エコヒイキ。

生まれてこの方、褒められたことが少ない私。
姉と弟とはいつも比べられ育ってきた。

姉とは勉強や、性格を比べられた。
弟とは優しさや、行動力を比べられた。

「お前はクズだ」
「お前はゴミだ」

そう言われ育ってきた。

あまりにも言われすぎたので自分はクズなんだ、
自分はゴミなんだ、
そう思いながら生きてきた。

あくるひの夜、私は母に呼び出された。
「話があるから降りてこい」
と。

(どうせ、ろくでもない話なんだろうな)

そう思いながら階段を降り、席へ着くと
何やら深刻そうな顔をしてこちらを見つめている。

(何だこの空気。気持ち悪い。早く話せよ)

すると母は重い口を開いた。

「〇〇、よく聞いて。お前はお姉ちゃんと血が繋がってないの」

耳を疑った。
お姉ちゃんと?血が繋がってない?なんで?
誰の子なの?

私は一瞬でパニックになった。
すると母は、

「こうなるから話したくなかったんだ」
と、笑いながら話した。

母や姉には悲劇のヒロインぶっているように見えるらしい。

私からすればいい歳した大人が母親に守られて
自立してないんだなと笑えてくる。

いいよな。
相談し合える人がいて。
いいよな。
愚痴り合える仲間がいて。

ここから戦いが始まる。

何をするにも何処へ行くにも、母と姉はセット。
私のお願いは聞いてくれないくせに
姉の要望はすぐに聞く。

母と姉の3人でいても私は除け者にされ、いない扱い。

それでも母は言うんです。

「平等に愛している」と。

でも、あるとき母は言いました。

「お前はエコヒイキされても仕方ない。だってお前だから笑」

半笑いで言われた。

母からすれば私は中途半端な子で、
母の思いどおりには育たなかった。
だからエコヒイキされてもおかしくない
悪いのはぜんぶ私だ

そういうことが言いたいんだと思う。

また明くる日の夜、姉は交通事故を起こした。
腰をやり、足を怪我した。

あぁ、また母と姉の時間が増える。
私はまたひとりぼっち。
私のことはどうでもいいんだ。

「あなたの事をどうでもよく思ってたら何もしてくれないわ」

ある人はいいます。

行動しなきゃ何も変わらない。

こうなったのは周りのせいだと言います。

本当は君らなんだよ。


そろそろ気づけよ。


「だったら親を頼るな」


勝手に産んだのはどこのどいつだ


育てる決断をしたのはどこのどいつだ


当たり前に親孝行してもらおうと思ってる時点でおかしいんだよ


子供が愛されてるなって口に出して言葉にして言えるほど、子供は心から自信を持って愛されてると胸を張って言えるのか?
自分は胸張って満足に愛してやれてると言えるのか?


親孝行したいと思われる親にならなきゃいけないんだよ


親がそれを子供に求めてちゃだめだよ


それは親のすることじゃない


親はちゃんと育てて見送ってあげるのが親の務めなんだ


あくるひ、私はまた呼び出された。
姉に子供ができた。

あぁ、まだ続くんだ。
きっと私がこの家を離れない限り、
私が母親と縁を切らない限りずっとエコヒイキされ続けるんだろうなと改めて確信した。


守る人がいないから


離婚するという決断をしたのはあなたたちでしょ?


だからってエコヒイキをしていい理由にはならない。


何が平等に愛せてるだよ


ふざけんな


どの口が言ってんだ


ろくに子供にも寄り添おうとしない


自分が毒親ってことにも気づいてない
クソ親が良い親気取ってんなよ



父親が頼りない?
それでも選んだのお前だろ
夫婦の問題は夫婦で解決しろ
子供を巻き込むな


それを子供にグチグチ愚痴んな
それ聞かされる子供の身になってみろ
子供の気持ち考えたことあんのか



お前らの親がどうだったかなんて知ったこっちゃない
押し付けてくんな。

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