いつでも

いついなくなってもいいように
僕は人に深入りせずきた
踏み込まれるのも
踏み込むのも
好きではなかった

けど寂しさは埋めたかった
矛盾に僕自身振り回され
同じ物語を繰り返した

結局は誰も彼もいなくなるのだ
信じるべきものなど何も無い
何も無いから
何かあるのは怖かった
何も無いはずなんだ
そのはずなんだ

いつでも消えていいように
僕は君に何も約束しなかった
君の言葉のいくつかに頷いただけ
いつでも君は寂しそうだったけど
そんなことはどうでもよかった

いつでも僕は角を曲がるように
消える権利を持ってるけれど
いつでも僕は角を曲がる度に
「誰か」を探している

この道じゃ君に辿り着かない
追い立てられては君と出会えないのに
僕は振り返る勇気もなく
これ以外ないと言い聞かせた

僕も君も今
もうお互いだけでは心を保てない
それは不幸でも悲劇でもない
二人だけの世界から出て
僕と君は新しくなる必要がある
守るべきもののために

手段を選ばず結果だけを求めて
実験を繰り返す
それは僕が最も得意とするところだ

いつでも消えたいなんて言ったら
きっとあの子が涙を流すから
その時飛んで駆け付けられるように
僕はいつでも僕のままでいたい

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