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圧倒的なATMネットワークの裏にデータ活用あり!データ分析担当にインタビュー

セブン銀行のATMは現在全国27,000台を超えており、国内でも圧倒的なATMネットワークをもっています。実際に「毎日見かけるよ」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?セブン-イレブンにあるイメージが強いと思いますが、近年は駅や商業施設などコンビニ以外の場所への展開も進んでおり、「こんなところにもあったのか!」と驚きの声をいただくこともあります。実は、こうしたATMは一つ一つ担当者が場所を見つけて設置しているんです!どうやって設置場所を見つけているのか気になりませんか?その裏側ではデータ活用の取組みが始まろうとしていました。そこで、今回はATM設置の担当者を支えるデータ分析担当のお二人にお話を伺いました!

坂田 真哉 Sakata Naoya 
ATMプラットフォーム推進部にてデータ分析業務を担当。
過去営業を担当していたこともあったが、データ分析で頼りにされることが増えていった。
嶋田 洸介  Shimada Kosuke
同じくATMプラットフォーム推進部にてデータ分析業務を担当。
顔出しはちょっと恥ずかしい!とのことで、スタンプ付きでの出演です☺
お二人曰く、「いじられ師匠とつっこむ弟子」のような関係性とのこと。
信頼関係が伝わってきます!

MISSION!ATMを必要とする全ての人に届けるために

―ATMの台数は27,000台を超え、いまも日々増え続けていますがデータから見ても今後台数は増えていきそうですか?

坂田:だいぶ展開できましたが、まだまだ手の届いていないエリア、設置先はあると思っています。ATMを置くことは、当社サービスをお客さまの手に届けるための第一歩であり、使命だと考えています。

嶋田:お客さまの利用ニーズがあるエリアがまだ残っていると思っていて、色々資料を取り寄せながら、場所を探している状況です。

―どのようにして全国にこれだけの台数を設置し続けているのですか?

坂田:大前提としてはセブン-イレブンの中にあるATMですので、セブン-イレブンと一緒にATMも出店してきました。ただセブン-イレブンに頼りきるだけではなく、セブン銀行としても成長しようという想いがありました。また、お客さまの利用機会はセブン-イレブン以外の場所でもあると考え、空港、スーパー、駅等にもATMを設置していく取組みを続けています。ただ、セブン銀行は全国に会社の拠点を配置していないので、有望な候補地を網羅的に探すことには限界があり、課題として認識していました。

―たしかに、営業担当者が土地勘のない場所で、ATMの利用機会があるすべての場所にもれなく設置していくのは至難の業ですよね。

坂田:そうなんです。その土地のことを良く知らないと、大きな駅近辺等だけでATM設置場所を考えてしまいがちですが、例えば街道銀座のような、地元の方しか分からない、人が集まる場所はあるはずです。そこで、前もって地図上でその土地の人の流れがわかる情報を視覚的に表現して、「ここ知らなかった!ATMを置いたら使ってもらえそう!」ということが分かればいいなと思ったんです。この構想を嶋田さんに話したところ、地図上に人口や人流などの情報を盛り込んだ資料の作成方法を見つけてくれました。

嶋田: 以前からこの話を聞いていましたし、私自身も「あったらいいな」と思っていました。ATMを設置する際に、いままでは設置場所の情報を文字ベースの表でまとめていました。これではわかりづらく、地域性も見えづらいです。知っている地名からATMを設置していってしまい、そうでない地域のビジネスチャンスを逃す可能性もあります。知らないところを探索するのには地図が最適だと思い、見つけたのが「3Dヒートマップ」です。1ヵ月くらい方法を模索し、わかりやすい形で見せられるようになりました。

土地、ヒト、モノが一目でわかる、3Dヒートマップとは?

※画像はイメージです

―3Dヒートマップとはどのようなものですか?

