啓発の坂
昨年末から断続的に作っていたバイノーラル作品『Gate Sketch』
先月末に「もうすぐ完成」と投稿しましたが、あれから再び作り直していました。
次の一手というのは難しいんだが、その難しさの原因は自分にあるんじゃないか。
つまり、そもそも「次」が見えていないからじゃないか。
最近はそんなことばかり考えています。
このタイミングで、時代に棹さす作品(逆らう意味ではない)を、どんなに呆気なくて心許ないものでもいいから作っておきたい。
#質が高いはマジックワード
音の素材は二つに絞ろう。
一つは20年以上前から使っているギタレレ(ウクレレのような小ささで、弦はギターと同じ6本)にして、もう一つは......
こうして出来たのが『Gate Sketch』
たたみ一畳分の小さな音楽です。
ちょうど今夜、渋谷慶一郎さんと湯山玲子さんのDOMMUNEで「多くの作曲家はクリエイティブじゃない(枠の中の深みを目指すオタク化)」という話が出て、耳が痛いところですが。
とある演劇の現場で「田口君こそ演出家を目指しそうなのに」と言われたことが引っ掛かっています。
バイノーラルへの取り組みが、脳を刺激する新しい挑戦だとすれば。
馬鹿の山を登り、絶望の谷へと落ちて、今は啓発の坂を上れているでしょうか。
新作『Gate Sketch』は、特に問題がなければ、今週末にBandcampでリリース予定。
#価格設定を悩み中
楽しみにお待ちいただけると幸いです!
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