【インターン→子会社代表】SRAの第一線で働いてきた一杉の、挑戦と成長の10年間
この10年間で、満遍なくレベルアップできた。どの会社でバックオフィス業務を任されたとしてもほとんど対応できるくらい、スキルを身につけた自負がある。
そう話すのは、2014年からSEVENRICH Accounting(SRA)でインターンとして働き、新卒入社した一杉 勇輝(ひとすぎ ゆうき)です。
20代ながら社歴は10年。周りからの信頼が厚く「彼なら」と声をかけられて、現在はグループ会社である株式会社BPIOの代表を務めています。
今回は、一杉に10年間の歩みを振り返ってもらい、SRAという会計事務所でどんなことを考えながらキャリアアップしてきたのかを聞きました。
【入社1年目】インターン生として札幌事務所へ
——一杉さんは、北海道大学在学中にインターン先としてSRAの札幌事務所を選びました。なぜSRAへ?
大学に入る前から会計士か税理士として働きたいと思っており、大学の授業でSRAを紹介されたことから、インターンを始めました。
最初は、クライアントの記帳代行やデータ入力など、税務申告に関連するサポート業務を。働き始めて3年目ぐらいから、会計税務以外にも、後輩の業務やシフト管理など少しずつマネジメント業務を任せてもらえるようになりました。
——会計税務を担当する中で工夫したことはありましたか。
入社して半年くらいは意識して何か工夫していたというよりは、もらった仕事を愚直に取り組んでいたと思います。
その中で、自分が行っている仕訳作業や入力業務の先にある試算表がどのように成り立っているのか、先輩から教えてもらう機会が何度かあって。
そこから、ゴールをイメージして日常的に仕訳ができ「この取引の処理方法によっては、納税額に大きな影響がありそう」「勘定科目を判断する際にここは上長に確認した方が良さそうだ」と、試算表作成をスムーズ進めるために何をすべきかが分かるようになっていきました。上長とうまく連携するにはどうしたら良いか、自分なりに工夫していたと思います。
——インターンを始めて3年が経過したころには進路を考えると思いますが、就職活動はしましたか。
他の会社を見た上で進路を決めたいなと思っていたので就活をしました。もしも就職活動をせずにそのままSRAに入社したら、逃げたくなったときに「あのとき普通に就活しておけば」って思うかもしれないじゃないですか。それで、きちんと他社と比較した上でSRAを選びました。
今でも仕事のスタンスとして、「本当にやりたくないことは、やらない」という気持ちがあるんです。もちろん、仕事なので自分がやりたいことにだけ取り組める甘い環境は少ないと思うのですが、厳密に言えば「本当にやりたくないことを、やらない」と言える資格のある人間になりたかったんですね。
いろんな企業を見た中で、成果を出す人になれそうだと感じたのがSRAでした。それだけでなく、自分がやりたい仕事があったら、「やっていいよ」と言ってくれる人がたくさんいると知っていました。
やりたい仕事を自分で選んでやっていく雰囲気が自分に合っているだろうと思い、大学卒業後もSRAで働きたいと思いました。
【入社5年目】新卒として入社し、札幌事務所を牽引
——新卒でSRAに入社して、一杉さんがやりたかったこととは?
正直なところ、当時は明確にこれ、というものがありませんでした。
私は基本的に受け身な性格で、主体的に自分から何かを決めるのが苦手なタイプ。自分がプレイヤーとして推進力を持って、ゴリゴリ突き進むタイプではないと分かっていました。一方で、ほかの人のアクションに対してアドバイスをしたり、人の間に入って調整したりするのは得意で適性があると感じていた。漠然と、誰かの相談に乗れる人になりたいとは思っていました。
ただ、人の相談に乗るときに中途半端なアドバイスはできません。だから、まずは自分の能力を底上げするために、インターン時代から幅広い業務に取り組んでいくことを意識していました。
会計税務以外にも、経理や補助金などのコンサルティング業務にもトライしてきましたし、インターン時代から採用活動に関わっていました。札幌事務所を移転するときは、自分が主導して移転先オフィスのレイアウトなどを決定しました。
——なぜ幅広い仕事を任せてもらえたと思いますか。
あくまで推測ですが、まず日常的にチャンスを拾うようにしていたから。SRA代表の服部さんに教えてもらったことなのですが、仕事をしているときにメンバーの話をなるべく耳に入れておくため、イヤホンで耳をふさがないようにしているんです。
「この人とこの人は同じチームで働いていて相性が良さそう、あるいは相性が悪そうだ」「クライアントA社で今こんな事が起きているんだ、後で資料を見ておこう」と、ちょっとした話を聞いておいて、自分にできそうなことがあれば手を挙げていました。
また私が関わった業務についてはきちんとやり切っていて、一杉なら完了するまで頑張って、途中で投げ出すことはないだろうと、知ってもらえていたからだと思います。
——なるほど、一杉さんが信頼できる人だと社内で認知されていたんですね。その後新卒1年目にして、札幌事務所で組織マネジメントに携わることになります。
札幌事務所の所長が退職されたことで、それを機に札幌事務所におけるメンバーの採用、人事評価、人員配置、メンバーからの相談事項などを私が引き受けました。
メンバー層だったころはなんとなく人の相性を見ていれば良かったのですが、マネージャーというポジションになると、人を見る深さが変わっていきました。メンバーそれぞれが今のポジションできちんと活躍できているか、誰と誰を組んだら成果が最大化するか。
