if

明日もし
世界が終わるか
僕が世界から消えてしまうとしたら
君は今僕に言ったことを
後悔したりしないのだろうか

そう思ってしまう時
大抵答えはノーだ
君はその想定をしていないか
僕のことはどうでもいいか
僕を殺そうとしたのだ

一期一会なんて言えばカッコイイけど
実際世界は明日終わるかも知れないし
明日も命がある保証なんて
誰にもできない

なのに君は
今僕になんて言った?
耳を疑うような
最悪の言葉を僕は聞いてしまった

もう世界は戻らない
どんな償いをもってしても
死んだ体が腐るように
関係も次第に悪臭を放ち始める

人は人を簡単に殺そうとする
元来野蛮な本能を抱えている
でも僕はそれでも君を大切にしたかった
その心が叩き落とされて潰れた
それが僕の一方的なエゴだったとしても

僕は立ち去らなければならない
君がいる世界を閉じなければならない
君に殺されないために
僕自身を守るために

自分責めるのも恥じるのも省みるのも
もうやめた
僕はただ幼かっただけだ
そして大人になる

僕は君を遠ざけて
生き始める
確かな手応えと
明日死んでも残るだろう優しい言葉が
今日の僕を生かしてゆく

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