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  • 親子と行く水族館フィールドワーク

    人類学のフィールドワークとして、友人親子と水族館を訪れた記録です。

最近の記事

I家と行く水族館フィールドワーク(2024/02/03/雨)

親子と行く水族館フィールドワークも、これで3回目。年間パスポートを所有する水族館好きの親子と一緒に回ることで、水族館という場を主体的に楽しもうとする子どもと大人の活動を見ることができた。3歳8か月の子どもと親は、同じ言葉を繰り返し、伝わらないことを協力して補い合うことでコミュニケーションが成立していた。 ■この日の協力者について▼フィールドワークに協力してくれた友人I家の家族 私の友人である父33歳=T、娘3歳8か月=Nとして記載する ▼私と家族 私32歳=Y、妻31歳=

    • K一家 水族館インタビュー(2024/1/20/雨)

      こちらは以下の記事で紹介したフィールドワーク中に行ったインタビュー。 ■この日の協力者について▼フィールドワークに協力してくれた友人K家の家族 私の友人である父32歳=S、母32歳=M、息子4歳8か月=Aとして記載する ▼私と家族 私32歳=Y、妻31歳=H ※以下、話者はアルファベットで記載 ※発話文中、言葉をはっきりと聞き取れなかった箇所は「~」と記載する ※言い回しで聞き取れなかった箇所は、推測されるおおよその意図から外れない範囲で補足している ※特に印象に残った

      • K一家と行く水族館フィールドワーク(2024/1/20/雨)

        これまでフィールワークで5回水族館を訪れてきたが、小さな子どもと一緒に水族館をまわるのはこの日が初めてだった。他人としてすれ違うように子どもたちと関わるのと、一緒に過ごすのとでは見えてくる景色はまったく違うものとなった。 ■この日の協力者について▼フィールドワークに協力してくれた友人K家の家族 私の友人である父32歳=S、母32歳=M、息子4歳8か月=Aとして記載する ▼私と家族 私32歳=Y、妻31歳=H ※以下、話者はアルファベットで記載 ※発話文中、言葉をはっきり

        • Tさん一家 水族館インタビュー(2024/1/27/雨のち曇り)

          こちらは以下の記事で紹介したフィールドワーク中に行ったインタビューです。 12:00『レストラン・レイリー』に到着 カウンターで注文を済ませ、4人掛けのテーブル席へ。Mちゃんは子ども用の椅子を借りて、HさんとL字で座っている。TさんがMちゃんの料理を運んできた。 Hさん:Mちゃんのが先やった、やったね。いただきますは?いいですか、先にいただいて? Y:どうぞ Hさん:見てー、イルカさんだよ。さっき見た Tさん:いただきますした? Mちゃんが手を合わせる。 Hさん:奥

        I家と行く水族館フィールドワーク(2024/02/03/雨)

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        • 親子と行く水族館フィールドワーク
          5本

        記事

          Tさん一家と行く水族館フィールドワーク(2024/1/27/雨のち曇り)

          4歳半の子どもとフィールドワークをしたときには、家族も彼のペースに合わせて会話していたこともあり、発話内容をメモでおおよそ記録することができた。しかし、この日は序盤でそれがほぼ不可能であることに気づいた。1歳半の子どもはまだ言葉を覚え始めたばかりで、親は大人のペースで会話をする。そのため、自ずと記録の形式自体も変化することになった。 ■この日の協力者について▼フィールドワークに協力してくれた同僚T家 会社の同僚Tさん(31歳)、その妻Hさん(28歳)、娘Mちゃん(1歳6か月

          Tさん一家と行く水族館フィールドワーク(2024/1/27/雨のち曇り)

          【読書感想文】 『おとなになるってどんなこと?』 吉本ばなな 著

          9月から参加している社会人向けの人類学ゼミ(メッシュワークゼミナール)で行うフィールドワークの下調べとして、テーマ「大人とは誰か(仮)」に関連すると思われる書籍を読んでいる。 ■友人から借りパクしていた『キッチン』を読んで感動した この本を手に取ったのは、友人が吉本ばななさんの『キッチン』を貸してくれて、数年経った頃にようやく読んで感動したその余韻がまだ残っていたくらいの時期だったはず。 今となっては、なぜあの本を借りたのかよく覚えていない。まだ自分が本を読めなかった頃

