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確実

いい子の条件は揃ったけれど
いい子いい子は無条件で欲しかった
食事の後のあなたは
不満そうに飽きていた

机の後ろから滑り出てくる埃と
駅に向かうしかなくなった身体
同じことを繰り返している
同じことをまた言っている

太陽が昇らないようにと
祈るぐらい不毛なことは
あなたに愛されようと努力すること
影を追いかけるぐらい果てしないのは
あなたの言葉を信じようとすること

私の指先から世界が始まるから
あなたはいつも川の向こうにいる
愛し合えないことを確かめてまた
孤独に溺れていくのでしょうか

ずっと離れない人が欲しいなら
死ぬまで一緒の人が一人だけいる
いつも守ってくれる人が欲しいなら
死ぬまで盾になってくれる人が一人だけいる
欲しい言葉があるのなら
いつでも言ってくれる人が一人だけいる

あなたを見つけて
泣いてるあなた
目を背けられても嫌われても
あなたのそばを決して離れることのない
たった一人の相手

共に生きていくたった一人の大切な人
愛し敬い慈しみ、慰め助け守りたい人

聖夜に感じるあなたの愛は
鼓動の音と胸のぬくもり
無垢な命の輝きは
闇の底でキラキラと

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