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そうだ 京都、行こう。

アホなので卒論の進捗が駄目なゼミ直前に京都に行き、京都で進捗を生んだ(?)旅行記。ちなみに初めての一人旅でした(※全編1人とは言ってない)。


〇旅の目的

今回の旅の根本はこちら。

https://souda-kyoto.jp/travelplan/yase_autumn/

社会人になったらこんな時期に休みは取りにくいだろう。だから大学生のうちに秋の京都に行ってみたかった。瑠璃光院が気になっていた。せっかく行くならとっておきを見たかった。そして京都に住む友人と交渉(?)がついた。

ということで7000円をはたいて、卒論の進捗がやばいのに、1人、京都まで来たのである。以下はその記録。


11/25 23:00前 鍛冶橋駐車場@東京

うっかりいつものネックピローを忘れる。「たびのすけ」に乗り込めば、それは代行車でフットレストもトイレもない(コンセントはあったのは救い)。結果寝る体勢をうまく作れず、首と肩が痛いし脚は疲れるし何度も寝ては起きるを繰り返すことに。代行車はダメ。フットレストは想像以上に人権だった。を痛感する。あと充電コードを忘れかけた。ちゃんとブランケットは持ち上げて振って確認しよう


11/26 6:00前 八条口観光バス乗降場@京都

京都駅に到着。空気が冷たい。時間があると、温かい飲み物を買い、お土産を買い、歯磨きをしていたら、予定便に乗り遅れたため、深夜バス到着予定時刻から電車乗車時刻までは30分を見積もっても良いかもしれない。これでも到着予定時刻から10分は早く着いてるのだが……。

0番線ってなんや???


7:00前 嵯峨嵐山 到着

トロッコ電車に行列が出来ていたがスルーして渡月橋へ。

……行く前に、通りかかったので嵐電嵐山駅を覗く。既に7:10である。

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お土産店が立ち並びタリーズもあり足湯もある駅。夜に嵐山行くわけではないのでスルーするつもりだったが、キモノフォレストは「これは映えるなあ……」って感じだった。あと嵐電嵐山駅のチャイムがちょっと東方っぽい?


7:15 渡月橋

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月渡り紅葉とけゆくせせらぎに
都の現をすすぎてながる

素晴らしい。早朝の冷え冷えとした空気も、せせらぎの音も、身を正したくなる清い らかなもので、そこに紅葉である。

早朝の散歩に足を10分ほど延ばしたら音を立てて流れる川(または水路)のある人生になりたい~~~と思う。しかしそんな住処はきっと洪水には弱いのだろう。


コンビニでハンバーガーを買う。かなり並んでいて時間ロスをした。恐らく事前に購入すべきだったが……温かい食べ物を事前に調達する方法ってあるだろうか?


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通り抜けしようとしたらそもそも開いてなかった。


8:00 天龍寺

早朝拝観のできる寺。HPには8:30とあるが、行きにももう門は開いてたので7:00のはず。この時期だけかもしれない。

とにかく広い。門からも遠い。

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とことこ歩いて「えっこれ本体はどこなの……?」となったくらいに着く。

お金を払い庭園へ。


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やばすぎる。今回の旅は晴れたり雨が降ったり、雲模様からしてもまさしく「秋の空」だったのだが、天龍寺では青空が覗いたのが良かった。紅葉は曇りの方が映えると言う人もいるが、私はやはり青空とのコントラストがよいと思う。それも朝日がのぼり、紅葉一枚一枚に、生命が宿る、血が通う、そんな晴れの朝の紅葉がよい。朝日が差す時間帯に紅葉を見る予定を入れるのをおすすめする

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私は水辺や水の音が好きなので、池に映る紅葉を見れたのもテンションが上がった。鐘と芒、大堰川と庭園、京都の街並みと紅葉、竹林と紅葉、と、おなかいっぱいになるまで紅葉を堪能できる。もっと滞在したかったおすすめスポットその1。まあ世界遺産だしね……。


8:40 竹林の小径&野宮神社

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12月のライトアップに向け準備がなされていた。嵐山花灯路も行きたいものである。


野宮神社。

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9:00 常寂光寺

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噂通り開門前から行列が出来ている。が、それも納得。仁王門と紅葉、多宝塔と紅葉と、これもまた映える映える。仁王門入ってから振り返り、苔に屋根が覆われる門が紅葉を切り取る様も美しい(まあこれは開門直後ではなく帰りに撮るのが恐らく正解)。ただ土日は2時間待ちとも噂されるほどの人の多さは、風景写真に人を入れたくない人間には辛い。

