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四十九日


子宮内胎児死亡が判明した日の記事はこちら。

誕生死した日の記事はこちら。

火葬の日の記事はこちら。



2024.6.28

七奈ちゃんの四十九日でした。

正直、子宮内胎児死亡がわかった、5月2日が命日なのか、出産とともに誕生死した5月10日が命日なのかよくわからない。

でも、死産届の日にちが5月10日なので、誕生日とともに命日ということにした。

納骨についても、子宮内胎児死亡がわかってから、どうしたらいいのかずっと考えていた。

それまでは、赤ちゃんが亡くなるということが想像できても、骨になるということは想像してなかった。

どうしたらいいのか
どうしたいのか

本当によくわからなかった。

散骨しようか?

って夫に言われた時、大好きな海に散骨するのだったら、それはそれで七奈ちゃんにとっていいような気がした。
その海に行けば、七奈ちゃんに会える気がしたから。

その後、夫は

やっぱり樹木葬にしよう。七奈ちゃんだと思って、樹木を大切に育てよう

そう言った。樹木が育っていくたびに、七奈ちゃんも大きくなっていく、それも素敵だなと思った。夫の話を詳しく聞いていくと、身近な庭や植木鉢に埋めたいと言っていた。

知識のない私たちは、それがいけないことだと産婦人科の先生と助産師さんに言って、知った。口に出しておいてよかった。

樹木葬してくれるところを探してもいいかな、と思いつつ、また時間が経った。

夫が、

このままお家にいてもいいね。

と次は言った。子どもたちにも意見を聞いたら、

七奈ちゃんは、お家にいて欲しい!

ということだったので、結局手元供養にすることにした。

ママかパパが死んだときに、七奈ちゃんも一緒にお墓に入れてね。

と子どもたちに伝えておいた。

夫は長男、夫の父親も長男なので、受け継がれてきたお墓が近所にある。でも、どうしてもそこにすぐに納骨する気持ちにはなれなかった。七奈ちゃん、お墓の下の真っ暗な場所じゃ嫌じゃないかなと思った。

さて、そうと決まれば、四十九日どうしよう。

私たちは、本当何も計画していなかった。

家で、お経を自分たちで唱えて、お線香をあげようか!

最初は、本当そんな予定だった。


そんな四十九日の2日前くらいに、私も夫も同じ日に、Instagramの投稿で、成仏していない赤ちゃんというテーマの投稿が流れてきた。ちょうど同じ投稿を別々に見ていたようだ。

それを見て、夫が

やっぱり家に七奈ちゃんがいても供養はしよう!

と言い始めた。
夫が、受け継がれているお墓のあるお寺さんに聞いたら、そこは納骨前提だったようでダメだった。県内の水子供養ができる場所リストをまとめてくれたいるサイトを見つけてくれて、送ってくれたので、そこから探した。
すると、なんと、毎日通勤、保育園送迎で通る道にあるお寺さんが水子供養をしていることを初めて知った。
七奈ちゃんと次男とともに、毎日車で通った道。
ボコボコお腹を蹴られながら、次男とお喋りして通った道。
またこれからも、通るであろうその道の途中にあるお寺さんなら、いつでもお参りできるし、心の中から念じることもできる。
あーよかった!

時は、前日の16時50分ごろ。
さぁ、予約がとれるのか。電話すると、

明日の15時なら空いてます!

と言われた。

夫に予定確認してすぐにかけ直します!

と伝えると、

こちらは17時までなんですが、少し待ってますね

とおっしゃってくれた。
夫もOK、もう一度かけ直し、予約がとれた。

あー、もう全てうまくいった。
こうなることを七奈ちゃんが望んでいたのかなって思えた。

子どもたちは習い事のサッカーがあるため、2人で行こうということになったのだが、当日は生憎の雨。

晴れ女の七奈ちゃんが雨を降らせたということは、さては、

にいに、ねえねも来てよ!

とお空から呼んだに違いない。長女、長男も連れて、水子供養に行った。お寺に着く前に、横を走ってたタクシーのナンバーが

7777

七奈ちゃんだね!!

お花も買って、家にあるお菓子と干し芋(うちの子たちは、小さいときのおやつがたいてい干し芋)を持って、アルバムにまとめるために、写真撮り直したエコー写真はお焚き上げしてくれるということで持って行き、滞りなく供養していただいた。

お坊さんもとても優しい人柄が伝わってくる感じで、とてもよかった。

そして、本堂の横の慈母観音様にお花と線香をあげて、塔婆を立てた。

七奈ちゃんを守ってください。
七奈ちゃんが、お空で元気に暮らせますように。
七奈ちゃん、空からみんなのこと見ていてね。

そうお参りした。

これから、いつでもそこにお参りできることも嬉しく思った。

帰りも車に乗って走り始めたら、前の車が

777

そして、車から乗り降りするときは雨が弱まり、あー晴れ女の七奈ちゃんが、近くで見守っていたんだなとそう思えた。

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