          【読書感想文】 『おとなになるってどんなこと?』 吉本ばなな 著

          DAY3-2|メッシュワークゼミナールの記録(2023/09/30)

          メッシュワークゼミナール第2期「人類学的な参与観察によって問いをアップデートするトレーニング」における活動の記録。 【課題図書】『フィールドワークへの挑戦〈実践〉人類学入門』 菅原 和孝 編(世界思想社) 【印象に残った話】■記述した断片を渡しても「そのままを伝える」ことはできない 観察してノートにメモをした段階では、まだ情報は断片的である。それを他の人に手渡しところで、まず書かれたデータの読み方が分からないという状況が発生する。書いている人は、その対象を囲む全体と文脈

          DAY3-2|メッシュワークゼミナールの記録(2023/09/30)

          DAY3-1|メッシュワークゼミナールの記録(2023/09/30)

          メッシュワークゼミナール第2期「人類学的な参与観察によって問いをアップデートするトレーニング」における活動の記録。 【課題図書】『西太平洋の遠洋航海者』ブロニスワフ・マリノフスキ 著、増田義郎 訳(講談社学術文庫) 【印象に残った話】■「彼らの合理性」を見出したマリノフスキ 私たちは実用性を重視しているようで、実際には実用性だけでモノと付き合っているわけでもない。実用性とそうではない機能が同じ文脈の中に織り込まれたものとして「クラ」を明らかにしたことが、マリノフスキが読

          DAY3-1|メッシュワークゼミナールの記録(2023/09/30)

          DAY2|メッシュワークゼミナールの記録(2023/09/23)

          メッシュワークゼミナール第2期「人類学的な参与観察によって問いをアップデートするトレーニング」における活動の記録。 【課題図書】『人類学とは何か』ティム・インゴルド 著、奥野 克巳、宮崎 幸子 訳(亜紀書房) 【印象に残った話】■生成しつつある世界を捉える “生成”というインゴルドの著書によく出てくる言葉。「人類学は何を見ているのか? 」という問いへの「人の変化、関係性を見る」という回答。個人のいまここだけを切り取るのではなく、長く調査することで、そこで生じている変化と

          DAY2|メッシュワークゼミナールの記録(2023/09/23)

          DAY1|メッシュワークゼミナールの記録(2023/09/16)

          メッシュワークゼミナール第2期「人類学的な参与観察によって問いをアップデートするトレーニング」活動の記録。 【印象に残った話】 ■人類学の対象となるもの ・基本的には人間の営みというか、人間社会 ・モノでも出来事でも、対象と何かの“関係”を見ていく ■アプローチの方法をクリエイティブにする ・方法は一つではなく、沢山イメージできるようになることが大事 ・とはいえ、普段人間関係をつくるときと変わらない ー以下、水上さんの自己紹介からー ■問いの再構成 ・細かな問いに分か

          DAY1|メッシュワークゼミナールの記録(2023/09/16)

          DAY4-5|「見ていたはずです。それを言葉にしてみてください」メッシュワークゼミナールの記録(2023/10/7-10/8)

          「観察する」ことの難しさ「もっと人の描写を見たかったなと思います。どのくらいの距離にその人たちがいて、どのくらいの時間その場にいたのか。カワバタさんは見ていたはずです。それを言葉にしてみてください」 これはメッシュワークゼミの合宿2日目のフィールドワークを終えて、私が活動の振り返りを発表した後に、水上さんから言われた言葉だった。静岡で過ごした2日間は新鮮な刺激に満ちた時間で、これからも思い出すであろうことはいくつもあったけど、この言葉はしばらく心に留めておこう思う。 見て

          DAY4-5|「見ていたはずです。それを言葉にしてみてください」メッシュワークゼミナールの記録(2023/10/7-10/8)