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出た後何かを勘違いして右手へと歩いていたら客引きをされる。看板に英語しか書いてないの怪しいし、庭でお茶飲んで3000円は渋いなあ……と立ち去ったが、後で調べると、恐らくこれはDream Cafeで、ぼったくりの様子。気をつけよう。客引きの言うことには1月で完全閉館らしいが、さもありなん(これも本当なのか)。にしても外国人向けぼったくりに声掛けられる私は何なんだ。


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怖くなってちょっと遠回りしたら軽く迷う。


10:00過ぎ 二尊院

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ししおどし?の鳴る茶室で飲むお茶はおそらく美味しい。

恐らく宝筺院に行くならこのタイミングだったのだが、うっかりスルーする。


10:30過ぎ 祇王寺

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もみじの絨毯。……絨毯?もしかしたら少し時期を外してしまったかもしれない。ただ手水に紅葉の浮かぶ様が撮れたのは嬉しかった。どこだったか、手水×紫陽花も行きたいなあ……。

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祇王寺で大覚寺とのセット券を買ったので、このまま大覚寺へ。……と思ったら、これが、遠い遠い。一人旅、荷物重い、先が見えない、徒歩行程は、連れと喋って行くより長く感じるし疲れを自覚する、という学びを得た。おまけに化野念仏寺の方へと道を間違える。

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そのおかげで鳥居本の街並みを楽しむことはできたが、何だったら化野念仏寺まで見ればよかったのかもしれない。……道を間違えたのは大体15分くらいだから、それを差し引いても1時間の行程は「祇王寺→大覚寺は歩いて25分ほど」の案内には反しているのでは?


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何故か途中で道案内もした。私は地元の人ではないのだが……。


11:50 大覚寺

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紅葉というよりは嵯峨菊を楽しむ。七五三作りと言い、人の背丈に合わせ、上から春夏秋冬を表すように、生けられているらしい。どうやってかはよく分からない。

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菊ばかりでがっかりと思いきや、大沢池と紅葉とのショットが素晴らしく、おすすめスポットその2。ここのライトアップも綺麗だろうなあ……。

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ちなみに大沢池と大覚寺は共通入場券だが入る場所は離れているので、券をなくすと悲しいことになる。

また、結婚式前撮りなのかモデル撮影なのかは分からないが、和服の男女と撮影班を3組くらい見かけた。なかなか乙なものである。


13:00過ぎ オルゴール博物館

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20分ほど下り、メルヘンな見た目に惹かれて入ってみたら、クラシックやジブリだけでなく、嵐に米津玄師に「君の名は。」に「ピースサイン(ヒロアカ)」にと、曲の幅が想像より広くてびっくりした。オルゴールは音色が綺麗だし、あの細かい構造の美しさにも惹かれるのだが、結局使わないんだよなあ……。


13:30 りらっくま茶房

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この時間の嵐山の食事処はどこも混んでいる。外観だけ撮るか食べていくか悩んだが、リラックマ好きだし食べることにした。何だかんだありつくまで1時間くらいかかったが。

店内ははちみつ商品が多く意外に思ったところで、リラックマがくま(???)であることを思い出す。くまキャラではちみつはプーの専売特許だと思っていた。

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リラックマの牛肉カレー。見栄え重視に切られた野菜がやや食べにくいが結構普通に美味しい。あと味噌汁にほっこり。

台風の影響でマシュマロが全滅(正しくは「普通のマシュマロに顔がプリント」)していたのでスイーツはスルーした。りらっくま茶房といえばキャラをかたどったスイーツがインスタ映えなので、これも結構かなしい。


嵐山のお土産屋を散策して買い込む。マールブランシュの月のマカロンがなくなっていたのに悲しんだり、井筒の鴨サブレ(※鳩サブレのパチモン)に笑って衝動買いしたり。ここで真っ直ぐ次へ向かえばこの日中に下鴨神社へ行けたのだろうが、それはまた別の話。


16:30 出町柳

着くと目の前に行列が。「ロバのパン」というらしい。とりあえず買おうと並んだら回転が悪い悪い(ワンマンで売ってて、外国人観光客も多かったせい)。

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チョコレートパンを購入したが、もさもさしていてぶっちゃけ微妙である。


ここで「下鴨神社は17:00で閉まる」ということに気が付き、次の予定まで川を見ながら待機した。何だかんだ無理に行かなかったのは英断だったと思う。

あとここで友人が京都に来ることが判明。唐突に翌日の合流が決まる(草)。


17:30 出町柳→八瀬比叡山口へ

 本来の目的のスタート。ちなみに17:30に並ぶのは遅い。150名限定とはいえ行列ができていて、外国人観光客も多くスタッフも少なく回転が悪い。


叡山ケーブルにも萌えキャラがいるとは恐れ入った。上る時は進行方向右手、下る時は進行方向左手に座るのが正解。私は両方外してかなしかった。だいたい片道10分強の旅。

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ケーブル比叡はぶっちゃけ京都の夜景しかない(かわらけ投げもできるが1人だし夜だし……)。結局見て撮って7分くらいで即戻る。当たり前だが京都の夜景は碁盤の目なんだな……。


