富士山が見通せる場所が有ります。

そこから撮った写真です。
まさに天から光の道が降りてくる光景で、その瞬間、周りは神々しい光に満ち満ちていました。特殊な体験としか言いようが有りません。写真からは何も感じられないと思いますが、実際にこの瞬間に出会ったという気持ちの高揚感は、帰宅してからもしばらく続きました。

霊峰富士とよく言われますが、その通りの神秘の姿を見せてくれたのだと思います。奈良県の奥、熊野古道「弥山」山頂で小一時間にわたって、これと似た体験をしたことが有ります。

それは、セルフコントロールの勉強会のメンバーで、「瞑想を山頂で体験しよう会」ツアーに参加した時のことです。山頂には、一面に夏草が生い茂っており、そこに皆仰向けに寝そべって、講師の言葉に耳を傾け、その後に各自習ったセルフコントロールの手順でイメージの世界の没入するというプログラムを実践するのです。

この時に参加メンバーは、年齢は8才~76歳で約20人ほどでした。
私は今回のタイトルのような光の道を、より鮮やかに目撃しました。
しかも、道は移動してきて、やがて瞑想中のメンバー全員を包み込んだのです。(もちろん、瞑想中のイメージです)

個人のイメージですから、他人がどんな光景を見ているかは全く分かりません。しかし、瞑想から覚めて、経験を話し合うと、驚くべきことに、ほとんど全員がこの光を目撃していたのです。

そんなことが有ったものですから、この富士山の上空から降り注ぐ光の道に、普通なら感じないであろう「畏怖の念」を抱いたのです。
単なる個人の妄想だったかもしれませんが、あまりの光景に車を止めて、傍らの草原に立って改めて富士山とその光をしばし眺めいっていました。

ひんやりとした高原の湿気を帯びた空気が、そんな気持ちを助長するような粋な演出をしてくれたのかもしれません。
都会に持ち帰ろうと思うほどの体験ですが、それは叶わないことです。
この貴重な時間を、しっかりと心に刻み付けて、帰路に就いたのです。


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