残視

全部僕のせいだった?
それとも誰かの悪意のせい?
歪んで曲がって堕ちて行った
劈くような悲鳴

立ち上がろうとすればいつも
警告が背中を刺し
かまいたちが風切羽を奪い
幕が閉じた舞台裏で
全員が鉈を構えてる

ああ今は全て忘れて
君の腕に抱かれていたい
嘘をつくのも疲れたから
何も言わず撫で合うだけ

過去も未来もすり抜けて
スキップで駆けてゆく僕は
今最高に自由だ
求めた誰かが待っている

身を預けた人が悪魔になって
固くなった肩から生える翼白く
飛び去った後何をしようと
もう僕には届かないだろう

絡みつく血の呪い
病は言い訳に必要とされ
彼女は攻撃対象を探してる
ループしてるずっと
同じ場所をぐるぐるぐる

抜け出て失うものはアイデンティティか
パウロの遺言を指でなぞった
君が僕を愛してると言ったこと
懐かしくないけど少し綺麗に見える



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