マガジンのカバー画像

Xmasの夜に

16
クリスマスの夜。 それは奇跡が起こる夜。 ほら、あなたにも聞こえますか? シャン シャン シャン♪ 短編小説です。 たまにはこんなお話も良いかなと出来たお話です。暇つぶしにな…
運営しているクリエイター

記事一覧

Xmasの夜に-2

辺りは変わらず真っ暗闇のまま、余計に緊張が増す。 でも、言わなければいけない。 『私、私…

100
七虹
3年前
1

Xmasの夜に

ー明香と光司のXmasー 息を吐くと白い朧気な煙がゆらゆらと立ち上る。 ベンチに腰掛けキラキ…

七虹
3年前
1

12月25日-5

ー光司ー 何気に時計を見て思わず声を上げる。 『48分?!』 時刻は午後11時48分を指してい…

七虹
3年前
1

運び人2

運び人は懸命に鈴を鳴らす。 彼には聞こえていないみたいだ。 “聞こえていないみたいですね…

七虹
3年前

12月25日-4

ー光司ー 俺は焦っていた、今日はXmasだからタクシーがまったく捕まらず走っている。 時刻は…

七虹
3年前

運び人

暗い空を駆け抜ける。 上空は心地よい風が吹いている。 毛がゆらゆら風になびき赤い鼻をクンク…

七虹
3年前

12月25日-3

ーミカのXmasー ガラス張りの室内では白衣を着た男女が、緊迫した様子で慌ただしく動き回っている。 ただそれをもどかしく見つめる事しか出来ず、両手をグッと爪痕が残るほど握りしめる。 『急いで!!』 『先生!心肺停止しました!!』 心臓の鼓動を映し出す機械がピーッと高音の音を立て、室内が一瞬凍りついた様に固まり機械音だけが響き渡る。 『いや…ミカ……』 医師が最終確認をしてこちらに向き直り、苦々しい表情をして顔を横に振る。 『いやぁぁぁぁーー!!』 狂った様に悲

12月25日-2

ーマリのXmasー 部屋には段ボールが溢れ返り足の踏み場もない。 毎回よくこんなに荷物が増え…

七虹
3年前

12月25日

ーXmasの夜にー 午前0時 そこには沢山の人達が忙しなく動き回っていた。 今日はXmas。 1年…

七虹
3年前

12月24日

ー明香ー 私は1人部屋の中で毛布に包まってベットに座っている。 どうしよう…。 さっきか…

七虹
3年前
1

12月23日-5

ーマリー 今年も家族とのクリスマスかぁ……。 綺麗に飾られた街並みを楽しそうに笑い合いな…

七虹
3年前

12月23日-4

-ミカ- こえがきこえる……。 ママなかないで パパもないているの?? きっとミカがびょう…

七虹
3年前

12月23日-3

ーミカの両親ー 無機質な白い建物、普段は何の表情もない空間がXmas一色に染まっていた。皆楽…

七虹
3年前
1

12月23日-2-

ー光司ー やっと仕事が終わり気付いたら残っているのは俺だけだった。 コートを羽織り明香がプレゼントしてくれたマフラーと手袋を着け、冷たい雪風の中タクシーを拾う。 『広園台まで』 疲れた体をタクシーの後部座席にグッタリと沈めながら外の景色を眺める。 窓の外は暗闇で人の影もなく白い綿帽子の様な雪がハラハラと降り積もる。 時刻は午前1時を回っていた。 携帯を取り出し留守電やらメールをチェックする。 「新しいメッセージが5件です」 無機質な機会音の声で次々と仕事絡みの連絡