もう一度

最後に見たいもの
聞きたいものは
新しいものじゃないだろう

もう一度
あの言葉を
あの景色を
あの人をと
記憶を確かめてから
終わりたくなる

聞いたことがない
耳慣れていない言葉は空虚
でも毎日繰り返したそれなら
それが最上のものなら
抱いて旅立つに相応しい

ご馳走を毎日食べるのは贅沢?
それはご馳走の定義に依るよ

君の声で満ちていた毎日
その終わりにさよならより
いつも通り小さな声で囁いて

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