下りのケーブルでは車内が消灯されななめの夜景を眺めることができた。夜空の星をかき集めて砂浜にしたような煌めきは感動。しかし逆側である……。


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もみじの小径は行き止まり。下の道も通行禁止。ケーブルから降りて舗装された道を行くのが瑠璃光院待ちには最適行動ではあったがまあいいでしょう。


19:00 瑠璃光院

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ライトアップが色づいている。庭には鯉もいて、屋根を見上げれば紅葉が覆い美しいが、何はともあれ押し合いへしあい。急がず帰りに撮るべき。

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鏡紅葉が今回のヘッダー。写真で見るほどには映えてない。というか瑠璃光院全体が、心を静めて庭を眺め、仏様にお祈りする場なのである(それはどこの寺院もそうだろうがここは特にそう感じた)。決して押し合いへしあいして荷物がどっか行きながらスマホを構える場ではない。まあ私も釣られた口なので何も言えないが……。

大枚はたいて来たならば、ぜひ写経をして、のんびり庭を眺めて、キンキラキンな仏様(だとここは特に感じた)にお祈りしてほしいというお気持ち。

ハーモニカ(だと思う)の生演奏を聴きながら庭を眺められたのはよかった。ストーブも効いていたし。相変わらず人は多かった。あと異様にお手洗いも多くて安心。

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綺麗なんだけどぶっちゃけ2000円かなあ……と呟いた。綺麗なんだけどね。これでも150名限定はありがたいんだけどね。まあ「ケチって瑠璃光院に行かずに終わる人生」よりは「7000円はねえなと言いながら課金して楽しむ人生」の方が良い。と私は思ったのでよし。1時間は楽しめるし。


友人宅に宿泊。これからするであろう一人暮らしとはこういうものなのか……というお気持ちになった。京都の夜は、心なしか、東京よりも寒いね。


11/27 10:00前 起床

端的に言って起きれなかった。肩は腫れてるし、歩いてみると足の裏も太腿も張っている。進捗的に本来の「鞍馬~貴船、詩仙堂、永観堂~南禅寺~青蓮院門跡~知恩院~円山公園~高台寺~東寺」ルートは切ると決めていたが、体力的にもそれを確信。こうやって諦めがつけられてしまうところが私の一人旅であることだ。私の素が怠惰なんだろうな。


10:40過ぎ 賀茂御祖神社

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下鴨神社がこんな広いとは……と思いきや、色々な神社がくっついているらしい。

糺の森含め、今回のおすすめスポットその3。やはり世界遺産の風格である。細もみじを楽しむならここが一番だった。入場無料なのが嬉しいし……(その分商売がお上手)。

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10:55 河合神社

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女性が一層美しくなりたいという願いに応える神社。綿月依姫の聖地の1つだとは行くまで気付かなかった。

ホットの美人水はほっとするお味で良い加減の熱さで美味しい。


相生社は、恋愛の縁結びだけでなく、仕事での縁も結んでくれるのが嬉しい。ひとつだけの柄を選ぶ媛守も楽しいね。


11:47 下鴨神社

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いやあ……美しい……。結局、水辺×紅葉が好きだし、川にかかる橋も素敵。

ショップに限定リラックマグッズがあったのは嬉しい誤算。香水もいい匂いだった……。しかし限定手拭いにパワーストーンに、水みくじは濡れるからと「水みくじを入れるようの袋」まで売ってる、このしたたかさである。お手洗いで水に流せるティッシュを買わせるレベル。下鴨神社に行くなら、別でお手洗いを済ませるか、「水に流せるティッシュ」を持参しよう。たぶん休憩所で御手洗団子を見かけたら買ってたレベルにみたらしも推してくる。

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13:30 京都駅

逡巡してご飯をこちらで済ませることに。

牡蠣フライ&一口ヒレカツ @かつくら(京都タワーサンド)

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疲れからか課金してきちんとタンパク質を摂取。しかし椅子に座った途端どっと疲れが押し寄せてやばかった。


14:30 京都タワー大浴場

ネットに割引券が公開されているので忘れずに。洗い場と浴槽1つしかないが、肩まで浸かってのんびり。ロッカーが大きいのが嬉しい。名古屋にも駅チカでロッカーが大きい観光客向け銭湯をください。