坂田:地面の赤い部分が人口を表しています。時系列でデータを並べれば人流も表現することができます。この赤色が濃いところは人が多い、つまり、ビジネスチャンスがある、ということになります。立っている棒グラフはセブン銀行ATMの利用件数です。地面が赤いのに棒グラフが立っていない場所は、ATMを置いた方がいいのでは、ということになります。マップは自由に動かせるので、散歩をするようにエリアを細かく見ることが出来ます。

嶋田:国土交通省が発表している人口データと、当社が保持している「どこのATMが何件使われたか」というデータを地図上に入れ込んでいます。実はこの機能はExcelにあるので、特別なソフトがなくても使えるんです。元々は地図上に情報を可視化できるソフトはないかな、と探していましたが、色々調べたところExcelで出来ることが分かったので、お金をかけず、当社でのDIYで対応することができたことも特徴的かと思います。特殊なソフトや端末を使っているわけではないので、営業担当者もどこでも情報を参照することができます。これは余談ですが、映画などでよく出てくる3Dグラフがかっこよくて、再現したかったのもあります(笑)

―ヒートマップを見た方のリアクションはいかがでしたか?

坂田:こんなのどう?と言ってみたら、営業担当も想像以上に分かりやすい資料だと喜んでくれましたね。営業担当者の「あったらいいな」を超えて作成できたかと思います。正直、最初は「こちらが勝手に作ったので使われなくてもしょうがない」と思っていたのですが、現場担当から役員まで「面白いね!」と言ってくれました。

嶋田:私も正直ここまで前向きに捉えてくれるとは思っていませんでした(笑)今後、営業担当者には実際に営業現場に持って行って、その結果のフィードバックをもらい、資料をどんどんブラッシュアップしていきたいと思っています。部内みんなで力を合わせて、使いやすい資料にしていきたいですね。

―機能を見つけるところから形にするところまで、関わっているみなさんが自発的かつ挑戦的だったことが印象的ですね!

データ活用でATMネットワークというインフラを裏から支えたい

―今後、この資料をさらにアップデートしていくような構想があれば教えてください。

坂田:いまは視覚化のみしかできていない点が課題だと思っています。つまり、「地面に色がついているのに件数の棒が立ってない!ここにATMを置けばいいのでは!」という判断は、現状人が目で見て、感覚的に行っている状態ですね。今後は機械学習のようなことをさせて、棒がないところにATMを置いたらどれくらいの件数になるか?といった予測の数値化を、他部の力も借りてやろうとしています。それができると、ATM設置時の件数予測から優先順位の判断ができるようになります。「ここに置いたら何件使われますよ」という情報がボタン一つで表示できる世界を想像しています。

嶋田:現在設置している当社ATMと、まだ設置していない場所の距離を測ってシステムを構築したり、緯度経度の設定をしたり…一回設計さえしてしまえば今後はスムーズに使えるはずなので、鋭意対応中です。こちらも誰かに頼まれたわけではないのですが、皆さんの「あったらいいな」を形にしていこうとしています。

坂田:「地図上だけの評価でATMを設置してしまったら物陰に隠れてしまって利用されない」といったようなことが起こらないように、もう少し詳細、例えばレイアウトや置かれ方まで判別できるようになれば良いと思っています。これはIT部門からの声掛けで一緒に検討しているのですが、バーチャル3D空間の中でATM設置イメージをシミュレートするようなことも議論したりしています。

―できることが増えそうでワクワクしますね!

坂田:銀行といっても当社は少し変わっていて、半分IT企業のような感じだと思います。なんでも面白いことができる風土はありますね。こちらの記事を読んでくださっている方で興味関心がある人は是非セブン銀行に来ていただいて、一緒にやりましょう!

嶋田:今回の3Dヒートマップの取組みも誰かからやってくれと言われたわけではなく、「こんなものがあったらいいな」という柔らかいイメージから形になったものです。自分が作ったものが、巡り巡って役に立っている様子を見ることが出来て嬉しく思います。当社は「あったらいいな」のその先に挑戦させてくれ、成長できるような社風だなと心から感じています。

―圧倒的なATMネットワークの裏側には設置をする担当者とデータ分析担当のみなさんが密に連携・協力し合っていることがよく分かりました!これからも挑戦的・革新的な取組みにフォーカスしてご紹介していければと思いますので、ぜひご覧ください!

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