金鳥のなーつ
『緊張しないの?』
しないですね。『もうしなくなった』が正解ですけどね?
『失敗から学ぶ』
数々の失敗を繰り返してきています。同じ失敗を何度も繰り返してきています。なのでライブは向いていないのだろうなとは思います。
『失敗したらどうしよう?』
ステージ前にいつも思ってて、自分の出番の前の出演者が盛大にウケてる時なんかもう震えが来るほど体が縮こまっちゃって、案の定、出だしで失敗するパターンですね。
お客さんが『あーあ』って感じで観てる気がして、もうそっから先はなーんも思い出せないほどですね。頭の中がずーっとキーンってなってます。
いや、ちょっと待てよ…じゃ、今まで完璧に出来た時なんてあったか?
答え:『無いです。』
途中まで完璧に行ってる時こそ最後で大失敗しますし、逆に、最初に失敗した時はそのまま最後までうまく行くことが多いです。
それちゃうか?
そうなんです『失敗したくない』が先にあって、『失敗すること』が恥ずかしくて、なので緊張して身体が固まるから余計に失敗するんです。
『失敗なんかするやろそんなもん!』
永ちゃんが紅白で歌詞間違えてたのを『へぇ~永ちゃんでも間違えることあるんや?』ってなんとなく思ってたんですね?
たぶん、紅白用に何十回もリハやってゲネやって完璧な状態で本番を迎えてるハズなのに、その永ちゃんでも歌詞間違ったりする。
だったら、野良ミュージシャン風情が『間違わない!』とか、むしろ『オマエはどういう立場でそんなエラそうなこと言うとんねん?』って話なんじゃないだろうかとふと思ったのです。
『そんなん普通に間違うで?』
永ちゃんじゃなくても、どんな人だって、親も総理大臣も、店の人もお客さんも、もしかしたら神さまだって、みんな間違うものなのですよ。
『ミスはするものだ』として、その前提に立って、ミスしたら何とか誤魔化すとか、何か他でリカバリーすればいいじゃないの?って思えるようになってからですね、ガチガチの緊張はしなくなりました。
それでもやっぱりふと過ることだってあるし、イヤな感じがずーっと抜けない時もありますよもちろん。
大失敗した時のイメージっていつまでもずーっとどっかに残ってるし、その時のイメージが小さな断片として消えてなくて、『このステージよ?』って囁いてくる。
身体を動かして関節をほぐして力を抜くこと。これで一つ有利になる。
直前に練習したり、大きな声出したり、人それぞれにルーティンはあると思いますけど、むしろ『全然関係ないこと』をやった方がいいと思いますね。
スマホのゲームするとか、無駄話するとか、そんくらいの方がかえっていいんじゃないですかね?
『失敗から学ぶ』という意味では本質からは反れるんですが、これも一つの『失敗』からの学びかなと思います。
ちなみに『お酒』はほぼ関係無いですね。
飲んでも飲まなくても状況も結果も何ら変わりはないと思います。なので飲みたきゃ飲めばいいし、飲まないなら飲まないでいいと思います。
飲んではいけないステージで『飲まないと出来ない』はあまりよろしくないんですが、高田渡先生くらいになればそれも許されると思いますんで、『飲まないとステージできない』タイプの方は高田渡先生のところまでどうぞ目指してくださればと思います。
今日も美味しいお酒が飲めます。ありがとうございます☆