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ツートップ

こんにちは。
今回は、ちょっと地理回です。
ジャンルとしては系統地理。

高校時代に習ったもので、なんとなく印象に残っているものについて触れたい。
まず最初に、問題です。
「国内航空路線で旅客数が多い路線のTOP5」は何でしょう。

路線のベスト5なので、都市の数としては最小で6個、最大10個までの組み合わせが考えられます。
あと、本数じゃなくて、旅客数なことも注意ですね。

考えてみてください。

正解は、こちら。一番上が1位、下が5位です。

令和 4 年路線別輸送実績
旅 客
東京(羽田)-新千歳
東京(羽田)-福岡
東京(羽田)-沖縄(那覇)
東京(羽田)-大阪
東京(羽田)-鹿児島

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001591078.pdf

まず、感じるのは東京が最強であること。
日本における東京の強さを感じる指標の1つだ。
当時、高校生だった筆者は、これを見てかなり驚いた。

特にすごいのは、東京は羽田だけの縛りを入れていること。
通常、東京の空港という括りでは、成田も含まれるはず。そもそも、羽田が国内線メインで、成田が国際線メインなのは事実。しかし、逆に考えると、東京には国内線で最強の空港とは別に、国際線で最強の空港が置かれていることになる。まさに最強の二刀流。
なんにせよ、このランキングでは羽田だけで圧倒出来るのが、あまりに強者のムーブ過ぎるな。
やっぱ東京って最強。

英語版だと、最強が「Crazy Strong」なの良い

ただ、もうひとつ気になるのは、大阪。
東京と大阪の間の移動といえば、新幹線が一般的。
その背景には、日本の交通業界の一般的な法則である、「4時間の壁」という物がある。
これは、鉄道路線と航空路線がどちらも整備されている区間においては、電車での移動が4時間を切る区間では鉄道利用が優位に立ち、4時間を超えると航空利用が優位になるというものだ。

さきほどのランキングでも、東京(羽田)-大阪以外の区間を鉄道で移動しようとすると4時間はかかる。そもそも沖縄には鉄道だけでたどり着くのは不可能だし。札幌は、そのうち新幹線が整備されれば状況は変わるかもしれない。
一方、東京から大阪まで新幹線に乗ると最短約2時間半で着く。

データとして、鉄道の対航空のマーケットシェアを見ると、2021年の東京-大阪間の移動において、新幹線が占める割合は85%で、航空が占める割合は15%だ。逆に、東京-福岡間の移動においては、鉄道が11%で、航空が89%になる。(ソースはこちら)
ていうことは、東京(羽田)-大阪の航空路線は、全体のたった15%の数字で日本の国内航空路線の4位の座にいることになる。航空路線としても、そこそこ戦えている筈なのに、背後には5〜6倍のスケールを持った新幹線という存在がいた。
東京と大阪のツートップ、強すぎる

もともとのスケールがデカすぎて、その一部だけで他と戦えるのが、あまりに強い。「NARUTO」で、穢土転生のマダラが影分身のスサノオを使って五影を圧倒したのに似ている。

マダラの絶望感はハンパない

日本って東京と大阪が強すぎるな。
他の都市から見れば大阪も圧倒的に強い中で、それを凌駕する東京がいる。
その上、世界の空港の利用者数を見れば、さらに天井は高い。
上には上がいるもんだな。
そんなことを、空からヒシヒシと感じる話でした。

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