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PMGC 2022 REDグループ注目チーム5選

2022年も残すところ約2ヶ月

今年もPUBG MOBILEの世界一を決めるPMGCがやってきた。(これを見ないと年を越せない)

この記事では、PMGC2022に出場する海外注目チームをピックアップして紹介しようと思う。

大会ルール

今大会は少し複雑な大会ルールとなっているので、整理する。

【予選】
11月10日〜12月4日
①グループステージ
まずは16×3のグループに分かれる。
毎週木〜日の4日間。1日6マッチ。
計24試合行い、上位3チームが予選突破。

②サバイバルステージ
各グループステージの4位〜11位のチームが進出。
3日間で各チーム12試合行い、24チーム中16チームがラストチャンスへ。

③ラストチャンス
2日間で12試合行い、上位4チームが予選突破

【グランドファイナル】
1月6日〜8日
インドネシアでオフライン開催🇮🇩
予選通過13チーム+シード権3チーム

我らが日本代表2チーム、REJECTDONUTS USGはまず目標として3位以内。最低でも11位以内を目指して戦っていく事となる。

ここからは恒例のチーム紹介へと移るが、今回参戦チーム数が48チームと非常にボリュームがある大会になっている為、全チーム紹介するのは困難である。そのため、注目チームをピックアップして紹介していく。
競技シーンに詳しい方であれば、知っているようなチームが多くなっているがご了承頂きたい。

また、筆者は8月開催のPMWIでもチーム紹介記事を書いており、今大会PMGCにも登場しているチームが数多く存在する為、宜しければコチラもご覧になって欲しい。
PMWIチーム紹介↓
https://note.com/setutall/n/n894442f3cb29


タイトルにもあるが今回は1週目(11月10日〜13日)に登場するレッドグループ🔴から注目チームを紹介する。
日本チームが登場しない週ではあるが、世界最高レベルの戦いが見られるので是非覗いてみて欲しい。
(情報は2022年11月上旬時点のものになります)

RED GROUP チーム一覧

【チーム紹介】

2020年‥2021年‥世界の頂点に立っている難攻不落の王者NOVA

このチームを打ち負かした、東南アジアの怪物を知っているか?

昨年のPMGCにも登場。日本中、いやEAST地域全体のファンがこのチームの圧倒的なポテンシャルに驚愕しただろう!!

東南アジアの王者として登場!!
彼らがまだ手にしてないものそれは、世界一の称号だけである!!!

① THE INFINITY (ジ・インフィニティ)

世界ランキング:4位  国:タイ🇹🇭
【ROSTER】
・GodTunny
・Logan
・Mela
・Noozy👑
・NEAR

【今シーズンの主な成績】
・8月 国内プロリーグ  優勝🏆
・9月PMRC SEAvs中国 優勝🏆
・10月 SEAプロリーグ  優勝🏆   など

【過去の成績】
・PMGC 2021 リーグステージEAST  1位🏆
・PMGC 2021 Grand FINALs          10位  など


今大会、王者NOVAの3連覇に期待が高まる中、 対抗馬として1番手に上がるのが、THE INFINITY  (以下INFIN )である。
9月に行われたPMRC SEA vs中国では直接NOVAと対峙して、見事優勝を成し遂げている。

9月PMRC SEA vs中国 結果

直近10月のSEA リーグでもPMWI完全制覇のVAMPIRE ESPORTSをはじめとした強豪リーグを勝ち抜き優勝を果たしている。


PMPL SEA MVP Noozy 

昨年のMVP独占男、Nozzyは現在。
今年も 8月国内プロリーグ、9月PMRC、10月SEAリーグの3大会では全てこの男がMVPを獲得している。
本当に恐ろしい男だ‥

INFIN は圧倒的なキルパフォーマンスに加えて、 
型にハマらない独特な戦術が特徴的なチームだ。

MAP南の紫色がINFIN

インパクトがあったワンシーンとして、昨年のPMGCで披露した超広範囲スプリット。
スプリットというか、もう各々お散歩してるだけだが‥
MAPの南側を100%支配しているので次の1手を非常に強く出る事が可能だ。

