トスカーナの休日
WOWOWを録画してるビデオテープを発掘しておりますが、『これ、たぶん観たことがないな…』って作品もあって、タイトルすら記憶にない…
たぶん『ダイアン・レインが主演だから』で録画したのかと想像します。いや、本当に覚えていない。
なんかタイムリーと言いますか、この映画で出てくる20年ほど前のアメリカンのヤッピーの感性を、今そのまま日本人が上書きしようとしてる残念な感じがちょっとヒヤッとしますね。
よく『アメリカから比べると20年遅れてる』とか、やたらと外国と日本を比べたがる人がいますけど、国が違うんですから、国民も感性も笑いのツボも教育制度も魚の色も時代の流れも何もかもが違うんですから、早い遅いってことではなくて『こういうところをいっぺんは通っちゃうのかな?』ってだけの話だと思います。
なのでイスラム圏ではありえないでしょうし、信心深い仏教国ではありえないでしょうしね?『日本は遅れてる』ってことでは決してないので、無責任な人の軽い言葉には騙されないようにしましょう☆
今生きてるまさに今のあなたのその感性のそのままあるがままが真実です。世の流れとか知らない誰かのどうだこうだに流されちゃうと損だと思いますよ?…ってところも描いている映画なんじゃないですか?
まぁ、ストーリーとしては作家であり批評家でもあるダイアン・レイン演じる主人公の挫折と再生を描くといったところでしょうか?正直、ダイアン・レインじゃなきゃ観ていられないといったところも無くはないかな?というのが最初の感想ですね。
トスカーナ地方の豊かな景色や、町の楽しい雰囲気や、人々の心の豊かさ、同じくらい軽薄さ、イタリア人をよく知らないんですが上手く描いてるんだと思います。
あとレズビアンやゲイを身近に描くことで逆に皮肉に映るところもあったり、今だからこそはたと気づく部分もありますね。
ま、でも、この主人公は運が良いし、普通に強い人ですよ。そら後悔なんて誰だってするでしょうし、そういうの差っ引いてもさすがヤッピーな生活をする人ってのはそこで競争できるだけのタレントがあるちうことで、『よい子は真似すんな。』って映画でございます。
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