それを私が考えないとクライアントのためにならないし、メンバーが辛くなって辞めたくなってしまう可能性があります。マネジメントをするようになってからは配慮することが増えましたが、それと同時に視座が上がったとも感じています。
【入社8年目】経理BPO事業部立ち上げ
——会計スタッフ、札幌事務所マネージャーを経て、現在は経理業務の代行やDX支援などを行う株式会社BPIOの代表をしています。明確な転機はありましたか。
もともと、経理アウトソース業務には新卒1年目から関わっていて、クライアントの入出金管理や経理業務設計などを担当していました。次第に責任範囲が広がっていって、あるときSEVENRICH GROUPを統括している福島さんから「新しい事業部の責任者になってくれないか」と連絡があって、「やります」と答えました。
その新しい事業部が、BPIOの元になった経理BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業部です。福島さんからは「事業計画書作ってきてね」と言われたので、SEVENRICH GROUPとして必要な売上目標とすり合わせつつ、メンバーひとり当たりの担当案件数や単価など、細かい目標設定を決めていきました。
——事業計画を練るのにどれくらいかかりましたか。
会計税務や経理アウトソースなど通常の業務と並行してだったので、何度か修正を続けた結果、形になったのは半年くらい。以前からクライアントの事業計画書に対し、アドバイスをしたことはあったのですが、いざ自社の事業計画となると難しかったですね。自分のキャパシティの問題や、採用の問題など、自分の感覚として数値目標達成できそうか、決めきるのは大変なことだと実感しました。
【入社10年目】事業部を法人化、株式会社BPIOの代表へ
——2023年に株式会社BPIOが設立されました。今一杉さんが力を入れていることを教えてください。
ありがたいことに、クライアントはすでにたくさんいらっしゃって、経理業務代行やDX支援、経理業務の設計など、経理BPO事業部時代と同じくサービスを提供できています。
そのため今力を入れているのは、採用と入社してくれたメンバーに対するオンボーディングです。今は10名を超えるメンバーが在籍している組織になり、経理経験者の方が続々と増えています。
社内経理を任されていた方にとって経理業務に関して馴染み深いことでも、クライアントとのコミュニケーションの取り方には不慣れなはずです。そういった新しいメンバーに対しては、しっかりとサポートするよう心がけています。
——メンバーの成長のために、意識していることはありますか。
定期的に各メンバーと1on1の時間を取って、工数管理をしたり、やりたい仕事があるか聞いたりしています。使ったことがないツールを組み合わせて最適なシステムを導入したい、◯◯さんが担当しているクライアントに自分も関わってみたい、など興味があることを聞いて、仕事をアサインするようにしています。
まずはいろんな仕事にチャレンジしてもらって、自分の適性を見つけてもらう。そうすることで伸ばすべき能力が何か分かり、キャリアアップがイメージできると思っています。
SRAやBPIOにはどんな人がマッチする?
——今後の一杉さんのキャリアプランを教えてください。
根底にあるのは学生時代から同じで、やりたくないことはやらない。やらないでいいよ、と言われるくらいのポジションになるために、結果を出し続けていきたいです。
そのため、まずこれから3年くらいは経営者として、事業の売上を伸ばしていくのが一番大事だと思っています。これまで札幌事務所のマネジメントをしていましたが、あくまでSRAの拠点のひとつのマネージャーでしたから、事業責任者ではありませんでした。これまで以上に自分が決断をしていって、これまで通り自分が手を挙げたことに対して責任を持ってやり切っていきます。
その先のことは正直考えていないです。頑張っていたら誰かがチャンスをくれたり、転がっているチャンスを拾えたりする環境だと思っているので、そういうスタンスで今後もやれることをやっていくつもりです。
——SRAのメンバーだった一杉さんにとって、どんな人がSRAに合うと思いますか。
自分が何を頑張るか、自分の生き方を自分で決められる人に合うと思います。若い会社なのでいろいろなことがアップデートされていきますし、その変化の中で人に選択を委ねると、気づいたら自分が置いていかれる可能性があります。変化に対して、その都度意思決定できる人が良いのかなと思います。
——最後に代表として、BPIOへの入社を考えている人へメッセージをお願いします。
経理に関することに興味がある人なら、入社してやれないことはないと思っています。経理業務って毎年変わらないと思っている人が多いと思いますが、今は新しいツールが出てきていて、効率化できることがまだまだたくさんあります。
新しいシステムを導入して、経理業務の仕組みから抜本的に変えたい。提案から実行に移すまでを楽しめる方にとっては最適な環境だと思うので、仕事を楽しみたいと思っている方にどんどん入ってきてほしいと思っています。
SEVENRICH Accountingでは会計税務を担当するメンバーの採用、またBPIOでは立ち上げ期に事業を推進してくれるメンバーの採用を積極的に行っています。ご興味を持っていただいた方は、下記からエントリーをお待ちしております。
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