またINFIN はサノックの回復耐久戦術を最も早く取り入れたチームの1つである。
昨年のPMGCで非常にインパクトを与えたこの戦術は日本でもZETA DIVISIONを始めとした数チームが採用し、今年のPMJL環境を大きく変える事となった。

そんなINFINのサノックには今年1つの変化がある
簡単なデータを1つ出そう。

コチラは8月のタイ国内プロリーグと10月のSEAリーグにおけるINFINのドン勝つ数を集結したものだ。
(筆者独自調査)

ご覧いただくと、今年のINFIN はサノックのドン勝つが非常に高い事が分かる。

今年のINFINはサノックでドン勝つが取れるのだ。
サノックは運要素が強いMAP。よって、安定してポイントを取る事ができる回復耐久戦術が開発された。
しかし今年のINFIN は運要素をモノともしないポテンシャルをサノックでも見せている。
それがこの結果に出ていると言えるだろう。

REDグループはこのチームを中心としてメタが回る事間違いない。今年はどんなパフォーマンスを見せるのか、注目して欲しい。




世界最大規模のリーグである中国リーグは毎シーズン総額約5億円の賞金を争っている

eスポーツという文化が定着してる中国では他の国とは比較にならないほど、PUBG MOBILEにおいて
勝つ為の研究が進んでいる

これが中国リージョンが最高レベルと言われる理由

今回中国から登場するチームの1つは

中国で最もインファイトが強い超フィジカル集団である!!!


② LGD GAMING  (エルジーディーゲーミング)

世界ランキング:42位  国:中国🇨🇳
【ROSTER】
・MvM
・SuKi
・Light
・YZZ
・Cutecc👑

【今シーズンの主な成績】
・3月 国内プロリーグ(PEL) 7位
・8月 国内プロリーグ(PEL) 3位🥉
・9月 PMRC SEA vs 中国    7位   など

LGD GAMING (以下LGD)は中国リージョンを3位で通過してきた、攻撃的なチームである。

まず中国チームに共通して言える点は、
ムーブの精度や連携力がずば抜けて高い
1人1人の動きが理に適っており、美しさがある。

その中で、LGDの特徴としては高い選手の個人技を活かしたチームファイトの強さである。


赤丸LGD 青丸SMG & PAI

コチラはPELでLGDがドン勝つを取った試合のMAP画像だ。
この後、LGDが取った選択はSMGと4vs4のファイト
LGDは1名も脱落者を出さずに勝利。
続けて奥のPAIと4vs4のファイトに発展するが、コチラも勝利してポジションを確立した。

このゲームは全てのファイトに勝つとこができればドン勝つが取れる

そんなスタイルで進み続けるのがLGDだ。


注目プレイヤーはCutecc。PELでは诚c(ChengC)という名前で活動している。

CuteccはあのNOVA所属のParaboy、Orderに続き、PEL通算キル数3位の成績を残しているキルマシーンだ。

2021年シーズンでは、4シーズン中2シーズンでMVPを獲得しており、正にPELのスーパースターの1人である。


その他メンバーも個人技に長けたプレイヤーが揃っている。 
诚cと共にチームの中心となるアタッカーのSuKi
IGL(司令塔)を務めるMvM
今年の夏から新加入し、チーム3位の原動力となったオールラウンダーのYZZ

チームファイトを得意とした上で、全ての選手が個人技で見せられる。
そんなLGDの底力に是非注目して欲しい。



インドの西部〜アフリカ北西部にかけての一帯を世間では中東地域と呼ばれる。
この中東地域は過去にPUBG MOBILEにおいて世界的に結果を出したチームはおらず、最弱地域の1つも言われていた。

2018年PMSC代表 Arab Madness 16位
            GG Gamers   17位
2019年春PMCO代表  Sixty Nine Team  15位
2019年秋PMCO代表 Kurd Squad  16位
2020年冬PMGC代表 Elites United     24位

かつて下位に沈んでいた中東地域から
それは突然現れた。

2021年 PMGC Grand FINALs  第3位

中東の星が同じメンバーで

今年もやってくる!!


