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高尾山 宿坊と結界-1

東京都のはずれの山と言えば、高尾山が有名ですね。ミシュランに取り上げられてからは、インバウンド人気が沸騰して登山道が混雑するという、私が高校生の頃とは全くの様変わりです。(タイトル写真はフリー素材)

あまりにも人が一杯なので、時に深山幽谷の趣を味わいたいと思って訪れていた向きには、魅力が無くなってしまいました。
それでも、高尾山たる存在を示す場所が有ります。

それは、薬王院の少し裏手に位置する「宿坊」の存在です。
観光客は日帰りが当たり前ですから、こんな近郊にあるお寺の宿坊には、興味がないかもしれませんが、「結界」を感じるのに、こんな身近な場所があることは、ほとんど知られていません。

予約すればだれでも宿泊できるかと言えば、今はホームページには「宿泊」の文字を見つけることができません。
で、今回はその時の貴重な宿坊体験について、書いてみます。

宿坊は、背の高い木の塀にすっぽりとぐるりを隠されています。
出入口は一か所のみです。そして、神秘体験の始まりは、その出入り口の真ん前に生えている背の高い木から始まります。

その木は神秘的な力を持っていると言われ、木のパワーを感じようと幹に抱き付く人がかなりいます。そして、少しでも「気」などを感じる人ならば、間違いなく木との気の交換をすることができます。
ただ、木に抱き付いて、一心不乱に瞑想状態に入ろうとしている姿は、傍目から見れば滑稽そのものです。

ここで、「一心不乱」と書きました。これは、実は、瞑想に入る状態になりえない心の持ちようなんです。瞑想というのは、ある意味心を開放してしまい、受け入れるがままの無我の境地を言いますから、とてもセンシティブな状態の心でいられる自分を感じることさえしてはいけません。

私が、セルフコントロールに大いに興味を持ち、鎌倉・府中・国立それぞれに住んでいるという瞑想指導家を訪ね歩き、最後に高尾山のそばで精力的に瞑想セミナーを開催していた山田孝男氏に出会ったときに、自分の人生も相当に変容しました。

出会ったことについては、良い面・悪い面両方ありました。
ただ、今まで自分が見ていた世界の視界が、倍以上に広がったことは事実です。その中に、この宿坊宿泊体験が有ったのです。

そして、この宿坊体験時に得られたミステリアスな出来事に遭遇したことが、今の自分にかなり強く影響している或る能力の育ててくれました。


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