何だかんだで進捗を生み始めたのは16:00だし、それも仮眠しないとやってられないレベルの疲れであった……。ちなみに京都タワー下のスタバや、ポルタのドトールやスタバなどにコンセント付きカフェはある。地味にポルタのnana's greenteaにもある。


18:30 友人と合流

見たいからと京都駅のクリスマスイルミネーションに連れ出す。京都駅、格好いいよね。

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夜景も美しい。さすが観光利用が念頭に置かれた駅である(?)。


19:00 ことこと@The CUBE

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京都といったらおばんざいだろう、ということで食す。鯛茶漬けにう巻に、深みのある落ち着いたお味で美味しかったな……。今度はちゃんと鰻を食べたくなるくらいには。

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そうだ 夜間拝観、行こう。ここで進捗を投げ捨て、東寺へ。


20:00過ぎ 東寺

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来てよかった……。おすすめスポットその4。水辺×紅葉×五重塔に、教科書に載るレベルの仏像を、これでもかと見られる。1000円は高いかと思ったがそんなことはなかった。

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22:00前 マクドナルド@アスティーロード

23:00まで空いていてコンセントもある京都の数少ないお店に腰を落ち着ける。当然のように混んでいるが、「コンセントがある」「他より遅くまでやっている」のアドバンテージを思い知る。ここが23:00に閉まるため、京都発深夜バスは23:00過ぎ発までがおすすめ

途中で友人とは解散し、私は寒い中50分ほど待機した……。


23:54 八条口観光バス乗降場

さようなら京都。本来のバスの「たびのすけ」は、ちゃんとフットレストもあるし、席の形のせいか、しっかり眠れました。

2:00前に刈谷SAに着いたので降りたら、売店が完全に閉まっていてかなしかった(長距離バスの途中休憩SA徘徊が割と好きなので)(おすすめは越後川口)。


11/28 6:10 鍛冶橋駐車場

おはよう東京。高速道路が工事だから遅れるかなと思ったが、何だかんだバスは予定時刻の10分前に着くものね。


〇今回思ったこと

・誰かとお喋りすることは「魔剤」である。一人旅では疲れを自覚して諦めてしまうことも、人と行くと自分を奮い立たせて無理ができてしまったりする。誰かといることは束縛しあっているようで、そのために先に進めることもあるのだ。

・知らない土地を巡ることはリフレッシュになる。知ってる土地をただ歩くと、自分の現実や内面に意識がいってしまうが、知らない土地に課金して旅行すると、一つでも多く風景を目に焼き付けようと意識が外に向くから。一人旅だと自分語りしても仕方ないから特にそうかも(もちろん人とワイワイすることも楽しい)。

・1泊2日なら恐らく下着と靴下だけ替えればいい。荷物を減らそう。肩の負担的にはショルダーよりウエストポーチの方が便利かも。それはそうとお土産用の大きめの袋を忘れない(取っ手が紙だと1日持たない)。

・荷物は適宜コインロッカーに預けて軽くしよう。疲れ防止のための課金。

・一人暮らしはカレーと焼きそばを作れればどうにかなる。ベッドを持ち込んだ方がむしろ収納スペースができたりする。1Kはあった方が良さそう。

・深夜バスにおいてフットレストは人権。コンセントは当然。ブランケットは便利。ネックピローと着圧ソックスは忘れない。アイマスクもあったら便利だけどどうせマスクは使わない。とにかくコンセントは前提として、多少値上がりしても「フットレストがある」を選ぼう。

・スマホのストレージは旅行前は特に確認しておく。

・体力を考慮して旅程を組むべし。そして時には予定を切るべし。いくらなんでも山登りからの長距離歩行は無茶だと言われたしそれはそう。

・偶然の出会いを楽しむのが、一人旅特有の楽しさなのかもしれない。なんてね。


〇今後行きたいところ

・嵐山花灯路。いつか行きたい。嵐山ももう少しゆっくり回りたかった。トロッコも乗ってみたいし……。

・紅葉の実相院。アクセスはクソ悪いらしいが写真が綺麗だった。あと貴船~鞍馬も……(秋でなくてもいいだろうが)。紅葉だと哲学の道も見てみたい。

・ジュヴァンセル祇園の抹茶フォンデュ食べたい。

・伏見稲荷、上までチャレンジ。

あと何度行けば京都はコンプリートできるのだろう。死ぬまでに「もう京都はいいや」の域にたどり着けるだろうか?


夕暮れの紅葉を見れた覚えはないけれど。

https://m.youtube.com/watch?v=A2dV-K_0gZg

そうだ 京都、行こう。




















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