③ NIGMA GALAXY (ニグマギャラクシー)

世界ランキング:20位  国:イラク🇮🇶
【ROSTER】
・HAMODY
・LORD
・RAOUF
・FREAK

【今シーズンの主な成績】
・4月 国内プロリーグ  優勝🏆
・5月 MEA チャンピオンシップ 優勝🏆
・8月 PMWIメイントーナメント 5位 など

【過去の主な成績】
・PMGC 2021 Grand FINALs         3位🥉 など


昨年見事に世界3位に輝いたNIGMA GALAXY(以下NGX)がメンバー変わらず今年も参戦する。

特別に個人技が強い選手がいる訳ではないが、チームとしての完成度が非常に高い。

派手さが少なく、爆発力はないが、安定感があるのが特徴だ。

2021年 PMGC Grand FINALs 最終結果

NGXは決して撃ち合いが弱いチームではないが、PMGCのFINALsに登場するチームは猛者ばかりだ。

NGXは徹底した生存戦略を取ることにした。

終盤まで4名生存ができ、有利に立ち回れるポジションと立ち回りを徹底。

キル数こそ全体の14位だが、他チームの分析と自分達の実力を考慮した上での戦略がハマったからこそ獲得した世界3位の座であった。


赤丸 NGX 青丸A7

しかし生存ムーブだけ行っても世界3位は取れない。
何処かでファイトに勝利する必要があるからだ。

そこで高い勝率を出せる実力がこのチームにはある。

PMGC Grand FINALsのワンシーン。

A7が苦しい立ち位置だと確認すると。

NGXの3名が同時にグレネードを投げ出す。

グレネードを一投で完璧に決めるのは難しい技術だが、、

味方と合わせる事でより確実に相手を消耗させる事が可能。

この後NGXの3名はA7に対して

およそ15秒の間に計11投ものグレネードを押し付けた。

どんなすごいプレイヤーもこのグレネードの猛攻は耐える事ができない。

NGXの強さの秘密を目の当たりにした瞬間だった。


先程、個人技が強いチームではないと述べたが
チームのアタッカーを担当するLORDは
チーム内で高いスタッツを誇るプレイヤーであり
注目所だろう。

因みに筆者は1番声を出して盛り上げる役のRAOUFが1番好き。


PMGC 2021 で1つのチームが事件を起こした
そのチームの名前はLoops
予選最終試合、決勝進出が確定しているLoopsだったが選手の3名が試合放棄のような態度を見せる

この行為がスポーツマンシップに反する行為
とみなされ、3名の選手は出場停止&Loopsは失格という判決がされた

真実こそ闇の中ではあるが、この事件はLoops運営と選手間で内部的な問題が起きた為に発生した事だと噂されている

ただ1つ事実があるとすれば

出場停止となった3名のプレイヤー

Federal‥Caiowski‥Gxlden‥

彼らの実力は本物だった!!!


④ INFLUENCE CHEMIN (インフルエンス チェミン)

世界ランキング:41位  国:ブラジル🇧🇷
【ROSTER】
・LiLBOY
・Caiowski
・FederaL 👑
・LAW
・Gxlden

【今シーズンの主な成績】
・5月 アメリカン チャンピオンシップ 優勝🏆
・10月 国内プロリーグ       5位
・10月 アメリカン チャンピオンシップ 優勝🏆
                   など


ブラジル最強が2年ぶりに帰ってきた。
チーム名を INFLUENCE CHEMIN(以下INFce)
に変えて。

今年はアメリカンチャンピオンシップを春秋と2連覇達成。
いずれもブラジル王者A7との死闘を勝ち抜いての優勝だ。

しかも秋シーズンは最終試合での逆転優勝。

勝負強さも持ち合わせている。


秋のアメリカンチャンピオンシップMVP FederaL

どんな武器も扱え単純に撃ち合いが強い
チームのエースアタッカー

チャンピオンシップではパラシュート抜きまでも披露した


もう1人のアタッカーLiLBOYは春にMVP獲得。

そしてA7としてPMGC出場経験もあるLAW

3人のアタッカーをCaiowski が上手くまとめて
キルを量産する攻撃型チームだ。

世界大会常連のA7を2連続で破ったパフォーマンスはPMGCでも期待が高まる。




かつて世界の頂点にたどり着いた者はほんの一握りに過ぎない

時代が変われば頂点に立つ者も代わり

かつて英雄だった者はいまや移り変わる時代に置いていかれる立場となっている

選手寿命が短いとされるeスポーツ界隈においては

それが見られる期間も限られている

目に焼き付けろ
王者の鼓動、今ここに列を成す
天地鳴動の力を見るがいい

(↑遊戯王のセリフ)

