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重要だけど緊急じゃないもの

 ご存知、スティーブン・コヴィー氏の「時間管理のマトリクス」は「緊急度」と「重要度」の4象限でタスクを管理する手法。「緊急度ー高」と「重要度ー高」の第1象限のタスクは、言わずもがなやらざるを得ない。
 「あぁ、今日も忙しかった」「自分、良く働いた(笑顔)」
こんな時は、「緊急度ー高」と「重要度ー低」の第3象限に自分の時間のほとんどを使っていることが多い。やることが明確で時間さえ費やしたら結果が出る。達成感があって周りに二心なく「仕事しました!」とアピールできる(笑)。自分では、賢く優先順位をつけスマートに仕事をしたと思っている。でも本当は、「時間を掛けるのはそこじゃない!」と気か付かなければいけない。
 コヴィーは、「緊急度ー低」で「重要度ー高」の第2象限に多くの時間を費やすことが、結果的に人生や仕事における全体的な効果性を高めることができる、と言っている。

2024年新年の抱負を策定できず、ついつい勢いで「エグゼクティブコーチ資格をとる」と宣言し養成講座に申し込んでしまった。講座の期間は8か月間。遅くとも12月末までには認定試験を受けて、履歴書にXX認定エグゼクティブコーチ、などと書けるものだと思っていた。
 ところが、講座を始めてみて初めて知ったのだが、資格を取るためには相当な時間を費やさなければいけない。中途半端な気持ちで1年程度座学を受けて、試験対策のお勉強をして試験を合格すれば取れるような単純な資格ではなく、クライアントを見つけて相応な時間、コーチングというものを実践しなければ受審資格さえ無い、というものだった。

 「勢いで申し込んでしまった」「資格をとるために実践時間が必要」そして何よりも「答えを見つけるのはコーチで無くクライアント」というコーチングの根本的思想から、自分にはエグゼクティブコーチは向いていないのではないか、と思い始めたころに受けた講義。そこで学んだのが、コヴィーの第2象限にアプローチするのが「コーチング」。コンサルは、クライアントが抱えている課題や問題に対してアプローチする仕事、「時間管理のマトリクス」でいう第1象限を対象にしており、コーチは、クラアントが自己実現を図る、自分らしい人生を送ることにアプローチする仕事、第2象限を対象にしているということ。つまり、今見えていないもの、描けていないものを具体化し現実化するお手伝いをする仕事。

いままでやってきた仕事と親和性が高いと、なんだか、ぐっと腑に落ちました。


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