⑤BIGETRON RED ALIENS (ビゲトロン レッド エイリーアンズ)

世界ランキング:59位  国:インドネシア🇮🇩
【ROSTER】
・Miseryy 
・Zuxxy
・Luxxy
・LiQuiD
・GenFos

【今シーズンの主な成績】
・5月 国内プロリーグ  4位
・8月 国内プロリーグ  6位   など

【過去の主な成績】
・PMWL 2020 EAST                         優勝🏆
・PMGC 2020 Grand  FINALs         5位 など


BIGETRON RED ALIENS(以下BTR)
2018年PUBG MOBILEの競技シーン初期から活躍を続けるインドネシアの英雄。

2019年PMCOにおいて世界一に輝く。
その後2020年のシーズンではほぼ負け無しの記録を続けていたが、最後のPMGCでNOVAに敗退。
5位という成績に終わる。

2021年は成績が低迷。国内リーグすら優勝から遠のいている状態が続いている。

勝負として挑んだ2022年シーズン。
7月にBTRは2人の選手を大型補強する。

MiseryyとGenFosの両名はインドネシアのトップのプレイヤーである。

新構成からわずか1ヶ月後の8月にはPMWIに招待枠で登場。


結果こそ6位に終わったが、結成からわずか1ヶ月で他のトップチームに見劣りしないパフォーマンスを披露し、復活の片鱗を見せる。


期待が高まる中、PMWI終了からわずか2週間後
インドネシアプロリーグ決勝。
4位までに入ればSEAリーグに進出できるが、

結果は6位で敗退‥

現実は甘くない。

しかしまだ終わらない。

6位のチームは敗者復活戦へ挑める。

上位3位以内に入れば復活

残すは1試合。BTRは4位。3位との差は8pt。
充分チャンスはあった。




初動で被せられた


被せてきたチームは既に敗退が決まっていたチームだった。
しかしルール上は問題ない。

BTRは悔しくも敗退して2022年シーズンを終えた。






9月16日

PMGCに関する詳細が発表された。

各リージョンの年間総合成績2位までのチームにPMGCの出場権が与えられると。

春は4位、夏は6位に終わったBTRだったが、

コチラの総合成績は予選ラウンドからの合計点での算出。

BTRは見事インドネシア2位の成績で
PMGCの出場権を獲得した。

結果が求められるこの世界で、
いつまでも同じチーム、選手を見る事が出来るわけではない。
挑戦を続けるBTRの姿を応援する事ができる今を
大切にしたい。
そう思う競技シーンファンの1人である筆者であった。

今年5月にLuxxyは東南アジア競技大会において、
現在のチームメイトGenFos、元チームメイトのRyzenとチームを組み、
ベトナム代表D'Xavier、マレーシア代表
Geek Fam、タイ代表のINFIN×Vampireの選抜チームを破り優勝を果たしている。

この結果からも今シーズンのBTRはもう一度頂点に立つ実力があると確信している。

最強の双子ZuxxyLuxxy 
Ryzenに代わってチームのキル頭を務めるMiseryy
チームのピンチを救うヒーローGenFos 
リザーブにはベテランのLiQuiD

もう一度、頂きへ向かう5人の挑戦が今始まろうとしていた


【最後に】

日本チームが登場しないレッドグループだが
様々な強豪が並んでいるグループでもあり、それぞれのチームにドラマがある
今大会は確実に過去最高の大会になるだろう
しつこいが気になった方は是非覗いてみて欲しい


ここまで見て下さった方ありがとうございました。
好評ならグリーン以降も書きます。
それでは🙏

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